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世界のライバル国紹介シリーズ、第3弾!

第1弾と第2弾は2013年末と2014年初め頃でしたので、3年半ぶりくらいですね、お久しぶりです。それ以降も、イギリスやドイツなどCOX記事などで色々とライバル国事情にはふれていますので、中途半端なシリーズになりますが!まあ、今年はけっこう世界のボートを多く話題にしているかと思います。
世界のライバル国紹介シリーズ
第1弾「最強デンマーク列伝」
第2弾「脅威!NZL、オールブラックス」



さて今回は、東欧の国々のRowingを探訪してまいりたいと思います。(ネット空間で自由自在に)
ただ今、U23世界選手権が東欧のブルガリアで行われています。

ブルガリアのプロブディフ・・・、うーんあまりよく知らない。皆さんはブルガリアと聞いて何をイメージしますか?
いまいちピンと来ない。たぶん7割くらいの人がヨーグルトと答えるでしょう。そして2割くらいがヨーロッパ出身初の大関である元力士の琴欧洲の出身地と答えるのではないでしょうか。私のイメージと全く同じこと言ってるサイトがありました。ご覧ください。
あなたの知らないブルガリア

また、もっとブルガリアについて詳しく知りたい方はこちらがありました。ネットは便利ですね、全然知らない国の情報を手軽にたくさん集められる。まあ、もっと詳しく調べるには書籍を当たったり図書館に行かなければいけないでしょう。
ブルガリアの基礎知識
プロブディフについて
プロヴディフ(Wikipedia)
38万人の人口でブルガリア第2の都市ですが、たいへん歴史のある都市です。Wikipediaによると6000年の歴史があるとのこと。古代遺跡や貴重な文化財が多い古代都市なのですが、現在ではスポーツが盛んで大きなサッカースタジアムやテニスコート、そして3kmのRowing専用ボートコースがあるのです。
また、プロブディフはあのサッカーの名選手、フリスト・ストイチコフの出身地だそうではないですか!ストイチコフ、知ってますか?ブルガリア史上最高のサッカー選手、Jリーグの柏レイソルにも在籍したので知ってる方も多いのでは。




さて、そこでちょっとサッカーの話題も出してしまった今回、いまだにミステリアスかつ知らないことの多い東ヨーロッパのRowing事情について記事にしてみたいと思いついたのです。
今回は、私の個人的な思い出と興味が入った記事となります!いつもだいたいそういう記事ですけどね。


東欧。うーん、何か謎めいていますよね。日本人にとって、イギリス、ドイツ、イタリア、フランスあたりは親近感がありますがこうしたメジャーなヨーロッパの国々、おもに西欧とは同じヨーロッパでもイメージが違う。東欧は裏側というか、冷戦時代の東側諸国の時代の印象が強すぎるのか、情報も少ない感じ。私のように少し遠い国のイメージを持たれている方も多いかと思います。

マイナーなヨーロッパの国々といったらたいへん失礼であります。自分が知らないからといって、マイナー扱いしたり無関心なままでいるのもどうか。しかし、人間やはり知らないことには興味が持てないし、自分から関わることもありません。
例えばコロンブスが1492年、アメリカ新大陸を発見しました。(正確にはカリブ海の西インド諸島)これって、ヨーロッパの人たちからしたら世紀の大発見で、コロンブスの冒険心を称えるべき一大歴史事件となったわけですが、新大陸側の人からしたら、「発見?新大陸!?こっちは先祖代々何百年も昔からずっとここに住んでるよ!突然やってきて失礼な人たちだな」という感じでしょう。
知らない扱い、マイナー扱いされるのは心外なわけです。とはいえ、知名度なんていつも多数派の主観に支配されるところがあるので、悲しき少数派、マイナー側はその希少価値を武器に大いに知名度を高める努力が必要なんですね。

