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さあ、怒涛の3月、3つめの頂上決戦は戸田に漕春の幕開けを告げるお花見レガッタです。
今週末(3/24~25)、2018年ボートシーズン開幕を告げるお花見レガッタが、戸田ボートコース1000mで行われます。



前々回の記事で例年より「1週間早い」日程と言ってしまいましたが、2013年以降はずっと3月最終週の土日が定着していました。お花見がつい最近まで4月第1週だと思っていた私の記憶の中での日程はだいぶ前のことでしたね(笑)。
しかし、全国高校選抜と日程が重なるのは初めてのことではないでしょうか。とにかく今年、代表選考と全国選抜とお花見レガッタの3つの日程がかぶるのは珍しいスケジュールだと言えます。

そうした特殊な日程ではありますが、トップレベルの代表選手、高校生クルーが不在となりますが、おもに戸田や関東、東日本の大学・高校・社会人ボートマンにとっては、このお花見レガッタがシーズン開幕を告げる大事なレースとなることには変わりません。辛く長い冬を越えて培った力を試すという意味でも、この華やかなレースの舞台は特別なのです。

今年、上野公園では桜の開花宣言が観測史上3番目の早さだというニュースがありました。
満開にはまだ時間がかかるでしょうが、戸田公園でも、今週末にはだいぶ桜が咲きほころんでいるでしょうか。五分咲き、七分咲きくらいになっているでしょうか?



それではお花見プレビューとまいりましょう。
瀧廉太郎が有名な唱歌「花」でボートの情景を歌った「春のうららの隅田川 のぼりくだりの船人が 櫂(かひ)のしづくも 花と散る ながめを何にたとふべき」にもあるように、オールのしずくも桜の花びらのように散っていく、水しぶきと桜吹雪が合わさったような春のレガッタのさまは、まさに戸田のお花見レガッタにも通ずるシーンではないでしょうか。

桜色のレガッタ、レベルの高いお花見レガッタで戴冠の栄誉に輝くのは果たしてどのクルーか?






2018年第67回お花見レガッタ
(埼玉県戸田ボートコース1000m)

今回のお花見レガッタ出漕状況を見てみましょう。

※下のカッコは出漕申込クルー数
一般全10種目
M1X(69)、M2X(36)、M4X(5)、M4+(25)、M8+(18)
W1X(37)、W2X(24)、W4X(5)、W4X+(9)、W8+(2)

2018年
男子448人女子168人
合計616人

参考2017年
男子595人女子148人
合計743人

一般、つまりおもに大学社会人クルーのエントリーは616人で、昨年743人からやや減少に見えますが、先ほどから言っている通り例年代表レベルのトップ選手参戦が多いお花見レガッタ、今回日本代表最終選考予選に挑戦した男子61人、女子27人の選手がおそらくお花見エントリーはしていないということで、そこまでの減少ではありません。第1部、第2部と分かれていた昨年のお花見レガッタ、第1部には高校生のエントリーもありましたので、それを考えると例年通りの参加者数といってよいでしょう。

高校、中学、KF全15種目
高校M1X(12)、高校M2X(10)、高校M4X+(12)、中学M1X(4)、中学M2X(2)、中学M4X+(3)、
高校W1X(9)、高校W2X(4)、高校W4X+(6)、中学W1X(5)、中学W4X+(1)、
男子KF(5)、女子KF(1)、混合KF(1)
2018年
男子115人女子57人
合計172人

※一般M4X+、中学W2X、混合4X+はエントリーなし


今年、出漕選手は合計788人。代表クラスの選手が80人ほど不在ということで870人くらいとしても、4年前調べたときはお花見出漕者数は1048人でした。
昨年は第1部、第2部と大会日程が分けられる改編がなされましたが、4年前に高校生215人参加があったのと、今回はクラブやOBクルーが参加しにくいような大学社会人中心のエントリーになっているので、そのあたりの減少が大きいのかなと思います。
エンジョイ目的の社会人クルーと高校クルーが気軽にレースを楽しむ大会ではなく、お花見レガッタはより競技目的の大会に変わることをめざしている部分があるのかと思います。


