FC2ブログ
日本代表候補の最終選考の予選タイムトライアルが、あす3月14日に戸田コースで行われます。この1X2000mTTは、午前・午後の2本をおこない、タイム順で選考されます。もうあす朝8時から順次スタートです!
そして、タイム上位者で選考通過した選手は3月24日(土)~26日(月)に熊本県菊池市斑蛇口湖コースで予選、敗復、準決、決勝の最終選考レースを戦います。

私は戸田から離れているので、あまり噂は届いていなかったのですが、もう少し盛り上がりを見せるといいですね!もちろんボート界全体での盛り上がりが必要です。はっきり言って、日本代表の年間スケジュールの中で今年序盤最大の山場になります。ここで選ばれるかどうか、今シーズンの世界戦を戦えるかどうかは、これは東京五輪にまで大きく左右する一戦といえるでしょう。
ポイントは、あすの戸田ヘッド形式の2000mTTは実力ある選手はしっかり抜けてくるだろうということ。そして、斑蛇口湖の最終選考レースは大会の勝ち上がり方式で実際に1Xを4~6杯くらい並べての2000mレースですから日本最強選手を決める見応えある戦いになります。舞台といい形式といい、高校生の全日本ジュニア選手権代表選考のシニア版、U23版になりますね。

とりあえず、前日というかいつもながら直前ですが、少しでも盛り上げに貢献できるよう記事にしたいと思います!日本のボートファンが注目すべきレースですから、各Rowng媒体でもっと話題にならないといけませんよ!




さて、日本代表選考といっても、東京五輪に向けどんな選考方針、強化方針になっているのか?
つい先日、日ボにHPにアップされているのでご覧ください。
2018年日本代表選手(シニア・U23 カテゴリー)選考方針 (PDF版)

これによると、今年の世界選手権の目標は、
シニア代表「オリンピック種目においてBファイナル進出、非オリンピック種目においてAファイナル進出」
U23代表「Bファイナル進出」
アジア大会では、
全種目「メダル獲得」
という、私の印象では昨年と同じくらいの少し控えめな目標になっています。もう少し上を狙ってもいいと思いますがいかがでしょう。しかし、強化委員会的には慎重なのかもしれません。私が現実を知らないだけでしょうが、ワクワクする夢のあるチャレンジをしてほしいのも正直な思いです。

世界選手権では、LM2XLW2Xが日本男女におけるトップクルー。そして、派遣予定としてはLM4XLM1XLW4XLW1X
アジア大会でオープンの男子M1XM2XM2-、女子W1XW2XW2-。U23のLM2XLW2X
U23世界選手権では、男子がLM2XLM4XLM1XM1XM2XM2-。女子がLW2XLW4XLW1XW1XW2XW2-
以上が派遣予定、ただし戦えるレベルにないとコーチが判断した際は出漕しないようです。
3月24~26日の熊本最終選考の順位は、このクルーボートを組む際の重要な基準となるとのことです。

このへんは今までにないプロセスを経ていく形になり、世界戦に挑むいわば日本のトップ選手によるJAPANクルーのシートをかけた、大規模な代表シートレースであります。
私個人としては、エルゴとこうした乗艇の力、そしてコーチの目によってコーチが決めてもいいとも思うのですが、選手側としてはやはりきちんとルールに則って公平に選考されることが重要なのでしょう。ことに代表においては。
しかしながら今回、「日本ボート協会選考委員会による選考、業務執行会議の承認を得て決定される」とあるように、入念な審議を経て決定するようですね。私は公平さをもちつつも、「勝てるクルー編成」を第一に、そして代表ですから競技力だけでなく人間性も備えた選手に日本ボートを代表してほしいと思っています。





さて、明日はもう戸田の2000mトライアルがあります!
ここで代表候補になるべく、トップ選手が生き残りをかけてふるいにかけられるサバイバルを戦うのです。

各カテゴリー最大24名が選ばれるということなのでかなり門戸が開かれているように感じます。しかしこれは斑蛇口湖の最終選考ですでに予選A~D組の4組6杯レースの日程が決まっているからだと思われますが、もちろん基準となる最低限のタイムのクリアが必須となるでしょう。

日本代表最終選考予選スタートリスト(PDF版)

この戸田の予選は、2000mですがタイムトライアル。いわゆるヘッドレース形式の、選考ではおなじみの方法です。20秒ごとに次々とスタートしていき、2000mで極限のタイムに挑みます。私的には、「タイムアタック」という表現にしたいくらい、このレース形式はベストタイムをさらに短縮できるように、ハイスピードキープのタイム狙いを追求する限界へのチャレンジです。
まだ2週間ちょっとしか経っていない先日のエルゴではハイレベルな記録が続出した、シニアとU23のトップ選手たち。さらに追い込み、そして10日ほどで熊本決戦に出るべくあすのトライアルに挑むのです。スーパーハードな3月のこの1カ月。


さて、そこで当ブログはもう12時間後に迫ったこのトライアルのプレビューを敢行したいと思います!