こうしたマイナー知識の発掘に、しかし魅力があるのも事実です。いや、もちろんマイナーと呼ぶのは失礼なのですが、人があまり注目しないところの素晴らしい魅力に気づいて、色々調べたり知っていくことはとても楽しく創造的な探究だと私は思っています。マイナー好き?いや、私はいたって趣味はフツーで、野球とサッカーが好き、音楽は邦楽ばかり聞くがたまにクラシックも聞きたくなる、ごく普通の人であり(笑)、取り立ててマイナーしか好まないわけではありません。でも、人と違う目線や主張はなぜか持っていたい。
そういう人が、けっこうボートにもはまるんですかね~。でも、私は個人的に誰もあまりふれないようなことに価値を見出すのが楽しいのですけど、実は誰もが魅力を感じる要素が必ずあり、そこには独自性だけでなく普遍性もまた存在するのです。私はマイナーもメジャーも紙一重と考えていますし、あらゆることがこの両面性の魅力を備えていると思うんですね。
知らない人をどんどん知っていくことで、好きになったり夢中になって魅力に惹き込まれていく。知らない世界へといざなってくれる。うーん、まさに人間、まさに人生。ひとつの出会いが、いくつもの出会いにつながるんですよ。

自分にとってのマイナーが、自分にとってかけがえのない運命的な大きな中心のメジャーとなっていく。遠かった距離、遠いゆえに目に触れることなく小さかった存在が、一気に近い存在となり大きくなって自分の運命の軌道と重なっていく。運命とは星の動き。何だか物理的な宇宙のイメージにもつながる感じがします。「世界ナゼそこに?日本人」ってやつも同じ心境ですかね。
と、そのようにボート界のマイナーブログを自認する当ブログでは思うわけです!この宇宙にマイナーなことなんてないよと、1つ1つの存在に意味と価値を発見できるよと、少しでも皆さんの心に近づけるお手伝いができればいいと思っています。




そこで東欧です。
東欧にもどの国を東欧と指すのか意見が分かれますが、今回は北欧のバルト三国を除き、またギリシャや旧ユーゴスラビアのバルカン半島諸国は南欧扱いをしまして、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、ロシア、ウクライナ、ベラルーシあたりまでを話題にしたいと思います。10日後にはじまる世界ジュニアの舞台となるリトアニアもふれちゃいましょうか。いやあ、失礼ですがこのラインナップ、ちょっと謎めいた裏ヨーロッパですね~。

ファッションや文化、産業などでは情報が少ないが、スポーツにおいてはかなり存在感を出してくるのが東欧だと感じています。
旧ソ連のロシアは別格なのですが、古くはルーマニア。体操のナディア・コマネチです。世界的な知名度があると思いますし、日本でもビートたけしさんの影響もあってみんな知ってる体操選手でしょう。しかし、この方は私の世代ではないので、紹介を割愛します。

私にとっての東欧は、1994年サッカーのアメリカW杯なんですね。
1990年イタリアW杯では「東欧のブラジル」と呼ばれ、オシム元日本代表監督が率いてストイコビッチ選手などがいたユーゴスラビアが活躍したのもたいへん有名ですが、私がリアルタイムで見たのは1994年W杯のほうです。
ボートブログなのに、サッカーの話題ですみません。しかし、当ブログはちょくちょく野球やサッカーの話題を出します。当時高校生の私は、はじめて見たサッカーのワールドクラスのプレーに日々夢中になっていたのでした。そこには当時開幕して2年目の国内サッカーのJリーグとはまったくレベルも迫力もスケールも違うサッカーがありました。スーパースターであるマラドーナが見たかったのに、早々にドーピング騒動で捕まって、がっかりしていたときに現れたのは、「東欧のマラドーナ」ですよ。ルーマニアの、ゲオルゲ・ハジという選手のスーパープレーです。

