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今年は、主要なレースの展望シリーズを書いています。

お花見、朝日、軽量級ときて、そして東日本を今回は記事にしてしまいます。
世界でもワールドカップ第2戦、ヘンリーレガッタ、ワールドカップ第3戦。今年は終わってしまいましたがオックスフォードとケンブリッジのThe Boat Raceや、秋に行われるアメリカのヘッド・オブ・チャールズ・レガッタまで記事にする勢いか!?

といっても、多少は自分が知っている大会じゃないと記事にしづらいので、全部は網羅できませんがご了承くださいね。例えば私は国体はあまり詳しくないので、記事にしたことがありません。ぜひ国体もどなたかアピールしてください!
私の中では国内はインカレ全日本、世界ではオリンピックと世界選手権、これらの位置付けが最高峰です。しかしもちろんそれ以外にボート競技は多くの大会やレガッタが、Rowing文化と歴史とを創っています。



これらの展望記事は、事前に発信することにこそ意味があり、関心やニーズを高めるはたらきをします。しかし、大会後は一気に注目が離れ、関心が落ち着いていきます。皆さん、また次へと関心が移るのです。また、記事自体は消費記事の意味合いが濃くなるので、消化のためにいつも読み返せる記事内容をできれば目指したい私のブログ目的に必ずしも沿うわけではないのですが、こうした盛り上げというのはやはり必要なものだと思います。

大会のプレビュー記事や展望記事。そうです、これはとりあえず事前の盛り上げ目的であり、大会が終わってからまとめやレビュー記事を書いてセットにしないと無責任な感じも残りますが、この事前の盛り上げや興味喚起というのが基本、大事ですからね。いかに盛り上げて注目してもらったり、純粋にボート競技への興味やワクワクを感じてもらうか。そんなプロモーションもこの競技には必要だと思うのです。
お祭りもイベントも休暇旅行なども、事前の盛り上がりやワクワクを楽しむところがあるでしょう。楽しみの半分以上は、この始まる前の期待感や心の準備にあるのでは。クリスマスなんて、今や11月か下手すれば10月くらいから何か長い前夜祭ムードを街で作り出しますよね。事前はそれだけじっくりワクワクを楽しませるのに、事後は一気に忘れ去られるかのよう。たった1日過ぎただけで12月26日はあまり余韻が残っていないような儚さもあります。事後の余韻や振り返りも大事にしたいものですが。

とかなんとか言いながら、大会前日深夜の急な更新もどうかと思いますが、もろもろご容赦ください。これじゃ結局ボート関係者への内輪向けにしかなりませんので、もっと前もってのアピールが必要ですね!




さて、そういうわけで、今回は東日本選手権に焦点を当ててみましょう。
7月15日(土)~16日(日)の2日間、戸田ボートコースにて、第67回東日本選手権競漕大会が開催されます。距離は2015年から2000mになって今年で3年目。

いま言ったように、事前の盛り上がりという意味では、インカレへのカウントダウンはすでに始まっています。あと6週間ちょっとですよね。そのインカレへの前哨戦として、毎年7月か8月に開催してきた東日本選手権は今年でなんと67回を数えるそうです。
東京都ボート協会主催なので、いちローカル大会といってもよい大会ですが、戸田で開催することと、多くは7月8月のインカレ前、ボートシーズン真っ只中の夏に行うので、以前からたいへん多くのクルーやチームが参加してきました。

やはりボート競技の大会はたくさんのチーム参加があり、多くのボートマンが集うことに価値があります。
私もこの東日本には色々な思い出があります。大学1年のときは地方合宿に行っていたために参加がありませんでしたが当時はナックル種目もあったり1年新人クルーでも参加できるレースがありましたし、2年の時は1学年下の新人クルーコーチのためにCOXとして出漕、3年の時は学連で参加、4年の時はインカレ直前2週間前にインカレM4+クルーで出漕しました。
OBの方も出漕が多い大会であり、色々な立場の中で、毎年出られるような大会は貴重です。1年であれば初陣やレース経験のために、上級生になっていけばインカレやシーズンの実戦機会としての大会に、OBになれば久しぶりにオールを握ってのOBクルーとして、そして学連やマネージャーやコーチやOBや父兄や応援者や審判スタッフや多くのファン、さまざまな出会いと交流があるからこそ、大会というのはボート競技の中で最も大切なのです。
そういう意味で、大会やレースには、ボートに関わるならばできるだけ参加して、レースに出なくても積極的に応援や手伝いなどで関わって、さまざまな出会いと交流を大事にすることだと思います。


