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対校戦シリーズの記事などをはじめ、レース結果などを調べるために色々な大学HPやブログをのぞかせてもらっていますと、やはりこの時期新入部員の数がほぼ確定し、「○人入部しました!」といった喜びの声があちこち聞かれます。
この4月は昨年にもましてたくさんの新入部員を獲得できたという部が多かったようですよ。もしかしたら、今年は全国のボート部で過去最高となる新勧の成果を得たかもしれない!!




というわけで、今回は皆さんお待ちかね、またまた新入部員情報であります。
一昨年の記事を2018バージョンにリメイク、そして「たくさん入れて1人もやめさせない」を目標に、ぜひ1人も欠けることなくボート部4年間を同期全員で全うしてもらうために全力を尽くしましょう。そのためにこのブログがあるのです!



うまく入れることができなかったチームもあったと思いますが、ぜひとも4月30日記事の「新勧プロジェクト⑤より~新勧戦略は、数年のスパンで」に書いたように反省や見直しをしつつ、このブログの新勧プロジェクトシリーズ全10回などの記事を参考にしていただきながら、来年にリベンジしてください。
どんなチームにしたいかというイメージを大事にして、20名とかの高い目標を掲げてください。

(もちろん、大人数でなければいけないというわけではありません。結束の強い小規模チームは誇るべき姿です。私は小規模チームで育ったので、その良さを大いに語ることもできます!
ただ、部員数の増加は目標にしやすいですし、毎年存続の心配をする規模だと色々運営に苦労が絶えず大変ですから)

新勧は、まず本気になって、今までの常識をこえるくらいに目標を高くして、そしてじゅうぶんな研究によって準備と対策をおこなえば必ず良い結果が出せます。
実際に、今年も現状の人数の基準をかなり超えて大量獲得に成功したチームがいくつかあったようなので、高い目標が実現できることを多くのチームが証明しています。やればできるし、やらなければできない。結果には原因が必ずあるのです。

ボート部ブログで書かれている情報を出させていただきますね。
このブログは大学ボートをはじめボート界の共存共栄と健全な競争意識の向上に役立ちたい目的もありますから、話題に上がったチームの方にはご容赦いただければと思います。




まず、今年の新勧ビッグ3の1つめは、このブログでも2月に監督インタビュー記事で触れさせていただいたD大です。
新入部員41人のようです!これは一昨年の41人と同じ数ですね。監督さんが今年の部員は過去最高の「123人になった」とおっしゃっているので、これは2回生、3回生、4回生の部員の方の人数を引いた数です。もしかして違っていたら申し訳ありませんが、これに近い数でしょう。今や大学ボートで新勧力ナンバーワンです。朝日レガッタではついにM8+準優勝、あと一歩のところまできました。この勢いで、インカレM8+決勝でWILD ROVERが大暴れするところを見たいですね。2007年インカレM8+準優勝しN大に半艇身近くまで迫ったK都大以来の関西勢による快挙なるか。

2つめはO阪市大。4月末の段階で40人以上とのことです。2015年全日本M4+準優勝、2016年インカレM8+7位。昨年は苦戦されたようですが、再び紅いブレードのO阪市大が紅い風を巻き起こすべく大所帯復権に名乗りを上げました。120年を超える歴史を持つ伝統校、毎年20~30人あたりを獲得されていて、D大以前の100人近い規模のチームです。