そう、このW杯アメリカ大会、最終的にはブラジルがイタリアを破って優勝するのですが、華麗なプレーで大きな存在感を示したのが東欧のブルガリア(ベスト4)とルーマニア(ベスト8)だったのです。いやー、長い前フリでしたね。
国の名前は知っていましたが、スポーツのイメージがなかったものですから、こういう地味だと思っていた国が上位に上がってくるなんてけっこう衝撃だったのです。だいたい、サッカーW杯なんて、ブラジル、アルゼンチン、ドイツ、イタリアなど有名国あたりが優勝候補で知名度の低い国はスルーですからね。見ていた時は、応援していたドイツがブルガリアに負け、またアルゼンチンもルーマニアに負けてむしろひいきチームを負かした敵役として認識していましたが、そのプレーは華麗そのもので、技術も精神力も素晴らしいものでした。
何度も言いますがボートブログでサッカー動画もなんですが、当時私が魅了されて何度もハイライト番組や試合の録画を観たルーマニアのハジ選手。これが東欧のマラドーナのプレーだ!ブルガリアの英雄、ストイチコフのプレー動画も含めて、サッカー好きの人はご覧ください。

ハジ選手のベストゴール '94サッカーW杯アメリカ大会
こんなところから狙って打つという、翼くんのドライブシュートみたいなスーパーゴール。左足が描いた放物線、サイドネット上部を射抜いたロングレンジのコントロール。これは衝撃的でしたね。

ルーマニア対アルゼンチン '94アメリカ大会決勝トーナメント一回戦
バティストゥータ率いるアルゼンチンを粉砕した東欧の華麗なカウンターアタック。特に1:40~の自陣からのカウンター、ハジが時間を操るように絶妙なタメを作った左足でのスルーパス2本はマラドーナ的ですね~。右利きの選手にはできない角度のプレーですね。これを見て私はサッカー部でもないのにスペースに通すスルーパスをたくさん練習しました(笑)

ストイチコフ選手 ブルガリアの暴走列車
ハジ選手ほど好きではないのですが(笑)、名門バルセロナで長くプレーし母国ブルガリアを世界のベスト4に導いた超有名選手。やはり左利き、しかしハジよりも力強く、キャノン砲のようなキック力といかつく武骨な印象の選手ですね。この'94アメリカW杯の得点王です。

そして私はヨーロッパサッカーに魅せられ、大学に入ってからボートに出会いましたがサッカーも好きで、欧州選手権やフランスW杯などを見たりしてました。90年代後半のサッカーには少しだけ詳しいです(笑)
このときも欧州選手権でチェコが活躍したり、クロアチアが強かったり、のちの世界サッカーにもつながる活躍をしていました。そんなわけで、ヨーロッパは英・仏・独・伊・蘭とかだけではない、小規模に見える色んな国が鎬を削り、時にスター選手やスーパーチームも現れるんだということを知りました。



もちろん、わがボートもです。2000年シドニー五輪、日本がLM2Xではじめて五輪決勝進出したレース、強さを見せて圧倒的なレースで金メダルを勝ちとったのは東欧のポーランドでした。また、M2Xでは最強コンビだったスロベニアが金。
女子ではW1X最強女王決戦でベラルーシのカルステン選手とブルガリアのネイコヴァ選手がコンマ差0.01秒というミクロの差で優勝を争い、そして当時最強を誇ったルーマニアがW2-、LW2X、W8+と3個もの金をさらっていきました。
何といっても、M8+でのイギリスが88年ぶりの金を果たしたレースで、クロアチアM8+がイギリスに迫る力強さで3位銅メダルを果たしたのです。今考えてもクロアチアM8+銅のあのブレイクは突然変異的でした。しかしこのシドニーの成果が、いまのシンコビッチ兄弟などに受け継がれていることは明らかでしょう。