参考記事
「お花見レガッタ、近し!①」
「お花見レガッタ、近し!②」
「2017お花見レガッタ、近し!」






それから次に、今回のお花見レガッタの展望を見てみましょう。
大学社会人のエントリーする10種目についての展望とさせていただきますが、ご了承ください。

大会スケジュール組み合わせ(PDF) 第67回お花見レガッタ  第28回東日本中学選手権競漕大会



M1X
全69クルー。昨年の83クルーほどではないが、今年も予選L組の12組までありたいへん出漕数が多い。午後の準決勝3組に上がれるのは18クルー。選考に出ていた代表候補選手のエントリーもいくつかあり、出漕か棄権か分からないがしっかり出てきたら有力候補となるでしょう。準決勝狙いのボーダーは例年通り3'35~3'38くらいでしょう。高校生レベルだったらトップクラス、しかしさらに決勝レベルの3'30前半を出していくにはだいたいエルゴ2000mを6'30、1000mを3'10切りくらいで漕ぎきるフィジカルが必要となります。上がるにはタイムはもちろん出すが予選1着狙いが確実なのはボート選手権の王道。しかし、予選で強敵と当たっているときはタイムで上位にいることも大切。そのために、情報を得て同組のライバルの力をある程度見極めておくことは重要だろう。
○TT、MY生命、T紡織、N大などが例年通り有力と思われます。このへんは場合によって当然3'30切りも考えられるトップスカラーたち。○POWERのI藤選手、T田中のT立選手のビッグネームにも注目だが、大学勢ではN大に対抗しうるC大とN体大が上位争いしそうです。特にN体大には昨年全国選抜優勝、ジュニア代表のT山選手が大学デビュー戦となるようです。このほかもちろん大学生スカラーも上位争いしてほしいですが、1000mレースに慣れていないと序盤300mのスプリント力の違いで1艇身、2艇身とつけられ太刀打ちできなくなる展開になってしまいがちであるため、勝負ポイント、展開シミュレーション、自分の強みをいかに発揮するかをしっかり想定しておくことが重要です。通常後半の逆転は少ないが、1000mとはいえ中盤、後半で落ちた先行クルーを捉える展開も多いです。1Xほど戦術の要素と駆け引き、展開の起伏が激しい種目はありません。



W1X
全37クルー。T田中のH田選手が組み合わせ表には棄権とあり、出てほしいが出漕がなければ残念。S神会のS木選手も出ており、社会人OG選手の活躍は嬉しいところ。現役トップの社会人は今回参戦が少なく、T田中2杯だけの出漕。やはり大学勢の争いが中心になるだろう。その中では、N大のD門選手が久々と思われるレース、ジュニア代表経験の実力を遺憾なく発揮するか。また、注目どころとしては、C大に進んだと思われる昨年インハイW1X優勝のY澤選手は全日本新人で3位、同じく全日本新人で4位になったT京海洋大のY色選手のU一女対決が再現されれば楽しみだ。さらに有力どころとして、N体大はエースT橋選手を中心に決勝に多く進めてくるだろうし、R谷大はO西選手など素晴らしいスカラーがいる。C大のE藤選手、MY生命のK藤選手、このほか多くの女子スカラーによってファイナルをかけた準決勝2組も熾烈になりそうです。3'50かできれば3'45の優勝タイムを要求したいですが、実際には1'55-2'00ラップの3'55の争いでしょうか。(昨年はMY生命U野選手が4、5秒微逆と思われるコンディションの中で3'56で優勝)



