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さあ、いよいよ世界最大のボートイベントのひとつ、「ヘンリー・ロイヤル・レガッタ(略称HRR)」がはじまりますね。
今年は6月28日(水)~7月2日(日)までの5日間の開催です。

HRR公式サイト


今年は日本からも1クルーが参戦。以前から積極的にこのヘンリーに参戦を続けていらっしゃるM菱ボートクラブ(MY生命中心のクルー)が、M菱グループ以外の社会人チームにも呼びかけて精鋭のM8+を編成し「Thames Challenge Cup(M8+)」のカテゴリーに参加されています。
社会人チームの多くは、こうした国際派チームが多いと言いますか、代表選手の輩出、国際大会へのクラブ単位での参加が多いのがボート競技における企業チーム実業団チームの特徴かもしれませんね。OBクラブチームや地域クラブチームでも、世界マスターズへの挑戦だったり海外交流に積極的なチームが多く、高校や大学卒業後もボートを続ける方々の大きなモチベーションになっており、素晴らしい出会いや交流ができるのが社会人ボートの良い点だと思います。

昨年は五輪イヤーということも影響したのか、日本からの参加はなかったと記憶していますが、2015年にはH橋大とM菱BC(MY生命、H橋大OB)のM2-が参戦。2014年にはH橋大M8+が参戦し話題となり、M菱BCもM2XやW4Xを出しました。
1990年のHRR初参戦以来、ほぼ毎年積極的にチャレンジされているM菱BCではMY生命を中心としたM8+が挑戦を続けており、あるいはN大M8+なども過去に何度もチャレンジされていて、その都度TV番組での紹介だったり、ボート界の中でも話題となっていました。しかし、このようにアピールや発信をしていきませんと、代表もそうですが海外遠征は他団体からするといつの間にか行っていていつの間にか帰ってきていたということにもなってしまいますので、ボート界全体の共有体験とするためにも世界へのチャレンジを発信し続けることは欠かせないかと思います。
それは、ひとつにはボート競技に関わる人たちつまりボートマンの夢ですし、海外とつながっていつもワクワクと交流を提供してくれるボート界全体の活力になるのだと思います。




さて、このヘンリーレガッタ。
いつもながら表記の問題がありまして、M菱BCやMY生命の方は「ヘンレー」と呼んでいるみたいですね。
当ブログでは、日ボに準拠しまた一般でも使われることが多い「ヘンリー」とさせていただきます。発音サイトでもヘンリーとしか聞こえませんが、現地だとヘンレーの発音に聞こえるのでしょうかね?まあたぶん人名のヘンリー(Henry)さんとの区別かと思います。ヘンリーレガッタ、綴りはHenleyですね。
とにかく使いたいほうを使えばいいし、私も別に主張をしたいわけではなく相手の読み方に合わせたりします。「ローイング」「ロウイング」、「新勧」「新歓」、「対校」「対抗」問題みたいに、まあどちらでも良いのですが伝わるほうを選びたい、昔から使われている伝統をできれば尊重したいという程度です。日本語ですからね、どっちでも大丈夫です。

でも、スポーツ選手とかで、同じ人なのにスポーツ紙やテレビ局などで表記や読み方が違って別の選手なのかと勘違いすること、あるじゃないですか。あとVをバ行で読むかヴァと読むかとかで気取ってる感じを出すとか。私もヴァヴィヴヴェヴォ、使っちゃいますけどね。元ロッテのバレンタイン監督(Valentine)はヴァレンタイン監督でもいいと思いますが、ヤクルトのバレンティン選手(Balentien)はヴァレンティン選手だと間違いですからね(笑)。どうでもいいんですけど。
ちなみに、このブログでは海外選手をあえて必ずカタカナにしていますが、やっぱりアルファベットの綴りのままだと「どう読めばいいの?」的な感じが個人的にイヤなので、とにかくネットと発音サイトで調べまくって確認の上でかなりオリジナルで作ってしまうことが多いですが、前述の理由からカタカナにするほうが感情移入できるというか、身近に感じられる効用が日本語にはあると思っています。Martin Sinkovic選手より、マルティン・シンコビッチ選手のほうが身近に感じませんか?
このブログで書いている表記はここだけのものですから、別に正しい読みとか書きではないので気にせずお読みください。


本題に戻り、このヘンリーレガッタについては、当ブログでも詳しく過去に記事でふれていますので、そちらをどうぞ。
ここでも表記問題をうるさく書いてますね(笑)。気にしないでください。
「ヘンリーレガッタ観戦記」2015年5月の記事です。