そんなわけで、ボートとサッカーなど多くの競技でその強さと存在感を見せてきた東欧の国々。
やっぱり、イギリス、ドイツ、イタリア、フランス、オランダなど、西欧の有名国の活躍と世界をリードする存在感がいつも主役という感じで目立つ。しかし、ルーマニア、ポーランド、チェコ、ロシア、このへんの常にボートが強い印象もやはりかなり感じる。ロシアは最近あまり目立ちませんが。
実際、ボートではこの個性的な東欧Rowingの大きな存在があるからこそ、西欧や北米、オセアニアの活躍も一緒に楽しめるところがありますよね。北欧や南欧も、東欧ほどエキゾチックかつミステリアスな感じはしませんが、似たイメージはありますね。小国、中堅国というRowing戦略をそれぞれに持った、群雄割拠のボート戦国時代。東欧に、西欧のメジャー感を叩きのめしてほしい。判官びいきの私はそう思うこともあるわけです(笑)。ときにボート大国の覇権を大いに打ち破って見せる痛快な活躍があったりします。
とはいえ、冷戦時代はステートアマ、国が支援してのセミプロのアスリートも東側諸国だった当時はかなり存在したでしょうから、実際、東ドイツやソ連、チェコスロバキアやルーマニアなどは昔から強国だったようです。

このように、スポーツで活躍することは、普段知らない国、関わりが少ない国や地域や人に、親近感を持たせる効果があるような気がしています。普段テレビで観ている芸能人を身近に感じるのと同じ心理でしょう。スポーツのもたらす外交の効果だとも思います。知っているということは、身内意識や親近感を持たせる。興味を持たせる。ゆえに情報発信が大切だと思いますが、小さい国がスポーツその他で活躍したり特産品や有名な人などで知名度を上げるのは重要なのだと思います。


では、やっと本題です。東欧のRowingについて、さまざまな国を見ていくことにいたしましょう。
さまざまな国を見るので、今回は前編の東欧Rowing①です。





世界のライバル国紹介シリーズ 第3弾

東欧 地図①
Googleマップを使用し作成させていただきました
※冒頭、サッカーの話題も出したルーマニアとブルガリアも赤で囲みました



東欧というより、中欧の国と分類されることも多い2国(ポーランド、チェコ)

ポーランド国旗
ポーランド

まずはドイツの東、ポーランド。国名はポーランド語でRzeczpospolita Polska(ジェチュポスポリタ・ポルスカ)、ポルスカ共和国です。よくローイングスーツの背中にPOLSKAの文字が書いてありますね。
人口3800万人、首都ワルシャワ、言語はポーランド語。ポーランドの姓では-ski(~スキ)、女性は-ska(~スカ)という語尾が多いですね。隣国のドイツや、ベラルーシやリトアニアなどロシア文化圏の影響も強いイメージがありますが、独自のポーランド文化を持っています。世界で最も有名なピアニストで作曲家でもあるショパンの生まれた国ですね。ポロネーズやマズルカといった民族舞踊とその曲がポーランドでは有名で、ショパンも多くの作曲を残しています。ポーランド国歌は勇壮なマズルカの曲です。
ポーランド国歌 ドンブロフスキのマズルカ
歴史的にはナチスドイツの侵攻を受けまたソ連からも侵略され、第二次大戦後にワルシャワ条約機構によって東側諸国としてソ連側の重要な衛星国となりますが、1989年冷戦終結にともなって東欧革命が始まり、今では非常に高い生活水準と安全をもち、高額所得の経済があるそうです。若者の実に50%以上が大学を卒業し学位を取得するそうで、これは世界4位とのことで教育熱が高いそうです。(日本は39%、世界12位。2008年調査)


