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現在、世界選手権が行われています。



日本代表は、LM2Xが残念ながら準決勝A/Bに進めずFinal Cに進むことになってしまいましたが、LM4XとLW4XはFinal Aに駒を進めました。非オリンピック種目ながら、世界の決勝は展開が速く現在のイーブンペースを志向する日本代表クルー、序盤のレースの流れに乗った上で第2第3でライバルを上回っていかないと追いつけないのでシビアな展開にはなりそうですが、いまのトレーニングの成果をすべて発揮しチャンスあるところではチャレンジしていただきたいと思っています。周囲の期待とは別に、代表チームの中での狙った到達点など現場の考えもあるでしょうから。


思わず更新してしまったのは、オープンウェイトのM1XA川選手の進化についてです。
準決勝C/Dで、見事Final Cに進みました!LM2Xとは私の反応が違いますが、オープンのFinal Cですから。しかも、こういうブログをやっていて知ったわけですが、準決勝C/Dでは何とベラルーシのシャルバチェニア選手を1500mまでリードしていました!これがすごいことなので、急遽ブログ更新したのです!このシャルバチェニア選手、今回のプレビュー記事でも少し紹介しましたが、リオ五輪M1X決勝5位なんですよ。
ついでに言いますと、リオ五輪M1X決勝では金メダルのNZドライスデール選手らとシャルバチェニア選手は序盤だけですがかなり並んだ状態で流れの中でレースできています。ドライスデールはイーブンペースが売りなのでコンスタントでグイグイ上がっていくのですが、シャルバチェニア選手はキューバのロドリゲス選手を最後まで押さえて5位でフィニッシュしました。優勝ドライスデール選手とは7秒差でした。
五輪翌年ですし、準決勝C/Dということでシャルバチェニア選手自身、モチベーションもパフォーマンスもベストから落ちるかもしれませんし、基本私は勝負は相対的なものだがタイムの絶対指標で実力を測りたい考えなので、過大評価するわけではありませんが、色々な要因を考慮した上で「リオ五輪5位の選手を途中までリードし勝負できていた」レースだったと、控えめにでも言えますし自信にできるレースだったのではないでしょうか。このベラルーシのシャルバチェニア選手、198cm98kgですよ。A川選手は187cmくらいで85kgないくらいではないでしょうか?体格の数字であきらめてしまう必要はないですよね。名前負けならぬ、数字負けしないようにしたいものですし、全然勝負できます。体格が重要な部分はもちろんありますが、少々の差なら問題なし。ボートは体格そのものではなくスピードで勝負する競技です。
世界トップ選手の名前や情報は、過度にマニアックに知らなくてもいいのではありますが、このように知っておくと実力の比較や基準の把握などができて便利です。もちろん、メンバーによってライバルの艇速予測もできます。マニアックな知識ではなく、等身大のライバルチーム情報として、私は押さえておきたい重要な情報だと捉えています。情報不足、知識不足のチームは勝てないのが現代のスポーツです。

今回言いたいのは、A川選手に、ぜひFinal Cでさらにいいレースをして頑張ってほしい!ということです。それと、「オープンで戦えるなんてすごい」で終わらせず、日本のオープン強化の先駆者かつ基準となり、A川選手とともに切磋琢磨し世界トップレベルで戦えるオープン選手を日本から多く育っていくようにしてほしいのです。とにかく、意識と基準を高く。A川選手はすでに、エルゴは確実に日本レコードを破る6分ひとけたは出るでしょうし、6分切りのポテンシャルもじゅうぶんかと思っています。6分切りをしてさらに記録更新を。オープンなら当然。そのような機運が支配し、日本ボート全体としてエルゴや艇速タイムの基準が高まって、当然のレベルが上がれば強くなるのです。
スポーツは、まず何よりも意識との勝負です。その上で、やるべきことが具体的に、はっきり道すじが分かっていること。指導のレベル向上と、選手個人の意識改革と人間的成長。
その素質ある選手は、日本にはたくさんいます。ただ、大きな選手はもっと既存の競技の外から新たに集めないといけませんね。
日本オープン、頑張れ!スイープ種目、そしてCOX付き種目(ほぼ8+ですが)での活躍も多く見せてください!


それから、LM4Xにもふれたいです。
予選ではどうかと見ていましたが、準決勝では見事に修正しましたね。レートが上がらず重かった予選の印象でしたが、それでもタイムは出ていました。準決勝は予選から2枚くらいレートを上げることができていたんではないでしょうか、SR37で入って36以上は保っていましたのでスピードが上がってそれが持続できていましたので明らかに良くなりましたね。レースをリードする形でギリシャとずっと先行争いを続け、最後はイギリスの地力とスプリント力に離されましたが、この準決勝の落ち着きぶりやリラックスの感じも良かったですし、最初から攻めていたことで序盤のスピードも良くなって、常時SR37~38のレースができればかなりのハイペースでいけるコンスタント型クルーができるかと思います。ラストスパートが上がらないですが、ここはまた今後の課題でしょう。タイムが出にくくなってきたところで5'59も好材料ですね。
しかし決勝が本当の勝負の場です。LM4XとLW4Xは金曜決勝となります。Friday Finalですね。LM2XとM1XのFinal Cも金曜。
それぞれ決勝では、さらにリラックスしつつもこれぞ日本という果敢なアタックを見せてほしいですね。


M4-準決勝、見ましたか?オーストラリアM4-、以前のイメージと違いSR40近く出していたみたいですね。高い持久力がある上で、現在のRowingはハイレート化がたいへん進んでいるのです。オーストラリアみたいなコンスタント力のあるクルーがハイレートでいったら、まさにNZのような強いクルーになります。NZの席巻は、世界にハイレート革命をもたらしているかもしれません。ハイレートなのに後半も落ちるどころかペースアップできる。日本も、こんなレースがしっかりできて、かつもっと武器を身につけていきたい。
しかし、依然としてレート低めでも強いクルーもいますし、コンスタントよりもスタートとラストのスパート力で勝負するクルーなど、さまざまなスタイルがありますね。そうしたチームもあるものの、スピードとタイムの追求には一定のスタイルに収束されていく流れなのかもしれません。そしてまた個性も出て分派していく。


いくつかの種目では、世界トップの争いが激しさを増しています。M2-ではNZとクロアチアの勝負かと思いきや以前M4-優勝していたイタリア(Sヴィチーノ、Bロド)が豪快なレースぶりで割って入ってきていますし、事前情報もなくいきなり強いクルーが現れるなど、色々な種目でたいへん面白そうな展開になっています。やっぱり、楽しみなのは決勝、Final Aです。私の予想も、いい意味で外れまくってほしいですね(笑)。


日本が勝つために、世界戦の情報をしっかりと手に入れ、そして研究し、自分たちが強くなるヒントを得ていきましょう。



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