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たいへん遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
本年も皆様のご健康とご発展とをお祈り申し上げます。

今回も、同じタイトルにて個人ブログ4年目最初の記事を書きたいと思います。



リオ五輪が終わり、いよいよ東京五輪へのカウントダウンが始まります。
あと3年半という限られた期間で、今後は東京五輪ボート競技が海の森水上競技場で行われる2020年7月25~8月1日から逆算した準備がいよいよ必要になってくるのです。
すべてのボート関係者がここをめざして一丸になっていく組織を作り上げていかなければいけませんし、特に東京をめざす選手の皆さんはここに世界レベルで勝てるピークを求めていかなければいけません。1日1日がすべてこの日のための努力となります。

3年半後を見据えつつも、1年で日本ボートの状況を打開し世界標準レべルでトップ争いができる進化をしていかなければいけません。目標が高いからこそ、1年単位、そして今の時間の濃度が無限に圧縮されて濃密さと質量が限りなく増していきます。
それには、12月の記事でも述べましたが徹底的に数値目標の達成を厳しく追求することです。水上タイム数値や体力数値など、数字に反映されなければ世界標準には届きません。そしてその世界標準とは、オリンピックメダルとかトップレベルと言葉を濁さずに世界一の標準タイム、すなわち優勝をめざし計画と実行を進めるべきです。

2016年11月に日ボHPで、そして『Rowing』誌12月号にも掲載された「2014~2016年強化事業総括」(PDF版)「2017年日本代表選手選考方針」(PDF版)を見てみますと、具体的なエルゴ数値目標が載っています。

2016年日本代表エルゴ目標
女子OP 6'50 女子軽量級 7'13
男子OP 6'01 男子軽量級 6'18
2020年日本代表エルゴ目標
女子OP 6'47 女子軽量級 7'05
男子OP 5'46 男子軽量級 6'04

相変わらず日ボ強化部が代表選手のエルゴ値の公表をして頂けないのですが(追記:ご指摘をいただきまして、強化について直近の代表データ情報の詳細はあまり具体的には出せないため、公表を控えているそうです。当然、他国との絡みがあるからでしょう)、女子については2016年の目標はクリアしていただろうという話は耳にしています。女子OP、女子軽量級ともに1人ずつ達成していたと思われます。男子はLM2Xがクリアできていたか存じませんが、LM4-クルーには1人達成していたり、2、3人現役軽量級選手で6'18のスコアはクリアしているはずです。(総括文では、女子軽量級トップは7'08、U23男子軽量級トップは6'13と記載あり)
しかし、2020年に向けて男子はかなり高い目標が出ています。オープンで5'46、軽量級で6'04ですか。イギリスでは五輪金メダル4個を誇るマシュー・ピンセント選手が2004年(当時196cm110kg)に出した5'42が長らくエルゴのレコードタイムでしたが、一昨年モハメド・スビヒ選手が5'41を出して11年ぶりにニューレコードを更新しました。スビヒ選手は203cm105kg、ロンドン五輪M8+銅メダル、そしてリオ五輪M4-金メダルの主戦漕手です。

オープン、軽量級ともにイギリスレコードを破ることを目標にするようなものすごいタイムであり、はっきり言ってオリンピック優勝レベルです。しかし、それには相応のタレントを揃えなくてはなりません。やはり男子女子ともにオープンで勝負するにはボート競技以外からもっと大柄でボートに適性のある人材を集めることが不可欠です。また、軽量級の6'04も、これはじゅうぶん世界一LM2X、世界一LM4-を作るにふさわしいスコア。これを本気でめざすことです。女子については他国のレベルアップが著しいため、私はもう少し目標を高める必要がある気がしています。

2017~2018年は体力増強と位置付け、女子軽量級が7'05切り、男子軽量級が6'10切りをぜひ数人が果たし、なおかつ女子軽量級7'00切り、男子軽量級6'04切りが1人か2人現れるところを見てみたいです。オープンはとにかく女子は6'40切り、男子は6'00切りで日本レコード大幅短縮が使命だと思います。他競技から人材とノウハウを入れてきてボートももっと競争にさらされなければいけません。
身体の組成が変わり、強靭なボディと類稀な酸素供給力利用能力を手に入れれば、艇を物理的に進めるパワーと効率が一気に増します。そしてギザビエコーチをはじめ多くの技術を備え艇上のスピードアップとリズムやイメージ構築に時間を使いクルーとしてJAPANスピードを革命的にアップさせるのです。トップクルーが世界一になるには、底上げが絶対的に必要です。何十クルーもの国際的なクルーと選手が誕生するよう、目線を世界と同じ高さにした多くの選手が日本ボートをリードしていただきたく思います。そして何度も言いますが人材は現状のボート界だけでは足りません。今年は多くの人と、知恵や経験を他分野から集める年にもしていただきたいと思います。

東京五輪ゴールドメダルプロジェクト、今年が元年として計画スタートし、しっかりとその意志と計画を2020年まで明確にした書を公表し、全体でそれを意識する日本ボートであってほしいと思っています。
2017年は2017年のための年ではありません。2020年のための2017年にできるか。4年単位のプランによって、今ゴールに向かってスタートする。練習のための練習ではなく、レースのための練習です。



それから強化だけでなく普及も両輪ですので日本ボートマネジャー陣は強化とともに普及面、こちらでも活躍しなくてはいけません。表方のアスリートだけでなく、裏方のアスリートも世界標準をめざし成長していきましょう。世界に誇るRowing文化とRowing社会の実現に向け、世界Rowingの良いところはどんどん見習って学び吸収し、そして日本オリジナルの強みをふんだんにちりばめたJAPAN Rowingが世界に発信できると素晴らしいと思います。
表方だけでなく、裏方も輝く。
これはちょうど昨日行われたMR(マシンローイング)近畿大会にも、多くのヒントがあると思っています。人の注目と期待を集めるには、魅力を発信し参加することにメリットや思い出となるような素晴らしい感動の共有ができるイベントを用意する。そして、情報や感情の交流です。
「ボートは、Rowingは素晴らしい」と、日本の人にも、海外の人にも思ってもらえる取り組みをする。素晴らしい人間性が集まり育まれ、成長でき、そして人として素晴らしい経験ができるスポーツであるように、そうした自覚を1人1人が持っていく。
こうした普及や取り組みの発信についてのレベルアップも、東京五輪で日本国内や世界に知ってもらう千載一遇のチャンスなのです。



2020東京五輪が、日本ボートが強く立派で、それ以上に人に優しく誇らしくなるような変化を遂げる機会にしていければ、今よりもっと素晴らしい競技になるきっかけにしていければ。これからの3年半がそうした素晴らしい時間となってほしいと思います。
2020年以降につながるRowing社会の基盤が築かれる、きっとそんな奇跡的な時間になることと思います。

それには1人1人の力と思いが必要なのです。
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