M2X
全36クルー。クルーボートになると、少し情報がなくなってくるのでアバウトな見どころになるのはご了承ください!
昨年のように社会人が決勝にくることが予想されます。T紡織A、BとMY生命、S日鐵S金。S日鐵は代表選手は不在でしょうが、レースに出てきたら実力者の参戦でしょう。K視庁の活躍もあるか。大学勢ではN大、H政大、N体大、R谷大。W大やT波大はどんなクルーで来るか。個人的にはK児島大の参戦が嬉しいですね、また大きく復活してほしい。N潟大もお花見出ていますし、I城大とC葉大もお花見実績が高いおなじみの関東国立大。未経験中心大学にも、ダブルのハイスピードクルーが多く現れることを期待しております!優勝予想は3'10前後、決勝ボーダーは3'15あたりか。3'20を切らないと準決勝2組の12クルーに残るのは厳しいかと思われるので、東日本級や地方レガッタのレベルよりかなり高いですね。



W2X
全24クルー、予選6杯の4組。これは今大会激戦になりそうな種目です。デンソー、MY生命に加え社会人ではS日鐵S金の存在が目を引きます。有力な大卒トップ選手を入れてついに女子クルーも結成したのでしょうか。そしてお花見に強いW大、C大は1クルーずつ。H政はA、Bと、N体大はA~Cまで、女子大所帯のおなじみ戸田の強豪チームですね。T波大は今年も素晴らしいW2Xを組んできているかどうか。未経験中心チームも、常にW2Xに強いクルーを組んでくるH橋大、I科S科大、G習院大、G語大。関西からも対校に近いW2Xを組んでくると思われる、K西大、O阪市大、K戸大、R谷大が遠征。S城大、そしてJ治医大にも期待です!



M4X
全5クルー。お花見でこの種目では初めてかもしれない、MY生命の参戦が注目。M8+には出漕していないので、おそらく棄権せずに出漕してくることでしょう。軽量級選手中心で構成される社会人トップチームMY生命。東京五輪の軽量級種目が男女ダブルスカルのみになったということで、スカル種目中心の強化方針に変えてきたところがあるでしょう。全日本のM8+には出てくると思いますが、○TTのオープンも狙うチーム方針とは少し異なる戦略をとっていくのかもしれません。ですが、もともと1Xトレーニングを多く採り入れているチームですので、たいへんハイレベルなM4Xになることは間違いないでしょう。
MY生命に挑戦するのは、伝統的に4X対校、4X得意にすることが多い4大学。N体大、H政大、G語大、N潟大。軽量級、東日本選手権、インカレ、全日本と続く男子クォド戦線での2018シーズンのはじまりです。2'55ラインを争うスピード勝負を予想!



W4X
全5クルー。今大会はなしクォ・付きクォ両方あります。私はなしクォド・付きクォドの略がいいんですんけどね。マシンロー、セミフラみたいな中途半端系言いやすいボート略語でしょうか。技練、スタ練、ライパ、オッタテ、ロージャケ、集合ミー(集ミー)みたいな。
さて、なしクォドに話を戻すと、5クルーなので2日目午後のいわゆる一発決勝になります。C大、H政大A、B、K戸大、H橋大による決勝。今回付きクォドを出していない大学がほとんどですが、唯一W4XもW4X+も出漕しているのがK戸大。女子12人遠征、いや何とW8+も出すのでそれ以上のメンバーか、K戸大は関西の大規模チームの一つです。もともと、古くからの女子強豪の名門チームがK戸大であります。1000mのスピードレース、W4Xであれば3'20に近い好タイムに期待したいところです!



M4+
全25クルー。予選6組、唯一昨年より出漕が増えた種目になりました。K視庁、S玉県警の社会人クルーに、多くの大学勢が出漕する伝統ある種目、付きフォア。最近では対校トップクルーにする大学は特に春先には減っていますが、それでも中堅規模のチームはM4+対校が多いです。T海大、S蹊大A・B、G習院、W大理工、B衛大。この中で、T京海洋大に注目したいです。また、医大勢も昨今は盛況で、K應医学部、T大医学部の2強と、自治医大もA・B出漕とたくさん出ています。エイトを対校とする大学のセカンドクルーがやはり優勝争いの中では激しいか、W大、C大A・B、N体大、H橋大、T北大A・B、T工大、K戸大、R大。よって、今回は混戦模様であり、優勝タイムは3'15前後で激しく接戦を演じる決勝になるでしょうか。