昨年のものですが、このようなサイト記事もありました。
ヘンリーレガッタの紹介と、観戦ガイド的な知識や周辺情報などが相当詳しいですね。書いたのはボート関係の方なのでしょうか?
「Onlineジャーニー ヘンリー・ロイヤル・レガッタを征く」





そして今回、ヘンリーロイヤルレガッタはたくさんカテゴリーがあって、ちょっとまだよく分からなかった自分自身のために書いたような記事となります。ご了承ください。


まずはこのHRRに出漕し上位進出を狙う「M菱ボートクラブ」のM8+です。

M菱ボートクラブM8+
K澤選手(B)、N田選手(B)、I崎選手(C) MY生命
I田選手(B)、Y田選手(S) Tレ滋賀
K村選手(S)、Y尾選手(S) T紡織
H選手(B)、S上選手(S) ○TT東日本

シートは確認できなかったのでご存じの方よかったら教えてください。
SNSで回ってきた動画のロースーなどからすると、
S:S上選手、7:H選手、6:Y田選手、5:I田選手、4:Y尾選手、3:K澤選手、2:K村選手、B:N田選手、C:I崎選手
なのでしょうか。
将来性が期待される若手選手を集めた、強力な混成クルーを編成したとのことです。かなりのスピードが出てるとか!?


このM菱エイトは、「THE THAMES CHALLENGE CUP」に出漕します。
テムズ・チャレンジ・カップ?どんな種目?もう~分からん!ということで、今回ヘンリーの全23カテゴリーをざっと見てみましょう。

ヘンリーレガッタ、今年2017年は全23カテゴリーになります。イギリス国内の433クルーと世界からも集まった144クルーの全577クルーが、ヘンリー・オン・テムズの独特の2112mコースを舞台に1対1のトーナメント方式で争い、それぞれのカテゴリーでの頂点をめざします。
一般客が毎日数十万人訪れ(!)、さらには英国王室をはじめとする各国VIPが正装でこの熱い戦いを見守り、手に汗握りエキサイティングなレースを楽しむ観客もいれば優雅にアルコールなどを片手に社交的にボート観戦を楽しむイギリス伝統のスポーツ行事、1839年から続く歴史あるRowingの祭典なのです。

インカレは男女全12種目、全日本は全13種目。ヘンリーは全23カテゴリー。
なぜこんなにヘンリーはカテゴリーが多いかというと、8+だけでも男女ジュニア含め6種目あるのです。4-、4Xも4種目ずつ。要するにジュニア世代や実績などを勘案したレベル分けといったものがカテゴリーの細分化になっているようで、これは日本でも若手OB、50歳以上、60歳以上、中学、高校などさまざまなカテゴリー分けされた大会があるかと思いますが、それに近い考え方なのでしょうね。とはいえ、各カテゴリーには近年新設されたものもありますがほとんどは数多の名勝負の歴史を刻んできた由緒あるカテゴリーのようです。


2017ヘンリー・ロイヤル・レガッタ 全23カテゴリー (冠詞Theは省略)

オープン男子 (Open Men)
M8+ グランド・チャレンジ・カップ (Grand Challenge Cup) 1839年第1回ヘンリーから続く伝統のM8+トップイベント。ヘンリーはクラブ単位で出漕するレガッタとはいえ、混成が可能なので、ほぼ代表メンバーのエイトが勝つことがしばしば。2013~2015年はレアンダークラブ主体の混成クラブだが実質ほぼGB代表エイトが勝っている。
M4- スチュワーズ・チャレンジ・カップ (Stewards' Challenge Cup) 1841年より開始、M4-トップイベント。ここ30年くらい、レアンダークラブ主体のGB代表M4-みたいな超強力混成クルーがほとんど勝っているが、2002年にはデンマークLM4-もオープン種目のこのカテゴリーで優勝(エベセン、エバート、マッドセン、クリステンセン)。
M4X クイーン・マザー・チャレンジ・カップ (Queen Mother Challenge Cup) 開始年度は記載なし。M4Xトップイベント。
M2- シルバー・ゴブレット&ニコールズ・チャレンジ・カップ (Silver Goblets & Nickalls' Challenge Cup) 1841年より開始、M2-トップイベント。数えてみたら、このカテゴリーでレッドグレーブとピンセントは7回優勝(うちレッドグレーブ&ピンセントのコンビは4回優勝)、マレーとボンドのキウイペアは3回優勝。
このM2-カテゴリーに、2015年H橋大とH橋大OBのMY生命クルー(M菱BC)が出漕、日本クルー対決となる。
動画はこちら。 ※関係者の方、リンクさせていただきます
M2X ダブルスカル・チャレンジ・カップ (Double Sculls Challenge Cup) 1946年より開始、M2Xトップイベント。レッドグレーブは2-に転向する前にこのM2Xで1981年と1982年に2連覇。2013年には先日M1X世界ベストを出したNZのロバート・マンソン選手が優勝。2014年にはアズーのフランスLM2Xがこのオープンカテゴリーで優勝。ポーランド、スロベニア、ハンガリー、フランスなど海外クルーの優勝も目立つ。
M1X ダイヤモンド・チャレンジ・スカル (Diamond Challenge Sculls) 1844年より開始、M1Xトップイベント。レッドグレーブは2回優勝。ロンドン五輪M1X銅のアラン・キャンベルは3回優勝。NZドライスデールは5回優勝。


