前回は縁あってD大の監督インタビュー記事を書かせていただきました。
そこではD大のボート部事情や監督のさまざまなお考えだけでなく、チーム運営やたくさんのヒントを知ることができました。

そして、もちろん多くのRowing情報を入手することもできましたね。監督のおっしゃりようではありませんが、貴重な情報を仕入れるのは大切なことです。ヒト、モノ、カネの資源を仕入れる。そして私は「情報」も資源と考えています。まさに監督やチームリーダーにはこうした資源を仕入れる働きをする人が欠かせません。資源の量と質がチーム力のもとであり、これを有機的に生かすことが強いチームだということです。量の部分は数字や見た目で分かりやすく、多ければ多いほど大きな組織になりますよね。つまりシンプルに資源を拡大することが、チーム力を高め強くすることにつながると言えます。たくさん仕入れることが大切です。次に質を高め、効率的に運用するという第2段階に進んでいきます。監督はもちろん、マネージャーはこういう仕入れと運用の働きによって、組織強化に直接関わっているといってもよいのです。

考えてみれば、漕手の仕事であるトレーニングも、体力を資本、資源と考えれば、強大な筋力と優秀な有酸素機能(毛細血管や持久筋)をできるだけ増やし、たくさん食事を摂って使用エネルギー容量という資源を増やし、そして質と運用を高める順序で肉体を強化しますよね。体力という資源は、質と運用によって、より効率的に艇を動かすために機能させなければいけませんが、これがテクニックといえます。メンタルも同様かもしれません。テクニックは資源を生かすために大事ですが、そもそも、体やエネルギーという資源そのものがなければ技術だけではカバーできないという話です。



監督やマネージャーは資源の仕入れが役割ということについて考えてみます。(もちろん、コーチタイプの監督も多くいます)
よく、ボート部マネージャーが抱える悩み、「マネージャーという存在がチームにどれだけ役に立っているか分からない」という言葉をあちこちで聞きますよね。実際には、もちろん言われた仕事をやっているだけでもじゅうぶん役に立っているのですが、学生ですから一歩進んで、仕事を創造し、主体的に資源を仕入れる働きをしてチーム強化をすることだと思います。それには、ボートのことを誰よりも知らなければならないし、経営や経済や道具や会計などさまざまな学びも必要になります。そして人を増やし人に関わり人を動かし人に学び人に教えること。マネージャーではなくマネジャーになることです。自分の担当の仕事を極めようとする中でボートそのものに入り込んでいけば、仕事が広がり、ヒト、モノ、カネをよく知ることができ男女関係なく優れたRowingマネジャーになることができます。OBOGや他大や多くのボート関係者と会って話をして、人と情報、そして物やお金にも通じることで、多くの資源をボート部が強くなるために得てください。
そしてまた、資源を仕入れるだけでなく、加工したり運用したりとさまざまな働きで資源の質を高めることもできます。

このように、ボート部運営で得た知識と経験は、世の中の多くの組織において役立てることもできますから、生きた運営に関わることは必ず将来に生きると言えるのです。
そのためにも、「勝つ」というこれまた分かりやすい形で、組織強化の目標に邁進していただきたいですね。勝つことをめざすのは、モチベーションそのものになり、資源の量と質を高める努力を加速させてくれるでしょう。そこに競争という要素が入ると、なお達成感が増すのではないかと思います。つまり、他チームによきライバル、よき競争仲間を作ることですね。



このようなマネジメントやチーム運営についての話は、このブログを以前から読んでくださっている方には、形を変えて繰り返しているだけの内容といえます。しかし、こうしたことに取り組んで、なおかつそこにオリジナルの工夫を取り入れたD大という成功モデルがまた大学ボートにおいて光り輝いたのですから、これは大学ボート全体としてもいっそう輝きを増すための刺激にする必要があるでしょう。
私が理想とするのは、世界でも日本がそういう存在になることです。日本のRowingが、世界のRowingに大きな影響を与えられる一つの恒星としてまばゆいほどに輝きを放ったなら、素晴らしいことだと思いませんか?それが世界のRowingに大きな影響を及ぼしていく力になる。何か大事をなして星の一生を終えたい、まわりの星々に影響を与えあう。このまわりの星々とは他の人々、他の国、他の競技、他の社会でも同じです。
そうしたチャレンジに、本来は、「資源」や「人の一生」という有限の命というのは懸けるに値するものだと思っています。有効に使わなければ、生きた証や生きた充実感が得られないというならば。そうすることでまわりの多くを取り込み大きなエネルギーもまた生まれるのですからね。



そのように、創造性あふれるチャレンジの場として、まずは大学ボートがもっともっと資源を増やし質を高め、限りないエネルギーを発揮し周りの世界を変えていきましょう!

つい先日、D大3年のS間選手と、W大3年のY川選手が、信じられないエルゴ大学ベストを出したとの報が入りました。Y川選手に関しては日本ベスト更新だそうです。こういう情報も、私は周りの人との貴重な出会いがなければ仕入れることができなかったのですが。ちなみに、私は決して情報通ではなく、昔から人の噂に鈍感で情報から取り残されることが多い人間だったものですから、情報発信の重要性を自分で言いながらもけっこう情報が遅いことはご容赦くださいね!
※言ってるそばから、2/25エルゴ記録が日ボHPにアップされていたことに気づきませんでした。日本ボートのエルゴ記録が大きく伸びそうな予感を感じる好記録の目白押しですね!
2018.2.25 ゆめ事業 エルゴタイムトライアル結果 男子(PDF)
2018.2.25 ゆめ事業 エルゴタイムトライアル結果 女子(PDF)
S間選手とY川選手のお二人とも、エルゴ記録という体力資源に関しては日本人にとって前人未到の領域にますます進んでいって日本のスタンダードを大きく前進させる、時代の旗手となるでしょう。ここに争っていく選手もたいへん多いと思います。(男子のトップレベルは多士済々でエルゴベストの争いはますます熾烈をきわめると思いますが、女子はY川選手にどんどん競っていく選手がたくさんほしいですね!)そうです、彼らは大学ボートの星なのです。大学ボート選手はその若さこそが最大の武器であり、無限の可能性を秘めています。その若い選手の艇のスピードには、多くの伝統と知恵、そして応援によってたくさんの人の思いも推進力として加わっていくのですからね。

若い人の無限の可能性とチャレンジを応援し、そして支援者や先人自身も彼らに輝きをもらいともに影響を与えあうようにしっかりと関わっていきましょう。



こちらはD大による、つい昨日アップされたばかりというおそらく今年一番の話題作にもなりそうな素晴らしい力作PVですね。
さっそくリンクさせていただきます。
2018年度 同志社大学ボート部 新歓PV

これまでは非常に完成度の高い多くの作品で知られるH橋大の新勧PVが大学ボートに大きな影響を与えてきたように感じましたが(それ以外にも色んな大学でオリジナリティあふれる名作は多かったです)、このD大の2018PVはこれからまた同じように強い影響力を持ちそうな良い作品ですね!久しぶりに感動するPVを見させていただきました!そして単にボート界の枠にとどまらないくらいに、今後にかけるチャレンジ精神を感じさせます。

これらPVをはじめ、学生による多くの価値ある活動や作品が、ボート競技を通じて生み出されます。もっともっとクオリティと独自性、そして志を高めていってください。そこには必ず魅力的なエピソードも生まれることでしょう。若い学生のアイデアと努力の結晶が、素晴らしい独自性の価値ときらめきを世に輝かせるよう、意欲的なチャレンジを応援していきましょう!

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