W4X+
全9クルー。大学勢のみの予選2組、W大、S台大、N体大の3強争いが予想されますが、R大の善戦、そしてK西大とK戸大の対校クルーの活躍にも期待したいところです。とはいえW大、S台大、N体大の実力は高く、この3クルーは春の時点で無風3'27あたりの好タイムが出せればインカレ全日本につながるのではないでしょうか。W大理工、K應医学部、N潟大もW4X+出しており、女子部員をたくさん増やしていますし強化を進めています。ぜひとも女子ボートではフレッシュですがこうした伝統と知名度のある大学が女子チームの強豪としても多くの種目に出てきてほしいと思います!



W8+
全2クルー。R大、K戸大の一騎打ちとなります。K戸大は女子の名門といいましたが、昨年全日本新人M8+では5位となり、D大、K都大に続きいま関西で勢いのあるチームです。現在女子選手は16人前後いるようです。R大も女子選手は新1年が加わり16人となり、ほぼ同規模チームによる激突となります。とはいえ、K戸大はダブルエントリーでしょうか、どうでしょうか。W1X、W2X、W4X、W4X+、W8+と戸田のお花見レガッタに唯一女子種目フルエントリーのK戸大。たぶんW8+は数人ダブルエントリーでしょう。W4X、W4X+出漕のメンバーがいたら、決勝レース後10分くらいでW8+決勝発艇なので、間隔が相当シビアですが、ダブルエントリーではよくある状況です。
R大は4月15日に行われるNRMレガッタの対校エイトで来ると思われます。WKレガッタも対校W8+が定着してきています(2018年も隅田川1000m)。桜花爛漫の華の女子エイト、戸田の桜が咲き初めし中ゴールラインを一番に舞うブレードは、紺の白十字か、空色のスカイブルーか。



M8+
全18クルー。やはり多くの人の注目はこのお花見男子エイトでしょうか。
代表選考の影響で○TT、MY生命、Tレ、C電といったM8+でおなじみのトップ社会人はエントリーせず、またM大が今回不参加であるため、これだけでも80人近く選手数が減っているというところで大きな影響があるのですね。
逆に学生のみとなったお花見レガッタM8+、下克上が実現できそうです。とはいえ、昨年2'45で優勝したS台大、2'46で準優勝のN大は健在。この2強中心という構図は揺るがないでしょう。昨年は2位N大からも3秒あけられたC大、6秒差のH橋大、7秒差のN体大、今年は挽回を期したいところでしょう。
予選3組はすべて6杯レース。N大は例年通り対校のAとおそらく1年のBの2杯。T大もA~Cの3クルー出漕と多い出漕。この2つの大学以外は対校エイト1杯。先ほど言ったように、M大不在であるためN大、S台大を打倒する最有力はC大。W大も不出漕でWK一本にかけているようですが、K應は出ています。K應、H橋、N体がどこまで春の段階でスピードを出せるか。これによってインカレ決勝までの行方も占う重要な一戦になりそうです。進化の著しいH政大、T工大、D大、K戸大は2'50に迫る艇速を実現できるか。T北大も復活を期していますし、R大はここで大きく飛躍したい。Aテェンションゴーも出ていますよ!
お花見決勝を経験し、夏の王者へと突き進むチャンピオンロードを走破すべく春の戴冠をめざしてください。162人が、エイトで春の戸田を駆け抜ける桜のストーリー、いま幕開けようとしています。






こんな感じで展望を見てまいりましたが、もちろん、いちファンの「信用できない土手評」程度に見てください。本音ではまだまだここで挙げられなかったクルーが大活躍し、激しい春の嵐こそを期待するものであります!

どのクルーが、お花見で春の旋風を巻き起こすのでしょうか?
東京オリンピックへあと2年半、待ったなし。ハイレベルなスピード決着を、ボート競技の迫力を存分に感じてください!!
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