M1X
エントリー12クルー。最大のみどころは、現エルゴ日本レコードホルダーA川選手がどれくらいのタイムを叩き出すか。そこに、最強のエルゴ猛者たちがさらに日本M1X史上最速タイムを競っていくという点です。
6'05近いエルゴが現状期待できそうであれば、私は無風でM1X最大6'50~6'55が期待できると思っています。かつて、順風ではT田選手とH谷選手、そしてU選手が7分切りを果たしています。ちなみに、記録上の日本最高タイムはU選手です。2005年岐阜の長良川で行われた世界選手権、U選手はLM1X敗者復活で6'46を出していますが、これは順流によるものとして公式世界ベストではなく参考記録になりました。翌日、準決勝でギリシャのポリメロス選手が同じようなコンディションで6'41を出し、結局決勝でも優勝を果たしています。このポリメロス選手は178cm70kg1976年生で、アテネLM2Xで銅、北京LM2Xで銀の名選手。ギリシャは日本の先を行く国としてRowingでは軽量級、そしてオープンでも強国の仲間入りを果たしました。日本のT田選手、H谷選手、U選手ともよきライバルであったのですが、彼らギリシャにも勝ちたいところですよ!
この長良川のコンディションはやや別として、LM1X世界ベストは2014世界選手権(アムステルダム)でのミアーニ選手6'43、そしてM1X世界ベストは2017ワールドカップ第2戦(ポズナン)のマンソン選手6'30です。いずれも絶好の順であり無風換算+10秒に近いと思われます。つまり無風だったら、ミアーニ選手は6'53くらい、マンソン選手は6'40前後ではないかと推測します。ただ、無風は基準づくりに必要なだけで、無風コンディションはボートでは多くないですから、順風、逆風その他タイムを+-していつも換算しタイムから類推した実力を想定して比較しておくことは必要だろうと思います。
解説が長引きましたが、エルゴのオープン6'00~6'05は軽量級世界ベストに匹敵するタイムを出せるだろうということです。あとは、スピードを出す技術と、パワーを出し続ける安定したRowing、コンスタント継続とスパート出し切りができるペースメイキングです。

いま最もサブシックスに近いA川選手本命と思われますが、底なしの成長力を見せている未完の大器S間選手が粗削りながら1X7分切りに挑んでほしいですが、O塚選手、K原選手、A木選手、T野選手の実力者も私は無風7分切りできると思います。さらに、フランス武者修行で経験を積みエルゴも大幅に上げ超大学級選手となってきたK村選手はもうすでにN大のエース、7分切りに挑んでほしいですが、実際、大学トップ選手のS間選手とK村選手は7'05~7'10の争いではないでしょうか。インカレM1X優勝レベル7'15前後を超越した戦いが期待できます。この7人による1Xサブセブンへの夢の争い。1'46ラップを作り、どこかでアタックし1'42~43ラップでスパート区間を演じ強力な2000アタックを見せてほしいです。
さらに、エルゴは6'10前半を窺うK澤選手、K又選手、I田選手、Y尾選手。こちらも近いうちの6分ひとけた候補であり、最強スカラーとしてトップ争いを期待します。また、F田選手はS間選手のように大学から始めた3年生の選手、1年目の冬で6'18というとてつもない記録を出しています。潜在能力としてはS間選手とともにエルゴ6分切りの有力候補、ぜひ素晴らしい1Xスピードにつなげてほしいです!
アジア大会にM1X、M2X、M2-出漕予定ということだそうですが、8人枠で日本M4-A、Bを編成し、ワールドカップと世界選手権にガンガン出したり競わせ、東京でM8+という夢のプロジェクト発動を個人的には大いに期待しているものであります。