そして3つめ、T北大です。今年は一昨年を超える新入部員40人以上だそうです。目標は50人だったらしく、たいへん高い目標で挑んできた結果なのだと思います。今度こそ部員定着させ、黄金期の大所帯チームを超えるような東北随一のチームを築き上げてほしいです。
私はこのブログで何度も言っていますが、T北大を大学ボートで最も尊敬していまして、研究熱心で素晴らしいボートマンを輩出するチームスタイルや学業にもボートにも高い意識など多くをお手本にしています。それもそのはず、私が大学ではじめてボート部に入った年に未経験者のみでインカレM8+優勝し、セレクション私大をすべて破ったのですからね。そのとき(1995年)、夏はオッ盾含めて4杯エイトを出し、インカレでM8+優勝、M4+準優勝、M2-が確か5位、オッ盾でM8+決勝4位(決勝はすべて社会人)、という燦然たる成績を創部100周年というメモリアルイヤーに成し遂げているのです。当時全員大学からボートを始めた部員だと思います(対校M8+のCOXのみ経験者だったと思います)。漫画でも描けないようなすごい偉業。この当時、60人くらいの選手と10~15人ほどのマネージャー(男子中心)、そして院生コーチスタッフ10~20人ほどがいたのではないでしょうか。組織力、総合力の勝利だったのだと思います。



実はちょうど2年前に同じ記事を書いたときも、この3チームが新勧でたくさん部員を獲得したビッグ3として紹介しましたね。もはや新勧ビッグ3、新勧御三家であります。

いや、もう一つすごいチームがあります!
いま大注目のチーム、K戸大です。なんと新入部員50人らしいですよ!4月末に40人に達しており、さらに5月のラスト新歓で50人になったそうです。昨年オッ盾3杯出ししていたのは記憶に新しいですが、今年はオッ盾4杯出しいけるか?対校エイト、対校女子クォドは全国に名を轟かせる強豪となっています。
K戸大を含めると、新勧ビッグ4ですね。私が知らないだけで、40人超えはほかにもあるかもしれません。



部員が多くなって、こうした新勧力を組織力に変え、厳しくもボートを楽しむチーム力に変えていったとき、勢いが生まれて強くなる。今挙げたチームはそれを体現してきた、もしくは体現しようとしているのではないかと思います。
毎年30~40人ほど新入部員を安定して獲得し常に100人前後の規模を誇るH橋大もそうですね。いずれもコーチやスタッフの充実にも動いており、現役選手だけでなくチーム全体として積極的な体制作りをしています。
T大も今年はたくさん入ったらしく、このTS両校は今も昔も戸田の大所帯チームです。




さらにいくつかの例を挙げてしまいます。私の提唱する「新勧プロジェクト」からボート界を活性化し、普及力と強化力の双方を向上しようという考えが、ほんの少しはこうした動きに影響を与えているのではないかということを信じて。(笑)
先のD大、O阪市大、T北大の3チームにも何かこのブログの情報がちょっとでも役立っていれば嬉しいですからね。

すべて現時点での新入部員数であり、もちろんまだ増減する時期ですのでご了承ください。


まずG大学レガッタを調べた中でのこの5チーム。
T工大は、今年も順調に入部させ、約20人入部したそうです。私が現役時代の時は、人数も多くエイトが強かったですから、その時期のような黄金期をこれからまた築いてほしいですね!
G語大は昨年エイトを出し、今年エイトは出せずということで一進一退のようですが今年は16人入部とのこと、来年のエイト出漕に期待がもてそうだということです。すっかり2Xや4Xのイメージが定着していますが、人数が増えればフォアやエイトにもシフトしてくるかもしれません。何といっても、平成2年(1990年)インカレM4+優勝チームですから。
これ以外はどうでしょうか?T波大、K洋大、B衛大は情報少なく、それほどたくさん入部したというニュースは聞きません。しかし前回記事で言ったように、G大学エイトが揃うことを期待したいです。B衛大はいつもエイト組んできている印象があります。


S大戦の3チーム。
S蹊大は、男子12人、マネ4人の合計16人入部のようです。私が現役の時は(OBの口癖です笑)、S蹊も多かったんですよ。男子10人以上、女子選手も同期だけでW4+を組み、たぶん1学年20人はいたはずです。しかし男子12人は大きなチーム作りにつながりますよ!
G習院大は確実な人数の情報はありませんが、新入生練習にはたくさん来ているようです。近年は少数で推移していましたが、今年男子10人体制でエイトを出し、来年以降も継続してほしいですね。
S城大は現在上級生男子5人ということですが、今年は男子9人、女子3人、マネ5人の合計17人入ったとか!こちらもかつてのようにたくさんの部員がいるチームになっていってほしいです。今回、戸田レも優勝しました。来年のS城エイトに期待!




