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COXは花形のポジション。少なくとも、私はそう思っています。
COXは競馬の騎手やF1のドライバーにたとえられる通り、頭脳を活かしてコックスワークとも言うべき艇上の仕事をしっかりと遂行して、クルーの勝利に大いに貢献できるポジションなのです。大柄な漕手たちの力と技を最大限引き出して心を統率し、艇を駆る。
エイト、パドル中のcox

COXは、その責任と役割の大きさゆえに「心構え」が重要だと考えます。まず、クルーの安全を第一に守るためのセーフティな航行がその最大の任務。そして、漕手がストロークに集中しトレーニングの成果を最大限高めるためのクルーマネジメント。そしてレースでは日頃練達してきた舵とコールによって、勝負を決める決定的な仕事をする。COXの能力と判断力が、「安全」と「目標達成のための練習効率」と「レースの勝敗」という、時にクルーの運命を左右する局面においてカギを握っています。COXは、この点でクルーの責任者なのです。
この責任感を自覚することが、あるべきCOXへのスタートだと思います。リーダーとしての自覚です。

本来的には漕手が主役で、COXは脇役。それくらい漕手を目立たせなくてはいけませんし、漕手あってのCOXです。自分が漕がないぶん、漕手に対しいつでも感謝と尊敬をもって接し、漕手の気持と立場を常に考えます。クルーへの献身的な行動と姿勢が重要です。これは日々の競技生活の中で、COXにとって本当に大事な心構えです。
しかし、肝心な局面では、確かにCOXの指示がカギを握っているわけです。「艇の上では最高の権限をもつ指揮系統のトップ」でありますし、また「見えない主役」なのです。COXのインサイドワークによって、クルーの好調をキープしリズムやムードを支配することがトップクルーには多々あります。堅実かつ「見えないファインプレー」を、たくさんしていきましょう。スタンドプレーはいけません。
こうした意味もあって、COXというポジションは、野球でいえば捕手のポジションに相当していると私は考えています。

そしてCOXは常に、クルーの総合力としての艇速を意識しているものです。
漕手自身の個々の感覚との格闘とは独立できる代わりに、全体のパフォーマンス(=艇速)を感じ、それに責任を持たなくてはいけません。「漕手のパフォーマンス即ちコックスのパフォーマンス」。そのくらいの責任感・一体感をもって、クルーに貢献していきましょう。クルー全体の艇速を常に作り、これを向上させる働きは、まさにCOXの役目なのです。
「自分のことだけやればよい」という考えが最もあてはまらないのがCOXです。すべてのCOXの仕事や役割は、クルーの安全と艇速のためにあります。

そのための舵(ラダーテクニック)、安全管理、コール、ムードメイク、リズムメイク、戦術眼などさまざまなCOX技術や、リーダーシップやメンタルの面など具体的なテーマを、追って見ていきたいと思います。





おまけ

<Rowing動画番外編 1>
ところで、World Rowing(FISA国際ボート連盟)のサイトにこのような動画がありました。
COXの魅力を漕手が語ってみせるという動画です。躍動する男女のエイトを、COXにフィーチャーして映すとこれはまた格好いいですね!
http://www.youtube.com/watch?v=KcAAFbbj9Vs&feature=youtu.be

COXは本当に格好いいのです。
私は最初からCOXとしてボート部に誘われて、競技を始めて以来ずっとCOXなものですから、このポジションにとても誇りを持っています。中には漕手やマネージャーから転向する方もいるとは思うのですが、COXの魅力にぜひ目覚めていただき、プライドとやりがいを持って究めてほしいなと思います。
そして、トップで活躍するこうした名COXに憧れるなどして、ぜひとも一流のCOXをめざしてほしいと思います!



<Rowing動画番外編 2>
また、こちらもWorld Rowingの動画リンクですが、WRにはたびたび良い動画がアップされます。(「漕手技術論②で掲載した動画)

リオ五輪をめざす優勝候補たちのインタビュー動画(2015年9月)
「From World Championships to Rio Olympics - being the top rowers」

こちらの主役は漕手ではなくCOXですが、迫力ある漕手たち。
Rowingのジョッキー、COX編。今や世界トップCOXと目されるようになった、カレブ・シェパード(NZL)とフェラン・ヒル(GBR)のインタビュー。(昨年9月)
エイトはかっちょええな~!すみません。このシリーズでは真面目にいきます。
春のエイトのイメージ動画、モチベーション動画にもぜひ。
「The coxswain-the jockey of rowing」

先ほどのリンクで出てきた中でCOX中心にフォーカスした動画ですが、エイトの格好よさが際立ちます。
これも春のエイト用に、漕手もCOXもおすすめ。
エリ・ノールト(NED)とケイトリン・スナイダー(USA)のインタビュー。(昨年9月)
「Small, calm and in control - the rowing cox」

イギリスの名門、レアンダークラブの迫力あるエイト。風光明媚なヘンリーの美しいコースを力強く走るエイトのダイナミックな映像と、女子COXのリズミカルで落ち着いたコールが良いイメージになると思います。(昨年8月)
「The role of the Cox in Rowing | Gillette World Sport」




<Rowing動画番外編 3>
また、リオオリンピック中の記事で掲載したこういう動画もありました。
エイトしかCOXはオリンピック出れないですからね。多少なりともクローズアップしたいものです。

アメリカW8+COX
https://www.youtube.com/watch?v=K5wcUCyAFhA

同じくアメリカCOXインタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=aNb0AtgTz6c

COXインタビュー総集編(これまでのインタビューをまとめたような動画。NZのカレブ・シェパード、GBのフェラン・ヒル、NEDのエリ・ノールト、USのケイトリン・スナイダー)
インタビューの合間に出てくるクルーの映像がいいなという感じですね
https://www.youtube.com/watch?v=uDWCbcOZSBQ
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