とはいえ、近年、この東日本選手権では、初心者ビギナーからOBレースまで、ごちゃまぜの全員参加的な大会から、競技に本格的に取り組む大学生・社会人・クラブチームのための競技大会に姿を変えました。やはり大会運営上の措置や、レベル分けの必要性があったために方針を決めたようです。高校生、一般ビギナーやB級レベル、シニア向けには、翌週7月23日の東日本夏季競漕大会・東日本マスターズ競漕大会(1000m)という大会を用意し、きちんと開催方針やレベルのすみ分けを行っています。
東日本自体、おそらく学生チームや社会人チームの需要を柔軟に取り込んで続いてきた大会。20年ほど前から、インカレ2週間前だったり、7月開催だったりそのへんの時期も年ごとに変わったりもしてきました(東ボ主催レースとはいえ、もろもろの事情から希望日にコース使用ができないこともあるようです。戸田は競艇との兼ね合いもありますし)
数年前に7月上旬から中旬、距離も2000mに変更したことで、全国の大学トップや社会人トップのクルーも参加するようになり、インカレ前哨戦、トップチームのための実戦経験のレースとして見られるようになったことで、東日本選手権はいっそうレベルが上がったと感じています。





さてここで、東日本選手権を主催・主管する東京都ボート協会について簡単に見てみましょう。
東ボHPには、以下のような沿革が掲載されています。


「一般社団法人 東京都ボート協会の歩み

東京都漕艇協会が公式に発足したのは、1948 年2 月12 日のことでした。これ以前にも1920 年6 月、日本漕艇協会が設立され、実質的には東京の大学が中心となってわが国のボートの活動が展開し、昭和3 年日漕に関東・関西支部が設けられてからは、関東では関東漕艇協会、戦後には関東漕艇連盟の名前で競技が行われました。昭和21年に国体が誕生し、最初は関東代表が出場しましたが、第2 回からは東京都代表が出場するようになり、昭和23 年新たに東京都漕艇協会が関東漕艇連盟から独立設置されました。

平成22(2010)年5月、公益法人制度改革に伴い、「一般社団法人東京都ボート協会」となりました。」


このようにあり、日ボのなりたちもそうですが、学生中心の組織だったんですね。今でも、ほとんど理事や顧問など東京の大学ボート部OBで構成されていると思いますが、もともと関東漕艇連盟から独立して、国体のために東京都漕艇協会が発足したと。
1948年に東ボの前身である東漕ができて、2017年の東日本が第67回、お花見が第66回です。これらの大会は、1951年か52年くらいからは第1回が始まったということで、やはり歴史ある大会だということです。


東ボの理事や事務局の手伝いには、私の先輩OBもいまして、ぜひ東日本選手権には歴史あるレガッタとしてのさまざまな運営をお願いし、日本を代表するような大きな大会に成長していただきたいですね。やはり世界のいろんな大会にも範をとりつつ、MR近畿大会などのような先進的な取り組みもされて、東京の、そして日本のボート競技発展の先駆的な役割を果たしていただければ素晴らしいのではないでしょうか。
インカレ全日本もそうですが、日ボ大会でも選手プロフィール充実や各種データの充実、ネットLIVE配信など、ボート競技を面白く魅力的にする方法はたくさんある・・・。World Rowingと同じか、世界にもできないような工夫や取り組みは可能だと思っています。東ボからの運営面のリード、ぜひともお願いしたいですね!






それでは、今年の東日本選手権の出漕状況を見てみましょう。

東日本選手権(2017年 7/15~16 埼玉・戸田2000m) ※下のカッコは出漕申込クルー数
男子7種目、女子5種目、全12種目
男子 M1X(77)、M2X(22)、M2-(30)、M4X(12)、M4-(7)、M4+(27)、M8+(15)
女子 W1X(35)、W2X(15)、W2-(5)、W4X(6)、W8+(2)
合計644人(このうち社会人は73人)
出漕クルー275クルー(このうち社会人は32クルー)

※E媛選抜クルーは学生もいるのではと思いますが、E媛国体クルーと思われるので社会人にカウントさせていただきました


今年の東日本は、男子でM2+がない代わりに、女子ではW8+があるのが画期的ですね!しかし女子クォドはW4X+ではなく、W4Xです。この週末は国体ブロック予選が各地域であるようなので、そのぶんの選手が出れないはずですが、それでもかなり盛況な出漕数だと感じます。社会人も、出漕チームは限られていますが複数エントリー可なのでまずまずの出漕数です。
これによって、ほぼ東日本の大学勢によるインカレ前哨戦とのイメージが強くなっています。W大をはじめいくつかの参戦がありませんが、関西からインカレ前の力試しをとK都大やD大もM8+などで遠征してきていますし、何と言っても社会人の存在ですね。代表選手など離脱している選手もあるでしょうが、M1XのMY生命、M4+のK視庁やS玉県警、M2-やM8+の○TTやC電がこの東日本で大学勢を圧倒するのか、それとも大学勢が今年のインカレを楽しみにさせる素晴らしいパフォーマンスを見せるのか。
大会2日目の14:45以降は、12種目すべての決勝を10~8分おきに一気に行うので、プレインカレ決勝、プレ全日本決勝の好レースが堪能できるかもしれません。
これほとんど決勝6杯レースだからかなりコースも沿道も混むな・・・。今年戸田コースに繁茂しているという藻は大丈夫ですかね、少し心配です。