戸田以外の地域。H海道大は男子13人、女子7人の20人入部。少し規模が小さくなった時期もあったようで伝統あるチームを一時期勝手に心配していましたが、だいぶ部員数を戻してきたようです!北海道・東北のブロックでやはり地域の強いリーダーとして、H大・T北大はボート水域や地域全体の活性化をリードしてほしいです。
H海道大もT北大も、少なくとも80人規模は維持が可能なビッグクラブ候補です。


ほかにも、関西の未経験中心チームはもう50~60人のチームは当たり前になっています。
3学年で、K都大は52人、前述のD大は82人。
3学年で、O阪大は64人、前述のO阪市大は50人、O阪府大は53人、K西大は46人、O阪工大は40人。
3学年で、前述のK戸大は67人、K西学院大は40人。
この3学年の部員規模に、新たに新入生が増えるのです。20人以上確保できれば、どれくらいの数になるかおわかりですよね。その中には、K戸大の新入生50人、D大の新入生40人以上といった戦力が加わるのです。
これ以外にも多くのチームがありますが、こういった部員増による活性化を、全国の多くの大学でも実現してほしいところが私にはあるのです。

ぜひとも、全国の国立大、そしてそれ以上に推薦のない私大のボート部に、たくさんの部員であふれる状況を作り出していくと活気に満ちて素晴らしいのではないかと思います。
もう未経験者チームで1学年20人入部をスタンダードにしましょう。絶対できます!男子選手10人、女子選手5人は確保し、インカレ全種目出漕の人数を揃えていくのです。毎年たくさん新入部員に入ってもらい、OB組織も経済力も情報力も人材力も、ボート部組織のパワーをアップしていくのです。
そして全国には100人を超える規模の地域のリーディングチームとなる大所帯チームが、いくつも存在するような状況を作るのです。




さらには、今や新勧は国立大とセレクションのない私立大だけではありません。セレクションのある強豪私大もどんどん勧誘して一般生、つまり未経験者を入部させるようになっています。
その筆頭はK應大です。言わずと知れた伝統の名門チームですが、セレクションというよりは付属高ボート部経験者をしっかりと育てて継続する形が主流でした。付属高経験者が中心となって多くの割合を占める構成。しかし、私が現役の頃のようにまた未経験者をたくさん勧誘するようになり、かなり優秀な他競技経験のある未経験者を多く入部させているようです。みんなエルゴを回すらしく、このチームは本当にすごい。W大も新勧には積極的で、素質と人間力のある未経験者が部の中心やリーダーになってきています。強豪私大の未経験者はもう珍しくありませんので、大所帯の私大もさらに増えてくるでしょう。強いチームがもっと強くなってしまいますが(苦笑)、これも切磋琢磨です。
ぜひとも、強く大きいチームは情報発信を積極的にしていただき、ボート競技のリーディングチームとしてよきお手本となって競技全体の意識向上に貢献していただければ素晴らしいことだと思います。


このほかにも、私が知らないだけでたくさん入部させることができたチームもあるかと思います。もちろん数だけがすべてではありません。10人でも5人でも、ひとりひとりが大事な大事なボート部員です。ただ、少ないとどうしてもボート部運営やボート部存続が厳しくなるのは私の経験上からもわかっていることですので、できればボート競技ではたくさんの部員獲得をめざしていただきたいと思っているのです。
部員が増えればそれだけ部の運営もたいへんになってやらなければいけないことも増えますが、部員全員で、そしてOBや父母、大学やその他支援してくれる周りのパワーを集めて資源拡大に努めていってください。これはまた大変なことですが、組織を大きくして環境を整備しチーム作りをするのは、やりがいのあるとても貴重な経験になります。