中級男子 (Intermediate Men)
M8+ レディース・チャレンジ・プレート (Ladies' Challenge Plate) 1845年より開始。M8+トップカテゴリーのグランド・チャレンジ・カップの基準に達しない選手がエントリー可。FISAレースのシニアオープン出漕の選手は出られない。大学の参戦が多く、アメリカやオランダなど海外クルーの好漕が目立つ。2000年以降、10回もアメリカ大学クルーが優勝しており、中でもハーバード大が4回優勝。2015年はエール大の優勝。かつてはケンブリッジ大やオックスフォード大の優勝が多く、もともと学術機関というか一流大の参加のために作られたカテゴリーのもよう。
M4- ビジターズ・チャレンジ・カップ (Visitors' Challenge Cup) M4-のセカンドカテゴリー。FISAレース出漕者、ここではオープンも軽量級もナショナルチームの選手出漕は不可。
M4X プリンス・オブ・ウェールズ・チャレンジ・カップ (Prince of Wales Challenge Cup) M4Xのセカンドカテゴリー。やはりM4Xトップの基準に達しない選手向けの種目。


クラブ男子 (Club Men)
M8+ テムズ・チャレンジ・カップ (Thames Challenge Cup) 1999年に開始?大学生選手参加不可のクラブチーム限定M8+カテゴリー。FISA大会のオープン軽量級の資格選手およびシニアからU23世界大会までのメダル獲得したことのある選手は不可。今回、M菱BCが出漕するのがこのカテゴリーです。素晴らしい艇速なら上位進出も可能だと思います!
M4- ワイフォルド・チャレンジ・カップ (Wyfold Challenge Cup) 1855年に開始?大学、カレッジ、高校や中学などは不可。
M4+ ブリタニア・チャレンジ・カップ (Britannia Challenge Cup) 1969年に開始?最初はクラブと大学のカテゴリーだったが、今ではクラブ限定のカテゴリーとなったM4+選手権。


学生男子 (Student Men)
M8+ テンプル・チャレンジ・カップ (Temple Challenge Cup) 1990年に開始。ヘンリーレガッタのスタート地点にある寺院の建つ小島、テンプルアイランドが由来。体重無制限だが、一部のレースを除きヘンリー優勝クルーは出漕できず、上のカテゴリーに進むような仕組みになっている。
1990年初年度は元々ロンドン大学だったカレッジのインペリアルカレッジが優勝、しかしその後海外の参加も増え、エール大、ハーバード大、プリンストン大、ワシントン大、オランダやカナダの大学なども優勝し毎年優勝大学が変わり、戦国時代の世界インカレといったイメージのカテゴリー。確かN大がこのカテゴリーで一度ベスト4に進出したことがあったと記憶する。
2014年にはH橋大が挑戦。一回戦でアメリカ・コーネル大を破るも二回戦でオランダのAASRに勝てず残念ながらベスト8を前に敗退。
動画はこちら。※関係者の方、リンクさせていただきます
M4+ アルバート王子杯 (Prince Albert Challenge Cup) 2004年より開始。ブリタニア・チャレンジ・カップから枝分かれし、こちらは学生M4+チャンピオン決定戦。以前に存在したフィリップ王子杯は、国際レース入賞者の実績ある選手は出られないとしていたが、レベルと出漕数が低くなってしまったため、こちらのアルバート王子杯は実績者もOKとしているようだ。