今大会の傾向としては、M1Xの出漕は東日本の大会らしく77クルーとまた多いですね。予選N組まであります。これに対しM2Xが22クルーと意外なほど少ないですが、M2-が複数出しが多いものの30クルーと充実しています。M2Xはインカレ出漕資格エルゴ6'55が響いているのでしょうか、インカレでも出漕が減りそうな感じがありますよね。そのぶん4人乗り以上の出漕が増えるか。M4+も27クルーならなかなかの出漕数。M4-、M4Xはだいたいこれくらいで、まだインカレクルー未定のチームが多いのでしょう。M8+は15クルー、インカレ本命どころのN大、W大が不在ですが、社会人がいるためにこれもかなり盛り上がりそうな感じですね。
女子は全体的に出漕少なめで、けっこう国体に行っている選手も多いかもしれませんね。しかし、どの種目も実力伯仲、大接戦の好レースが多くなりそうです。




それから次に、今回の東日本選手権の展望を見てみましょう。
分かっている出漕状況から勝手な展望と見どころを書いていきます。東日本の大会では、かなり前もって組み合わせが出ている分、当日にかなりメンバー変更やクルー変更がある場合も多いので、的外れの記載も多くなるかもしれません。
また、あくまで個人的な展望になりますので、ご了承ください。


M1X
全77クルー。昨年の若き全日本M1Xチャンピオン、T自動車のN村選手が注目だが、N大5杯、MY生命5杯、○TT2杯、このへんが上位争いをしてFinal A、Bを占めるかどうか。しかし多くのチームで複数出しをしていて今大会活況のM1X。今言ったFinalA、Bのボーダー争いも激しいが、Final C、Dあたりまでかなりレベルの高いレース、それも大接戦になりそうだ。1000mレースだと力が接近しているともう本当に紙一重のフィニッシュ線ぎりぎりに雪崩れ込む展開が多くなるが、2000mレースでは実力は変わらないのに展開の綾で水があくこともしばしば。M1Xは特にこうした激変する展開でのメンタルやレースコントロールが鍵になってくる。最後まで緊張感と集中を保ち、勝負の行方が分からないような競り合いと、不屈の闘志を期待します!
ベストパフォーマンスで7'25を切れる選手が10人かもしかしたら20人近くいて、7'40を切る選手は全部で30~40名近くいるような(過半数)、かなり上位層が厚いレベルではないだろうか。そういうわけで、Final Dでもベスト24、素晴らしいレベルになると思われます。


M2X
全22クルー。唯一、大学チームではなさそうなE媛選抜クルーはI治造船クルーなのでしょうか!?気になります。これ以外にはN大A、Bが本命か。M大も速そうな感じがします。M2X得意のT経大、H政大、I科歯科大あたりが上位進出か、またN潟大やN山大など遠征してくる大学にも期待。


M2-
全30クルー。珍しくM2Xより出漕数の多くなった今回のM2-種目。これは、N大の4杯出し、C電の4杯出し、K都大の4杯出し、H橋大の5杯出しなどがあるからですね。M2-4杯出し、つまりインカレや全日本のM8+を分割している可能性もあります。シートレースも兼ねていたり。これによってかなりレベルの高いM2-になるかもしれないが、ほとんど棄権して別種目に変更するパターンもある。しかしこれに対抗するクルーとしては、○TT、C大、K應大などが有力か。しかし、ブレイクするクルーも現れるかもしれず、今大会注目の種目です。


M4X
全12クルー。2014、2015とインカレ2連覇を果たしているM大が、今年も強力メンバーを擁して優勝候補か。昨年インカレ優勝のC大はいないが、常に有力チームのH政大、T海大などはどうか。そしてH橋大、K應大、G語大も良い艇速を持っていそうです。個人的にはI科歯科大とI城大、そして同じくM2XやM4Xに力を入れている未経験中心のN潟大、N山大にも期待したいです。また、S都大東京もM4X出漕ですね!