さて、ここで気をつけなければいけないことがあります。

大量入部が実現したチームは、大量退部をさせてはいけないということです。
このことを、2年前と同じく記事の後半に熱弁させていただきます!!
もう何度か大量入部をさせたチームは痛いほど経験していることだと思います。私はいかにたくさん入れるかだけでなく、いかに部員をやめさせないかをひたすら考えるほうです。ボート競技は厳しくハードであることはわかりきっています。それを、どうやってやりがいを感じてもらい、トレーニングは辛くてもそれを乗り越えてボートを好きになってもらうか。本当の楽しさに気づいてもらうか。そのためにこそ、このようなブログでボートの魅力を訴えてきているといっても過言ではないのです。
ボート競技は多くの人を得るが、決して多くの人を失ってはならない。私は、ボートをやめたり離れる人が出るのは個人的にいやなのです。部員満足度とチームの結果とを両立させ、退部率の大幅減少に挑みましょう。




1.大量入部は大量退部に気をつける
これは絶対に避けたいことですが、大量入部というのはたくさんの離脱者を生みやすいリスクもまたはらんでいます。
私のチームでの話です。私が入った頃は1学年で男子平均4人くらい、多くても6人までの小規模だったのですが、2つ上の代は男子選手が9人入部して当時としては比較的多く入ったそうです。ところが夏までに一気に7人辞めてしまい、残る2人のうち1人は耐えられず休部してしまった時期もあったという話を聞いています。

他のチームでも、ごっそり辞めてしまったらしいというような話はいつの頃にも聞きました。
例えば無理に10人入れたとしても8人辞めてしまったら、むしろ最初から4、5人でも全員継続して最後まで頑張ったほうがずっといいですよね。新勧だけでなく、継続と育成がセットとして成立しなければいけないということです。

さまざまな原因があると思うのですが、以前にも記事にしたようにできるだけ退部させないようにする方法はあります。
どうしてもやむを得ない事情以外は、多くの場合未然に防げます。そもそも、こうした危機的状況を起こさせないように最初から万全に対応して新人を大切にすべきです。よい組織運営をすれば退部騒動は起こりません。
すでに新勧での対応から始まっていますが、初期の新人への対応や指導や面倒見。そして良い雰囲気作り、ボート競技やボート部の良さをしっかり感じてもらうことなどです。
30人入ろうが40人入ろうが100人入ろうが、たくさんやめてしまうとわだかまりや喪失感が残るものです。これからが本当の勝負です!




2.新人はやめるかもしれない前提で接し、いつでも退部候補者だという危機感を持つ
ボート部で日本一になるとか強い決意で入ってきた新入生はまだしも、多くはモチベーションが固まってはいません。それどころかボート部にかなり多くの期待をして入ってくる新入生、居場所がほしかっただけの新入生、流れや勢いで入った新入生と、さまざまです。
入る前のイメージと入ってからのギャップに戸惑ったり、人間関係がうまく作れなかったり、ボートのきつさに対しやっていく自信をなくしたり、拘束感や義務ややらされ感ばかり感じてしまったりなど、色々な理由から、逃避したい、また環境を変えたい、ボート部以外の人に相談したい、などなどやめる方向に向かう人は少なくありません。
というより、新入生すなわちまだボートとボート部へのモチベーションが固まっていない退部候補者なのです。入部候補者と退部候補者は表裏一体です。私はコーチの頃、新入生のようすをいつも注意深く見て、違和感を感じたり態度や言動にモチベーションの低下を感じたら黄色信号だと常に危機感をもって接してきました。「入ったから大丈夫。部員になっているからやめたりはしない」ということは決してありえないのです。そして退部者が出たら、次々に退部しやすくなってしまうので、1人もやめさせないくらいの努力が必要なのです。
そのようにモチベーション低下させないためには、飽きさせないイベント企画も必要ですし、何が何でもコミュニケーションを欠かさないことが重要なのですが、やはり「認めること」、「仲間と接すること」、「先輩が必ず練習と生活で関わること」など他の項目でも強調していることがポイントです。
しかし、上級生自身の危険察知のセンサーを鋭くしておくことです。何かあったら声をかけたり悩みや心配事を聞いたり、ご飯に誘うなどして一緒の時間を過ごす、こうしたフォローを常に心がけるのです。
新入生をほったらかし、無関心、鈍感。上級生自身の危機感のなさが、退部を引き起こしてしまうのです。




