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私は、新勧力(人を得る力)と指導力(人を育成する力)の高いチームが、強いチームであると考えています。


新勧力とは、人を得る力。多くの人の力や知恵やエネルギーを集める力。資源の量を高めます。
指導力とは、常に強くなろうとする意志。人を育成し、人間力と競技力、心技体を常に高めようとする力です。資源の質を高めます。
このシリーズではこれまで一般新入生に対するアプローチ中心に考えていますが、セレクション主体のチームも、有望な人材を獲得している点で言えば新勧力が高いと言えますし、指導力についても優秀な指導者やコーチが必ずいて育成する力が高いのです。経験者主体のセレクション私大といっても、人間力を高めてボートについて誰よりも考え、正しいトレーニングができているからこそ好成績が残せるのです。未経験者中心のチームであればなおさらですよね。

また、仮に優秀な指導者がなくとも、現役部員の中で新勧力と指導力が優れた人間が多ければ強くなれると考えます。もちろん指導者の存在は重要ですが、しかし部員の中でリーダー意識を持ち、コミュニケーションによって人を得たり育成する力を自ら伸ばす人間が多ければ、これは強いチームだといえます。リーダーシップの優れたキャプテンや、周りを盛り立て引っ張る意識の高い選手が多ければこれは強いですよね。リーダー意識を持った多くの人間が、強い組織には必要です。


この新勧力と指導力とは、いずれも「コミュニケーション能力」をともなう力です。
この力は、選手、マネージャーの区別なく全員に必要な能力です。ボート部に在籍するならば、あるいは組織に関わる人には伸ばすことを当たり前に求められる能力です。
人同士が組織においてお互いを知り、協力し合い、お互い高め合っていく関係になるにはコミュニケーションが不可欠なのです。毎日の何気ない会話から、時には目標達成のために熱く議論したりお互いの考えをぶつけ合ったりすることも必要でしょう。

さらに言いますと、このコミュニケーション能力(今は「コミュニケーション力」の言い方が一般的ですね!)とは、こちらが伝える能力ばかりがイメージされがちですが、実は「発信力」だけでなく「受信力」も同じように重要なのです。
新勧力についても指導力についても、まずは発信する側の力量が第一に必要ですが、これらは発信側の一方通行では成り立ちません。すなわち受信する側の聞こうとする姿勢、学ぶ姿勢やモチベーション、問題意識、謙虚さや寛容さ、オープンマインド、相づちを打ったりコミュニケーションに協力する態度、質問力、理解力、共感力、想像力、ヒアリングして意図や真意を汲み取る力、そのほか「聞く力」がたいへん重要になってきます。


新勧シリーズの序盤で、繰り返し目標についてふれました。現状ではやや難しいが、がんばれば達成可能な目標に設定して、しっかりと結果を出すことです。特に、クルーやチームとしての目標を立てるわけですから、そのために仲間とのコミュニケーションが必要になるのは当たり前なのです。自分の考えと相手の考えの相違やギャップに無関心なのでは、コミュニケーションが活発になることはありません。コミュニケーションに消極的であること、それはすなわち、目標達成に対して消極的であるととられても無理はありませんよね。自分を守るためにコミュニケーションを閉ざしては、チームとして強く大きくなるなどありえないのです。
ですから、人に関心を持ち、チームで目標を達成することに参加するべく、しっかりとコミュニケーションの力を高めていきましょう。

今シリーズのテーマは新勧なので、コミュニケーションそのものについて考えながら、新勧に即したコミュニケーションにもふれたいと思います。




1.人との良い関係を築くために
新勧は、新入生とのコミュニケーションで成り立っています。コミュニケーション力をアップして、人間力に磨きをかけましょう。
「コミュニケーション得意な方じゃないな・・・」「俺、口下手だから」「すごい人見知りなんです」
そんな人でも、変われます。新勧に結果が出せます。
人との会話や交流は楽しいのです。色々とコツがあります。

最近の学生や若い人は、「コミュ障」なる言葉によってコミュニケーション下手であることを自覚する人が多いように見受けられます。
しかし、おそらくコミュニケーション自体が嫌いな人はあまりいないと思います。人は誰でも自分を受け入れてほしい承認欲求というものがありますからね。しかし無制限に自分を出してしまうと周りは嫌がったり迷惑を感じますから、対人関係のバランスを感覚的に身につけていくことが若いうちには重要ですよね。