ジュニア男子 (Junior Boys)
JM8+ エリザベス王女杯 (Princess Elizabeth Challenge Cup) 1946年、パブリックスクールのために設立。18歳以下ジュニア年代のためのジュニアM8+カテゴリー。ちなみにこのカテゴリーを開始した大会に当時のエリザベス王女が訪れ、優勝杯を「エリザベス・チャレンジ・カップ」と名付けたのでこのレース名となった。のちの英国女王エリザベス2世です。競馬のエリザベス女王杯と混同しないでください(笑)。このときは王女なんですね。ヘンリーの多くの種目は混成クルー可なのですが、このカテゴリーは混成不可で、公立学校による対校戦、純粋なジュニア選手権的な位置づけとなり海外から強豪クルーも挑戦してくる。
JM4X フォーリー・チャレンジ・カップ (Fawley Challenge Cup) 1992年に開始。クラブと学校のジュニア年代のクルーが参加可能のJM4Xカテゴリー。


オープン女子 (Open Women)
W8+ レメンハム・チャレンジ・カップ (Remenham Challenge Cup) 発音はレメナム。レアンダークラブのある地元レメンハムの町の名を冠したW8+のトップイベント。1998年に招待イベントとしてスタート、ヘンリー賞という名前だったが2003年レメンハム・チャレンジ・カップに改名。各国の代表クラスのクルーが参戦している。
W4X グレイス王女杯 (Princess Grace Challenge Cup) 2003年に開始。命名の由来は、かつての1954年アカデミー賞受賞のアメリカ女優、グレイス・ケリーにちなんで。この2年後グレイスはモナコ公国の王子と結婚しモナコのグレイス王女となるが、彼女の父ジョン・ケリー・シニアが1920年アントワープ(M1X、M2X)と1924年パリ(M2X)の3個の五輪金に輝いたボート選手だった。そしてグレイスの兄ジョン・ケリー・ジュニアが1956年メルボルン五輪M1X銅だったが、ヘンリーのダイヤモンド・チャレンジ・カップ(M1X)を2度優勝しているとのこと。それらの関わりがあり、W4Xレースの名前に冠されたとのこと。
W1X プリンセス・ロイヤル・チャレンジ・カップ (Princess Royal Challenge Cup) 1982年に招待レースとして始まったが、現在の名称になったのは1997年。ベラルーシのカルステンやブルガリアのネイコバなど名だたる女子トップスカラーも優勝者に名を連ねている。2009年にはまだ22歳だったNZのエマ・トウィッグが優勝しているが、その後チェコのクナプコバが5回も優勝し強さを見せている。
W4- 女子舵手なしフォア (Women's Fours) W4-のオープン種目。レベルは高い。女子種目の多くは最近新たに加わったようで、洒落たネーミングはまだない。何かまた特別なトロフィー授与やイベントがあれば凝った名前がつくかもしれない。
W2- 女子舵手なしペア (Women's Pairs) W2-のオープン種目。
W2X 女子ダブルスカル (Women's Double Sculls) W2Xのオープン種目。


ジュニア女子 (Junior Women)
JW4X ダイヤモンド・ジュビリー・チャレンジ・カップ (Diamond Jubilee Challenge Cup) 2012年より開始。ジュニア世代のW4X種目。



以上です。

ちなみに、HRRの女子種目が少なめであるのは、大会2週間前にヘンリー・ウィメンズ・レガッタ(HWR)が開催されているからです。「女性のヘンリー」、1988年以来行われており今年は6月16~18日にすでに行われ、第30回記念大会でした。
こちらも30種目と、めちゃくちゃカテゴリーが多いです。すごいですね。レースはHRRの2112mに対し、HWRは1500mらしいです。

HWR公式サイト






いかがだったでしょうか、私は全然種目のイメージがつかなかったのですが、今回調べてかなりイメージが湧きました。
このブログでの調べごとを通じて、ボートのことを色々覚える昨今です(笑)。私はまだまだボートのことをあまり知らないものですから、同じようにまだ知らないことが多い方は、一緒にもっとボートの世界を広げていきましょう。


最後に、HRR「ヘンリーロイヤルレガッタ」のPR動画で大いに気分を盛り上げていきたいと思います。

ヘンリーの動画集
Henley Royal Regatta 2017 - Live on YouTube (June 28th - July 2nd 2017)

Attention... Go! Get ready for Henley 2017

The Henley Royal Regatta ちょっと笑っちゃいます


そして、HRR公式You Tube動画。
全レースの動画がUPされるらしいです。
HRR公式You Tube動画



若きM8+クルー、M菱BCのレース開始時間は6月28日(水)日本時間の19:30、初戦の相手はVesta RCとのことです。
レース動画で日本のクルーが勝ち上がるようすを応援しましょう。
現地の選手スタッフの皆さん、ぜひRowingの聖地でヘンリーの頂点目指してがんばってください!!


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