3.指導体制の工夫
特にまず指導体制や面倒見の部分です。人手が足りないとか言って、新入生の練習や生活をほったらかしの放任にすることは、必ず辞める方向に向かいます。長年ボート部を見てきた私が言うので間違いありません!個人的にずっと、新入生の指導体制に苦心してきましたし、このテーマももっと研究できるのではないかと思っています。

たくさん入るということは、なかなか上級生の目が行き届かなかったり、同期だけで固まってポジティブさも共有する反面、ネガティブさも共有しやすいというところがあります。特に日本人は、周りに流されやすい性質がどうしても見られます。大量入部の場合、ある一定人数をこえてくると流れで入ったという人も多いはずです。
あまりにも仲良し同士で固まらせないことも、ときには必要です。派閥やグループは組織にとって時にマイナスになることが多いですからね。同調圧力というやつでしょうか。(本当に気が合う人は、役割を越えた絆を作るものだと思います)
上級生の目が届かないところで辞めると言い出す部員は、道連れにして複数で行動することも見られます。上級生との関わりが薄く、新入生同士だけで固まって厳しい練習や生活に意義を見いだせず耐えられなくなると、結託して数人一緒に連れだってやめることが起こるのです。
それから、辞める人が出たらもう1人、また1人と次々に退部者が続出し辞めやすくなる雰囲気にもなってしまうものです。


例えば新人10人、20人、あるいはそれを越える場合、新人トレーナーを上級生1人だけつけるようではカバーしきれないので、全体の練習を見たり、メニューや計画を立てたり、個々に寄り添ってコミュニケーションして教える人、トレーニングや技術を指導する人、オフに食事や遊びに誘う宴会奉行や鍋奉行の担当(?)、さまざまな役割を持たせてかなりたくさんの人数で分担することをおすすめします。少なくともやはり新人4、5人あたりに1人は練習だけでも上級生がつく感じです。この4、5人単位のグループやクルーに1人指導役というのは重要で、1年生20人なら上級生4、5人で練習や生活の面倒を見ます。そのほかにもたくさんの先輩に役目を与えて関わりましょう。そうすれば、かなり新人1人1人を大切にすることができるようになります。
ローテーション制もありですが、責任者やリーダーとして固定で見る専任の1年指導役は絶対必要なので、きちんと新人の継続と育成に責任を持つ上級生の担当者は新人4、5人に1人くらいの割合で必ずつけましょう。
もちろん、新人の練習や生活の担当は色々な割り当てのバリエーションがあり、1Xや2Xだと1艇の新人クルーに必ず1人はつくとか、多めに手厚く見れる体制もまた効果が出たりします。

新人のエルゴやランなどの記録の伸びは、上級生の記録と同じく部員全体が喜べる成果や目標となるので、皆で共有すると刺激になって良いのではないでしょうか。上級生は絶対抜かれないように、新人のようにもっと上を見て意識向上してください。

上級生の練習時間が多少削られても、新入生の指導やレクチャーなどは大事にしてください。上級生になるほど、大変になるのは当たり前で、上級生1人に負担が集中しないよう分担することも必要です。新人がしっかり育つのは、上級生がしっかりしていることを意味し、強いチームの証なのです。




4.生活でも練習でも上級生が関わるしくみ作り
さらには、生活などにおいてはあまり新入生だけで固まらせないように、リーダー役やサポート役として生活面の指導や相談などをする上級生もつけてください。部屋割りや生活の係などは、できるだけ上級生と組ませて、コミュニケーションとれるしくみを作ったほうが良いのです。これは、新人戦後などに1年冬や2年になってきても上級生と同じクルーを組ませてボート意識の向上を図ることと同じ狙いです。