自分の主張ややり方を相手に向けていくと、相手の欲するところならば理解や賛同が得られますが、欲せざるところならば反発や拒否反応を起こしたり、衝突や葛藤が生じて緊張状態になったり時には争いが起こったりしてしまいます。そうしたことを繰り返していって、相手とのギャップを埋めるべく交渉したりうまく折り合い付き合える条件や境界線や距離感を見つけ、お互い助け合ったり協力したり心や行為の健全な貸し借りを継続する間柄になっていく。権利や欲求という名の膨張する縄張り争いののちに、やがて理解しあって義務と責任と自由を獲得していく過程であり、これが「交際」「交流」という他者とのお互いの関わり合い、そして個々に独立した高いレベルでの友好関係、信頼関係というものに至るのでしょう。依存や支配といった不平等な関係は未熟な関係です。
個人も組織も国家にいたるまで、社会においてこうした過程は普遍的な関係性であると考えます。ここには、あらゆるコミュニケーションが求められるわけですし、他者や自分をより理解するためにコミュニケーションの力や技術を磨いていくことが、たしかな社会性のスキルになっていくのです。

私の中では、常に「相手がどう思うか、どう感じるか、どうやって理解してもらえるか」がコミュニケーションの基準であると考えますが、同時に人間ですので好感や好印象を持ってもらったり、自分はこういう人間であると受け入れてもらう必要もあります。人の寛容性や、他者や社会への関心度には実に個人差がありますから、常に好かれる必要もないのですが、常に嫌われるようなことをしてもうまくいきませんから、なるべく人間関係が円滑にうまくいく方法をとるのがよいでしょう。
今は人間関係がぎくしゃくすると、色々な場面や関係性でコワイことが起こる世の中になってきてる感じがしますからね!意外と現代社会では、良い人間関係を築くことが最も幸せや充実に直結してきているようになっているのかもしれません。




2.コミュニケーション力とは
現在では、就活で企業が採用において学生に求める能力の第1位は、10年連続で「コミュニケーション能力」だということです(2015年度経団連のアンケートより)。ちなみに、2位が「主体性」、3位が「チャレンジ精神」、4位が「協調性」、5位が「誠実性」だということです。企業が求める能力を型どおりに身につけようとすることが正しいなどとは思いませんが、私が考えるにはこれらすべて、いずれも大学ボートで競技生活に打ち込むことで得られる資質であると考えます。

たとえば、「コミュニケーション能力」や「コミュニケーション」がWikipediaにそれぞれ出ていまして、こういうのを調べると面白いですね。
コミュニケーション能力については、Wikipediaでの定義されている箇条書きの項目は参考になります。

コミュニケーション能力←こちらのサイトのほうの「定義」の項目

コミュニケーション

コミュニケーション能力の定義
「感情を互いに理解しあい、意味を互いに理解しあう能力。感情面に気を配って、意味をわかちあい、信頼関係を築いていく能力」
「非言語的な要素(相手の表情、眼の動き、沈黙、場の空気など)に十分注意を払うことで、相手の気持を推察する能力(非言語コミュニケーション)」
「上記の非言語的な要素により知った、相手の気持を尊重して、相手に不快感を与えないタイミングや表現で、自分の感情や意思を相手に伝える能力」

こういうことが実はコミュニケーションにおいてはまず先決なのであり、言語コミュニケーションの前にまず非言語コミュニケーション、すなわち感情や感覚の面で相手を察し理解し尊重する態度や姿勢が重要なのです。しゃべりが上手いということがただちにコミュニケーション能力、というわけではないのです。
相手のことを考えず一方的に喋り続けるような人は、全くコミュニケーション上手などではありません。口数が多い人でも、好印象をもたらす人は相手の反応に合わせて、巧みに十分な間をとったりアイコンタクトなどでさまざまな非言語コミュニケーションで相手ときちんとキャッチボールしているので、魅力的に話すことが可能です。それから、相手を誉めたり認めたりするリップサービスも忘れない。もちろん、ときにはうまく質問したり話をふったりして配球が絶妙です。相手を思いやり、サービス精神旺盛なんですね。
その点、私自身もよく相手のようすに気づかず一方的に喋りすぎるところがあるので、いつも注意しないといけない部分だと思っています。