LM1X
エントリー49クルー、最大の激戦。昨年のリオ五輪LM2X代表のO元選手、N野選手。そして最終予選で惜しくも本戦ならなかったLM4-代表のS藤K選手、N良選手、K林選手がいます。A川選手はオープンへクラスを上げましたが、依然この5人のトップ選手は最有力候補です。そして、昨年世界選手権で活躍したIK田選手、N村選手、F井選手。※間違えて最初の更新でF井選手を不参加と書いてしまいましたが、完全に見落としてしまいました。お詫びして訂正いたします。
この昨年までの代表選手中心の上位争いが展開されるでしょう。
そこに入ってくる新鋭が現れることは今回必至です。エルゴ6'16で軽量級の日本記録に近いビッグスコアを出したK田選手。それからU23レベルを超え確実にシニアのトップレベルにも入ってくるだろうというのがM浦選手とF田選手です。ともにC大とM大を率いる新主将だそうです。ここをトップ2として、U23世代ではほかにN大のトップスカラーS戸選手、S田漕艇クラブの経験豊富なT田選手、W大の新主将I藤選手、K應若手ナンバーワンのA井選手、S台大の強力な両エースI瀬選手とO田選手。R大の1年I政選手も今売り出し中です。T京海洋大のM本選手も注目しています。伏字ばかりで読みにくくてすみません(苦笑)。スタートリストと照らし合わせてください。
あとはもう、社会人ですよ。結局は以前から実力のある強豪社会人チームの著名な選手が上位独占するでしょうが、もうひとつ一気に昨年までの代表選手を抜き去り勢力図を塗り替えてほしい。世界の軽量級戦線と同じく、コンマ争いに10~20クルーがなだれ込むような壮絶な紙一重の差、十重二十重にタイム連続する僅差の争いを予感させます。
LM1Xタイムとしてはエルゴ6'15で最大タイム、無風7'00。6'25では7'10~15。このあたりでしょう。ですから、軽量級でもエルゴ6'05~10に迫るスーパーな選手が出て、6'55前後の世界トップ争いができ、LM2X6'15切りの領域で戦える選手が2人、登場してほしいのです。あと2年、2段階くらい一気にレベルを上げてラップ2~3秒という果てしなくタイムを削るための戦いが続く、練磨の道が男子軽量級です。


W1X
エントリー7クルー。シニアW1XはS原選手のみ。ほか6名はみなU23カテゴリーのようです。W1Xも見たいですが、やはり世界に挑む日本W2X、日本W2-を見たいですよね。やはり参加選手がどうしても少ないですが、もう少しオープン女子はいるはず。もっとライバル争いに活況を呈してほしいところです。代表合宿では、S原選手、Y川選手、C条選手、N原選手のW4Xでもトレーニングしていたとか。クルーボートで出るためには、まずは1Xタイムを出していくこと。もちろん、軽量級トップのタイムをしっかり上回り、軽量級-10秒のベストタイムがオープンには求められる目安になります。無風7'40切りがまずは日本女子の壁でしょう。


LW1X
エントリー20クルー。シニア代表経験者が、若手U23の大学世代とまだ差があるところを見せるか。昨年のLW4XAファイナル6位メンバー、T屋選手、Y領選手、K本選手、F本選手。そこに1Xでは史上最強レベルのリオ五輪代表O石選手、MY生命のU田選手、R木選手、S藤選手もいます。U23からは、7'50切りに最も近いT島選手、そして急成長を遂げているT本選手、実績あるN瀬選手のM大トリオがいます。そのほか強豪大学からの参戦人数は思ったより少ないですが、Y井選手、I垣選手、W邊選手、U京選手など有力選手はどうか。
以前から言っていますが、LW2Xで世界トップで勝負するためのエルゴが決定的に必要なのですが、1Xテクニックにおいてはハイレベルなレースが期待できそうですね。LW1X7'40台は4、5人ほしいところであり、女子の軽量級スカルはさらなる進化が見込める今後であります。





各参加選手、今頃は既に、あすの戦い方を明確にイメージしていることでしょう。
トライアルとはいえ、前後に並ぶ縦並びのレース。横並びのほうがスピード感を感じやすいですが、ヘッド形式にはヘッド形式のレースの流れがあります。相手を感じつつも、自艇集中、よいスピードとリズムをキープし、冷静さをたもちリラックスしながら限界線を超える勝負に出る。日本ベストタイムへの挑戦、期待しています!!

日本ボート、最も熱い3年の緒戦、炎の幕開けとなるように素晴らしい心技体の発揮に集中してください!

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://rowingcox.blog.fc2.com/tb.php/360-ac778b9f