2017インカレ特集の記事では、出漕クルーや出漕人数をはじめ、各大学の部員数にもふれるなどチーム規模に注目して紹介をさせて頂きましたね。
「2017インカレ特集~各チーム紹介」


こんな感じです。

2017インカレ、オッ盾の出漕人数ランキング(エントリー段階)
1位 K應大
インカレ男女フルエントリー、OX盾M8+(3) (15クルー、67人)
2位 H橋大
インカレ男女フルエントリー、OX盾M8+(2) (14クルー、58人)
3位 S台大
インカレ男女フルエントリー、OX盾M8+ (13クルー、49人)
4位 D志社大
インカレ男女準フルエントリー(W2-を除く)、OX盾M8+ (12クルー、47人)
5位 W大
インカレ男女準フルエントリー(M4Xを除く)、OX盾M8+ (13クルー、45人)
5位 K都大
W1X、W4X+、男子フルエントリー、OX盾M8+(11クルー、45人)
7位 K戸大
W2X、W4X+、M8+、OX盾M8+(3) (6クルー、43人)
8位 M大
インカレ男女フルエントリー(12クルー、40人)
8位 R大
インカレ男女フルエントリー(12クルー、40人)

ここまでの9大学がインカレオッ盾で男女40名以上をエントリーさせています。つまり40名以上の選手(漕手+COX)がいる大学です。
インカレ全種目出漕、私がいたチームでの言い方だとインカレ男女フルエントリーした大学は5大学。来年はもう1つか2つ増えるかもしれませんね。この中で特筆なのはS台大とD大。S台大はほぼセレクションのみと思われるチーム構成の中で、インカレ全種目に加えオッ盾まで出していてセレク私大における大所帯を実現しています。M大も似た感じで、もしかしたらオッ盾まで出せる年もあるかもしれません。D大はほぼ未経験で一般勧誘のみに頼っているチーム構成で、おそらく来年は男女フルエントリーできるのではないでしょうか。H橋大は毎年この規模を維持しているので特筆はしませんでしたが、考えてみれば一般勧誘のみで毎年インカレ男女フルエントリー、これはすごい偉業です。
多くは、K應大、W大、R大のように経験者もいる中で未経験の一般勧誘にたいへん積極的な私大がインカレ男女フルエントリーに近い形です。W大はもう少しセレクションに特化しており、R大は特に男子は大勢一般勧誘しないとすぐ部員減になってしまうチームですが。

これ以降はO阪大(38人)、N古屋大(35人)、T大(34人)、C大(34人)、N大(31人)、N体大(31人)、R谷大(31人)と続き、さらにT北大(29人)、H政大(28人)、T山国際大(28人)という順番で、今年のインカレ・オッ盾に男女含めて20人以上出漕したのは74大学中22大学でした。
今挙げた28~38人の大学は、少し新勧を頑張ればすぐフルエントリーに手が届く大所帯予備軍といった強豪チームたちです。いわゆるセレクション私大もあり、経験者以外とらない方針のチームもあると思いますが、未経験者を一から育てることも重要ではないかと思います。その場合は、しっかり育成する体制と計画が必要になってきます。
そして、ここに載っていない多くの大学チームの中でもっと多くの種目を出したい、強く大きくしたいというチームは、ぜひとも大所帯をめざし、またすでに部員が大勢いるチームは選手数の多い構成にして高いレベルをめざしていったら大学ボートがますます面白くなるなと思います。


それから、部員数も調べていましたのでもう一度ここで記事の一部を掲載します。
K應大
K應義塾高・K應志木高の付属経験者、経験者、一般未経験がひとつのK應カラーにまとまり大規模ボート部を形成しています。数えさせていただきましたが、2017年8月現在部員が4年19人、3年23人、2年21人、1年23人の合計86人。合宿所(艇庫)キャパにもよるが、私大ボート部としては各学年20人前後が私も個人的に理想の人数だと思っています。さらに施設が大きいところは、30人前後いけるかもしれず、このあたりの100名規模が全国に10チームあると大学ボート人口はたいへん多くなると思います。

・・・中略・・・
これらの大学の出漕人数の多さはそのまま部員規模をほぼ表しているが、私大に関しては経験者も多く在籍部員のほとんどがインカレのレースに出漕している反面、国立大やセレクションのほとんどない私大はマネージャー比率も多くなり、大会に出ない部員の割合も増える傾向がある。といっても、セレクション私大もマネージャーの数は多かったりする。
例えば、NRMで見てみます。
N大は選手が1学年あたり8~9人くらいで4学年38人(ほぼ全て男子)、マネージャー約15人の部員50~60人。
M大は選手が1学年あたり10~11人くらいで4学年44人(男子31人女子13人)、マネージャー約25人の部員70人以上。
R大は選手が1学年あたり9~15人くらいで4学年46人(男子32人女子14人)、マネージャー25人の部員71人。1年を含めほとんどの選手がインカレに出ていることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
※部員数はNRM三大学レガッタパンフレットより確認。
マネージャーがほとんどおらず、ほとんど部員総出でインカレに出ている大学もあり、それに対し半分ほどしか大会に出ない大学もあり、地方の大学だとコストの面や院試など学業の関係でインカレに出るのは一部の部員というチームももちろんある。