このポーランド、ボートではたいへん強豪国です。
近年でもリオ五輪ではW2X金、W4X銅とメダル2個(メダル獲得ランキング8位)。ロンドン五輪はいまひとつでしたが(W2X銅1個で15位)、北京はM4X金、LM4-銀の2個(5位)。アテネ五輪でLM2X金1個(7位)、シドニー五輪でLM2X金1個(6位)。この16年間、ほとんど金を1個は獲っており複数メダルのときもあり、実績では女子が圧倒的に強いルーマニアを追って、現在は東欧で一、二を争うボート強国と言ってもいいですね。
1Xよりも、男子も女子も2Xと4Xを伝統的に得意にしている感じがありますが、4-でも強いことがあり、北京ではLM4-銀。また、近年M8+の挑戦もはじめており、出漕種目数も増えてきてボート強国からボート大国への道を歩みたいところではないでしょうか。とはいえ、例えば今回のU23世界選手権では、男子12種目女子9種目の中で、ポーランドはM8+のエントリーもあるが出漕は7種目。ドイツとアメリカは21種目フルエントリー、イタリアが20種目で出漕クルー数のトップ3。これに続くのがイギリスの14種目、フランスの13種目と、出漕数だけ見てもボート大国へはまだこれからですね。

漕ぎ的には、私の見るところポーランドはドイツの影響を受けているのか、非常にドイツっぽい漕ぎをするなという印象があります。あまり前傾を大きくとらず下半身重視のフォームで漕ぐスタイル。
先ほども挙げましたように、ポーランドで一躍有名になったのはシドニー、アテネと連覇した2大会連続LM2X金のSシッチ、Bクハルスキのコンビです。日本の当時からのRowingファンの皆さんもおなじみの2人でしょう。
ポーランドLM2X gettyimages
ポーランドLM2X gettyimagesより転載

そして北京五輪で念願の4人乗り種目M4X金を獲り、さらに翌年2009世界選手権では地元ポズナンで優勝も果たしたポーランドM4X(Sコロル、3イェリンスキ、2コルボヴィチュ、Bヴァシェレフスキ)。

最近ではリオ五輪で金に輝いたポーランドW2Xが皆さんも印象にあるのではないでしょうか。Sマダイ、Bフラルチクの2人です。ポーランド女子クルーとしては初めての金メダル。特にバウのマグダレナ・フラルチク選手はロンドンでW2X銅であり、新たなパートナーとなったナタリア・マダイ選手とともにさらに大きな目標で臨んだリオW2X決勝では、終始イギリスとのマッチレースで競り合い、1500m地点では半艇身差にやや後退したもののラストのスプリント勝負で下し見事金メダルを勝ちとりました。
ポーランド リオ五輪金W2X World Rowing
World Rowingより転載。表彰式で喜ぶポーランドW2X、フラルチク選手(左)とマダイ選手(右)

ポーランドは男子のRowingが強くなりましたが、これからは女子の強化も進み、名実ともにボート強国となる日は近いでしょう。東京でも金色に輝くポルスカ・クルーは現れるか。







チェコ国旗
チェコ

次はチェコです。西にドイツ、北にポーランド、南にオーストリア、東にスロバキアという位置にあり、地理的にはまさに中欧ですが、とりあえず今回は東欧Rowingのグループとして紹介します。
国名はチェコ語でČeská republika(チェスカー・レプブリカ)、チェコ共和国です。ボートの実況でも、必ず「Czech Republic」、チェク・リパブリックと、共和国まで付けて呼んでますね。なぜでしょうか(笑)

人口は約1000万人、首都プラハ、言語はチェコ語。かつては1918年よりチェコスロバキアとして隣国スロバキアと統一をして建国されましたが、民族も異なるためか冷戦後の社会情勢などにより1993年に解体し現在はチェコ共和国となっています。