何も分からない新人や下級生が、ボートやボート部のことがよく分かっている上級生とともに過ごすことは多くの知識が得られるだけでなく無用な不安や誤解を大きく減らすことになります。分からない同士でいるグループと、よく知っている人が1人いるグループと、安心感は全く違いますよね。この場合、先輩のほうは自覚と責任を養うことになり、ボートのことを必死に勉強したり皆をまとめようと頑張るので相互の効果があります。
加えて、「先輩が自分たちのために一生懸命になってくれている」というのは新人だってよくわかりますから、信頼や感謝の気持がわいてくるのです。こういうことが一切なく、新人だけでいると不安や誤解を増幅させてしまいさまざまな不満と不信がつのって「辞めたい」などという気持に向かってしまうのです。

新人は同期との関わりは濃密です。最初の1年生クルーや、エルゴやランなど集団陸トレや合宿で嫌でもいつも一緒になりますが、上級生と練習したり生活したり関わったりするのはきちんと意識してルール化しないとできません。どうしても、上級生クルーだけで組んだり行事やイベントも上級生だけでチームを作りがちですが、色んな面で、上級生と、新人や下級生とが関わるしくみを作ってください。ミーティングや雑談なども含め、あらゆる面でボート部やボートについて話題にすることは重要です。
目的を共有でき、コミュニケーションが頻繁にとれる小さいチームやグループを多く作るのが、大所帯や大きな組織での意識共有のコツです。それらをまた大きな単位でまとめたり、全体を調整し、チーム編成や人事をするマネジメントのリーダーが必要です。(最上級生や、主将や主務か)
上級生は、新人指導やチーム運営によって、人事的なセンスやマネジメントのセンスが育つのです。




5.人間関係のケアとフォロー
弱気な人や、最初からあまりやる気に満ちている感じではない人は、日頃から真面目に取り組まないような兆候を出すものなので、細心のケアが必要になります。上級生はよく言動を観察してください。しかし、本人が充実しているようならそのようなことはあまり気にしないで大丈夫です。また、孤立している感じや寂しくしていそうなときなど人間関係もフォローします。
食事会やレクリエーションで上級生と新人が頻繁に話す機会を作るのも、ちょっとした不安解消や相談事に乗れるのでたいへん重要なことなのです。
戸田のチームには戸田ならではの大きなメリットがありますが、戸田以外のチームは遠征や打ち上げでの密なコミュニケーションや目的や思い出の共有があり、遠征組も不便がある反面、色んなメリットがあると思います。
打ち上げやイベント、その他さまざま、工夫して人間関係を構築したり深めるための機会を増やしましょう。




6.モチベーションUPは上級生のはたらきかけがカギ
また、私は長年の新人指導やコーチの経験から、ボート未経験者というのはなかなかボート競技自体にモチベーションを感じにくい人も出やすいということを肌で感じてきています。
大学でのほかの友人とのギャップや他サークルなどにどうしても目移りするような人はともかく、こうしたボートへのモチベーションはやはり新入生だけでは感じにくいところです。「何のためにボートをやるのか?」という根本的な動機づけの部分だからです。本人に任せきりにせず、上級生の関わりや巻き込む工夫が必要です。動機や目的がはっきりしていれば、迷いはなくなります。