70~80名の部員規模というと多い印象を受けるかもしれませんが、1学年何とか16~20名を頑張って4年間継続することです。やむを得ない途中退部もほぼ確実に出ますので、目標は必ず20名以上に設定するのがおすすめです。



ここで重要なのは、地方大学や国立大によくある部員構成は、勉学がたいへん等さまざまな理由があると思いますが、マネージャーの比率が高くなりがちだという点。
私の意見としては、ボート部はとにかくまず選手を集めることです。マネージャーはチーム運営上絶対に必要なのですが、選手10人に対し、3~5人が適正。逆に、選手10人に対し1人か2人だと少なすぎて、食事、トレーニング補佐、経理、事務や総務、渉外などさまざまなマネージャー業においてかなり負担が集中してしまうでしょう。そういうわけで、私大においては一学年につき男子10人、女子5人、マネージャー5人が黄金比率かなと勝手に思っていまして、さらにプラスαが必要になってくるのがこれからの大学ボートではないかと考えています。なぜこうなるかと言えば、インカレ男子フルエントリーが30人(2~4年全員出漕)、インカレ女子フルエントリーが来年から15人(2~4年全員出漕)となってぎりぎり全員がインカレに出られる人数だからです。怪我や病気などがありうるためぎりぎりはよくないので、プラスαほしいのです。
さらには各学年40名ずつ、150名クラスの超大所帯チームが全国にいくつかあってもいい。これは、他競技でもこのような例があるためです。
※この規模になれば、それこそ艇庫などキャパシティ(収容能力、最大限度)と相談しないといけませんが

そういうわけで、マネージャーが集まりやすい大学や選手をすぐ降りてマネ転向が目立つ大学は、とにかく選手を確保する目標を立てるべきだと考えるわけです。
また、逆に選手ばかりになってサポート体制や情報発信力が弱いセレクション私大などは、もう少し一般勧誘をしてマネジメント体制を強化することも重要でしょう。



たくさん選手を入れる際には、退部させないチーム運営が必要です。これはさんざん過去の記事でも話題にしてきましたが、大事なのはとにかく1人1人を大事にすることです。ただ、ほかにも色々コツがあります。私の考えと経験則ですが、最初の入部時点で、「ボート競技は本当にハード。だからこそ成長できて、ほかにできない経験がたくさんあり、高い目標にチャレンジできる」、こういった一定の覚悟をさせて、中途半端な気持やその場のノリだけで入部させないことが肝心だと考えています。その上で、ボートの知識や魅力をじゅうぶん感じられるように1年目の新人期をハードに乗り越えていってもらいます。

ちなみに男女問わず相当過酷なエルゴトレーニングを課すようになったR大では、ある程度体格のある新人が入ってくれていることもあるのですが、1年目の冬から男子では6分40秒前後を記録するような選手も増えており、こうなると2年目3年目に6分20秒台も期待できますので比較的上位を狙える体力が身についていきます。そしてここが重要ですが、体格の細い選手も早い段階で7分切り、6分50秒も切っていきますので、大学ボートの中で全員で高いレベルをめざす機運も生まれ、ボート競技自体に意欲的に向上心を高めていく、そんなスパイラルがめざせるかもしれません。そうなればいいと思いますが(私はコーチではありませんが)、競技に前向きであればモチベーションは高められ、退部云々の話は出て来なくなりいずれボートにかける競技生活が自己実現の舞台になっていくのです。
ボートで向上したいなら、さまざまな工夫も生まれていきますし、創造的な取り組みを主体的におこなうことができたらまさに大学生活で必要な知・徳・体を得ていくことができるでしょう。
他の大学でも、もっと大所帯で強豪チームではエルゴその他さらに出していると思いますが、さまざまな取り組みを行って、やはり良いチームでは退部も少なくアイデアあふれる競技生活を送っていることでしょう。ハードな練習でしっかりと結果と成果を残した上で。




多くの種目で上位をめざす大所帯チーム。
得意種目で常に存在感が光る中規模チーム。
これだけは負けない一点の小艇でいつも強い小規模ながら精鋭チーム。

いずれをめざすのかは、今この手にかかっています。どんな目標を掲げて、どんな計画と準備を行うか。


ちなみに、高校ボートではやはり顧問先生や外部コーチ・OBコーチの充実にもよると思いますが、中には1学年20~30名規模の大所帯チームもあると聞きます。さまざまな工夫をされてのことだと思いますが、基本はボートクラブの運営、色々な共通点があるかと思いますのでこういったところも学んでいきたいですね。
多くは、大人のサポートが充実しているであろう部分と、中には高校でもマネージャーが大活躍しているチームもあると聞きます。

日本代表はいずれか。うーん、私は日本ボートは世界の中でも比較的競技人口は多い方だと聞きますので、大所帯で多くの種目で活躍できるチームになってほしいなー、と思いますね!

まずは、最初は人を集めるところから。人を増やした上で、今度はお金や物と、情報を集めていけばいいのです。



(人をたくさん集める際には、艇や艇庫の活動キャパ、部費など資金の計算と、物品設備などもよく考えてください。
新勧の具体的な方法は、数時間前に更新した前記事も参考にしてみてください)
前記事 「新勧プロジェクト 2018」


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