チェコの西側の地域はボヘミアとも呼ばれ牧畜がさかんであり、牧童の皮のズボンに皮の帽子やベストといういでたちがオーストリアに伝わり、さらにはアメリカ西部のカウボーイの服装になったと言われているそうです。スメタナの『わが祖国』、『モルダウの流れ』が有名ですよね。「ボヘミアの川よ、モルダウよ」「なつかしき河よ、モルダウの」など、世代によって歌詞が変わっているようです。ちなみにモルダウはドイツでの呼び名であり、チェコではヴルタヴァ川と呼ばれておりチェコ最長の川で、プラハを流れています。
合唱の鉄板曲モルダウ。世代が上『モルダウの流れ』 世代が最近『モルダウ』 ほかにも歌詞や編曲は色々なバージョンがあるそうです。
チェコの音楽といえば、アメリカに渡り交響曲『新世界より』を書いた有名な作曲家ドヴォルザークもチェコの出身。『新世界より』
ほかにもポルカなどの民族舞曲があったり、「おお牧場はみどり」「ぶんぶんぶん」などはチェコの民謡です。

チェコは工業がさかんで、またガラス工芸などが有名でありこれもボヘミアガラスと呼ばれています。カフカ(小説『変身』など)やチャペック(ロボットという言葉を生み出した作家)など、チェコは文学も有名ですね。
それから意外にもビール消費量世界一で、国民一人当たり年間294杯もビールを飲むそうです(1杯500mlの計算)。ビール好きで有名なドイツやポーランドよりも多い。ちなみに日本は年間86杯で52位だそうです。(2013年キリンビール調べ)

そして首都プラハは、黄金の都と呼ばれたいへん歴史のある街並みです。美しき千年の都、中世の幻想的な街並みでRowingを楽しめたら最高ですよね。
プラハ城とカレル橋 wondertripより転載
ヴルタヴァ川(モルダウ川)に架かる有名なカレル橋と、プラハ城  wondertrip.jpサイトさんより転載
プラハ観光ならおすすめらしいです!
プラハの観光みどころ wondertrip.jp


チェコのRowingといえば、やはりスーパーなトップスカラーのイメージが強いですね。
M1Xのオンドレイ・シネク(198cm、98kg 現在34歳)。世界選手権では4回の優勝を誇りますが、五輪では優勝候補に推されながらも北京で銀、ロンドンで銀、リオで銅と、3大会連続メダルは素晴らしいの一言ですがまだ金がありません。21歳で世界選手権M1X3位(2003年世界選手権ミラノ)になってから、2005年岐阜でも3位ですし常に優勝争いを繰り広げたトップレベルでのキャリアが長い選手です。チェコのヒーローですね。
チェコM1X オンドレイ・シネク alchetronより転載
チェコM1X オンドレイ・シネク選手 alchetron.comより転載


それから女子ではロンドンW1X金のミロスラヴァ(ミルカ)・クナプコバ。
現在36歳、リオで引退するタイミングかもしれません。こちらも25歳の時に岐阜の世界選手権でW1X銀を獲っていて、ロンドンでは32歳の時の金メダル栄冠だったんですね。181cm67kgのスリムな長身ですが、優雅かつ激しくダイナミックなスタイルです。クナプコバは両親ともボートの代表選手で、彼女はRowingのサラブレッドなんですね。シネクもクナプコバも、首都プラハのローイングクラブに所属しています。
ロンドン五輪で優勝したレースは、大外6レーンでぐんぐん抜け出しデンマークのエリクセン、オーストラリアのキム・クロウ、NZのエマ・トウィッグらを尻目に終始主導権を握った会心のレースでした。
ロンドン五輪W1X金 ミルカ・クナプコヴァ World Rowingより
ロンドン五輪W1X金 ミルカ・クナプコバ(中央) World Rowingより転載

他にもチェコは1Xの小艇だけではありません。リオではM2-、LM4-、W2Xなど5種目出ていますし、フォアはよく出ている印象があります。オープンではM2-、M4-、W2Xあたりが重点種目で、北京ではM4-が決勝5位ですね。
チェコが1Xだけでなくクルーボートでの躍進も果たし、黄金の都で金メダルを燦然といくつも輝かせ、中欧の雄となる日は来るでしょうか。





2つの国をご紹介しました。次はさらに多くの東欧のRowingを訪ねてみましょう。次回へと続きます。

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