最初は練習や生活や食事やレクリエーションなど、楽しさの要素も大事にしますが、厳しく心技体を鍛えないとボート競技で戦えるようにはならないので(基本的に、2年生のシーズンで一線で戦えるようにする。怪我などがあっても3年で活躍させる。私は新人戦以外ほとんど4年生のシーズンしかレースに出られなかったが経験が少なくなってしまう)、ハードな練習と高い意識を植え付けるために必ずチーム意識やボート意識の高い上級生の力が必要になるのです。
ボートで心から勝ちたい、強くなりたいという上級生と、行動をともにしたりクルーに乗るなどグループをともにすれば、いやでもたくさんのことを学んで自ずから意識は高まります。モチベートされます。背中から感じることがたくさんあります。
楽しいだけでは絶対にチームは強くなりません。厳しさがあって、競争があって、悔しさや逆境を乗り越えようとするところに本当のモチベーションが生まれます。その中で楽しんだり、日々を笑って過ごせるようにする、こうしたことを上級生と同期の仲間の中で身につけてもらいます。











以上、コミュニケーションや、新人担当の体制、上級生の関わるしくみなど、上級生からのリードで新入生の体や技だけでなく心の基盤がかなりできあがり、そして上級生や組織に対する信頼が築かれていくのです。
その上で、同期とも苦楽を共にしてよい競い合いや支え合いができて、「素晴らしい仲間」がいると感じてくれるようになったら、あとはボート競技でどれだけ成長したかの実感だけです。
「ボート部に入ってよかった」、こう思ってもらえるように本気で新入生と向き合ってください。

最強の2年生をこの1年で作る。こうした熱意を持って、たくさんの上級生が新人と関わってください。
せっかくあれだけ頑張って入部に導いた大切な人たち、さらに大切にしていきましょう。実は新人を育てる上級生こそが、その育成や関わりを通じて大きく成長することができるのです。






こちらの記事は新人戦後の秋や冬に起こりやすい退部問題にふれた内容ですが、比較して参考にしてみてください。

「冬をこえて、逆境をこえる」




また、こちらの記事は部員規模についてふれた関連記事です。

「新勧プロジェクトと強化プロジェクトを両立する」






少子化の現代、ボート部の存続と発展には新勧力が必須であります。特に発展という以上に、存続、生き残りにおいてです。今後ますます新勧によって少子化世代の学生を得ることが第一になってきます。
新勧力がない競技やサークルなどはますます衰退していくでしょう。というよりは、競技人口の多い競技と少ない競技の二極化が進み、少なくても指導力と熱意のある競技は継続していくでしょうが、後継者探しが困難になっていくはずです。

ボート競技は大学からのカレッジスポーツであるというイメージを今まで以上に確立し、知名度アピールに心がけます。大学では新規競技者をたくさん獲得し、さらに中学や高校、それ以下の年代でも新勧力をつけ、競技者の新規獲得に力を注ぎます。
さらに経験者が競技を続けやすい環境も整えていくべきです。大学ボートが魅力的になれば、ボートを続ける高校経験者もまた増える。高校ボートに活力がさらに増せばもっと若い年代のボートもさかんになりますし、新勧力をつけ、地域ボートの力が増していけばその結果中学ボートにも良い影響がある。
このようにして裾野が広がり競技全体の発展につなげ、多くの人材を育て国際競技力にも社会的人材育成にも多くの好影響を作り出していくのです。大学以降の競技環境整備も急務です。ボートは大学で終わるスポーツではありません。

そのようにしてボート競技が新勧を頑張れば、今後必ず他競技がライバルとなってきます。少子化がさらに進むと、他競技も生き残りをかけてきます。ライバル競技が本気で競技人口の確保に乗り出したそのとき、ボート競技も今まで以上に真価が問われることになるでしょう。
知恵を出し合い協力して、ボート競技の魅力をアピールし、社会的にも意義がある競技であるという認知を世に浸透させる。
そのために情報発信、魅力と価値の創出、多くのすぐれた人材の育成と紹介、ビジュアルや競技スタイルのアピールや提案、そのほかやるべきことはたくさんあります。



新勧という人を得て人の心を動かす活動を通じ、競技における人のマネジメントに強くなり、たくさんの人を巻き込める魅力の渦の中心に、求心力に、Rowingはその力をつけていきたいですね!
巻き込んだ結果として、すべての人が成長でき喜びを分かち合える競技にならなくてはいけないのです。

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