M4-
全7クルー。先ほども言ったが、もともとインカレ出漕数も15前後になることが多いが、それに加えて、インカレクルー選考がこれからというチームがまだ多そうなので、M4-やM2-あたりのクルーは東日本から変わるケースもあり、またそのためにこの時期は出漕もまだ少なめ。東日本は、M4-出漕が多くて8クルー前後がいつものこと。しかし、なかなかの精鋭ぞろいか。R大、M大の対決に、C大、K應大、T海大、N体大、G語大とほとんどすべての大学がインカレM4-優勝あるいは準優勝をしたことがある大学だ。いずれも強力クルー。真の最強M4-はどのクルーか。


M4+
全27クルー。なかなかの出漕数が出揃う。E媛選抜が地元国体のM4+ということでかなり速いクルーに強化を進めているのだろうか。これに対し、M8+有力チームと伝統的にM4+対校で組むチーム、これらの激戦が必至。優勝争いには、このE媛がどれくらいなのかで変わるかもしれないが、S台大と、C大2杯が強力な感じか。またH橋大2杯、K都大2杯、T北大2杯、そしてT大などM8+有力国立大はかなりのM4+を用意しているだろう。M4+と言えばK視庁、S玉県警の警察対決ももちろん見逃せない。対校M4+として今年はインカレ上位にくるかもしれないS蹊大、G習院大。H政大、Y口大、K應大、T京海洋大、T工大はどうか。そしてK應医学部が2000mレースなのに2杯出しなど、医学系や理工系が近年はとても元気だ。インカレへのチャレンジももっと見てみたい。


M8+
全15クルー。全日本なみの顔ぶれが揃ったか、やや代表組や国体組の不在でフルメンバーではないか。しかし今シーズンを占う一戦になりそうな予感。今年インカレ優勝候補間違いないS台大を筆頭に、おそらくS台やN大とともに久々にインカレ主役を演じそうなC大が大学勢では目立っているか。この2強が、予選A組でH橋大、K都大、T工大と当たっている。予選B組はN体大、K應大、T大の対校エイトと、C電の勝負が注目か。予選C組は確実に力をつけてきたD大と、昨年全日本M8+優勝と3位の対決、○TTとM大の仕上がりはどうだろうか。このほかT大、H橋大、T工大の伝統校はBクルーも出していて、それぞれ若手2年目や2番手クルーと思われる。インカレのセコサードとして活躍するだろう、セカンドクルーもレベルが高そうだ。
Final Aに進む6クルーは、インカレ全日本でも決勝進出濃厚なチームになるだろう。決勝進出すべてのクルーが5'40台前半をマークできるよう、ハイレベルな争いを期待したいです。ワールドカップでも世界ベストが出ています、日本ベストも可能です。



W1X
全35クルー。見たところ、ベテラン選手、代表選手などが少なく、そのぶんどの選手にも上位進出のチャンスがあるか。1000mレースだと勢いでトップ争いをする選手も出るのだが、2000mだと大番狂わせは少なく、確かな実力を持った選手がしっかりと結果を出すだろう。


W2X
全15クルー。こちらも、E媛選抜がどんなクルーか。M大やR大は出漕するのか。H政大とN体大2杯が有力でしょうか、この中で未経験クルーもチャンスがありそう。関西からO阪市大、そして戸田の大学やN潟大、N山大、2000mで実力確かなクルーがしっかりと決勝で戦うことになるでしょう。


W2-
全5クルー。どれだけ出漕するかは分からないが、これはなかなかの接戦になるか。インカレはまだ先で、仕上がっていないとも思われるが、M大2杯、K應大2杯と、H政大、H海道大という一発決勝。その中でもW2-で実績のあるM大とH政大が一歩リードか。


W4X
全6クルー。インカレと異なり、なしクォドのW4Xとなる。いずれもインカレ対校に近いクルー編成だろう。ここでもE媛選抜がどんなクルーなのか気になるが、いずれのクルーも素晴らしい艇速を見せるだろう。M大、H政大、N体大のクォドに定評あるチームが優勝争いをしそうだが、G語大、K都大の国立大も実力十分。決勝にふさわしいパフォーマンスでW4Xのスピードを見せてくれるでしょう。


W8+
全2クルー。H政大とH橋大のマッチレース。これは2012全日本W8+決勝の再現。このときはH政大がわずかに序盤リードをとり、一時は逆カンバスまでつけられたH橋大が中盤盛り返し、後半にW大とM大をかわしてH政大に迫るというレース展開だった。今回はどういうレースを見せてくれるか、楽しみです。





こんな感じで展望を見てまいりましたが、いつもどおり、勝手なひとりごと程度に見てください。こんな事前のプレビューですが、本音ではまだまだここで挙げられなかったクルーが大活躍し、インカレ全日本につなげていただきたいと思います。
この中から、また世界で活躍する選手が現れることを期待します。

ひとつの大会から、素晴らしい出会いと経験が得られることがあります。それはまさに大きな飛躍や喜びへとつながっていくのです。いまの自分のベストを存分に発揮されることを、期待しております!最終日に輝くレースを。


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