そしてもちろん、コミュニケーション能力には言語コミュニケーションも必要で、「意思疎通、協調性、自己表現能力」そして「自己の考えを論理的に明確に、相手に表現する力」も重視されていて、言葉や話し方によって、しっかりと自分の考えを簡潔にはっきり伝えることも大事であるわけです。
NRMレース前ミーティング 話を聞く




3.協力的なコミュニケーションによってお互いの目的達成、合意(コンセンサス)形成
もう少しコミュニケーション能力(Wikipedia)の引用をもとにした考察を続けます。
『声に出して読みたい日本語』などでおなじみの、明治大学教授の齋藤孝さんのコミュニケーション論が載っていました。以前からテレビや多くの著作で活躍している有名な方ですね。


「コミュニケーションを単なる情報や知識のやりとりだと思ったりすると、コミュニケーションには失敗してしまう。仕事の相手ですら、情報と同時に感情のわかちあいは行われており、それを意識している人とそうでない人では、結果に大きな違いがでる。仕事で初顔合わせする相手とまず食事を共にしたりすることが行われているのは、感情を共有するためである。

相手が伝えようとしている意味を、自分はしっかり受け取っているのかと自分に問いかけ、自分が理解した内容を反復したり、相槌を適切に打ち、それに対する相手の反応を見ることで、自分が相手を誤解してしまっている部分を自己修正しつづけることが大切で、それによって信頼関係が深まってゆく。

最近、学校教育で流行っているディベート形式の訓練は危険で、論理至上との思い込みを生み、相手の言いたいことを理解せず、相手の揚げ足取りをしたり、弱点を攻め立てたり、論理をすりかえる習慣がついてしまう。このような小細工が役立つ場面はせいぜい裁判ぐらいしかなく、普通の社会人は仕事をディベート能力で行うものではない。もしもディベート流に、論理をすりかえたり、相手をやりこめたりすれば、トラブルが発生する。

本当に求められている能力は、相手の言いたいことを的確につかみとる能力であり、さらには、相手が言葉が足らずうまく表現しきれていないことまでも洞察し「おっしゃりたいのは...ということですね」と(肯定的に)相手に提案する能力もあると良い。自分の言いたいことがしっかりと受け取られている、と感じることで、人は信頼感を持ち次の段階へと前進してゆくことができるようになる。」


もちろん、コミュニケーションにおいて知識や情報のやりとりは大事だとは思いますが、実はそれらは材料でしかなくて、重要なのはこうしたやりとりによって感情をわかちあい、信頼関係を築き深めていったり確かめ合ったりすること自体が本来のコミュニケーションの役割であり姿なのではないでしょうか。
我々がボートを通じて人間としてさまざまな大事なことを学ぶように、知識や情報は人をつないで理想的な関係を築き、感情や感動を共有するための題材に過ぎないのだと。してみると、知識や情報をひけらかして自慢して自分を偉く見せようとしたり、相手を見下してけなしたり攻撃したりするコミュニケーションというのは、むしろこの場合の知識や情報は害悪にしかなりません。
もちろん、少しくらい自慢をしたい気持は誰にだってありますし、ふざけるようないたずらだったりちょっかいといった戯れはむしろ人間関係の潤滑油です。これらは、気を引いたり承認願望を満たしたり悪口をぶつけあってむしろ親近感を確認したり笑いで場を和ませるというような目的がお互い共有されていれば何の問題もありません。しかし、相手の人格を無視した単なる自己満足や憂さ晴らしは、完全に悪しきエゴ。全くもって良いコミュニケーションの目的にはなりえないのです。

同時にまた、知識や情報は内外に世界を広げるためのツールですので、学生や社会人であればやはり必要なものです。いずれにしても、知識と情報それだけではなくて、コミュニケーションには情報だけでなく心を通わせることがより重要であるというわけです。情報には聞き耳を立てても、心が閉じているということがないように、オープンマインドの精神で受容性や許容性、寛容性に富んでいることが必要です。もちろん同時に、完全に信用しすぎない批判精神も、相手に支配されないためや誤解してしまわないために常に必要だろうと思います。私のよくいう取捨選択です。

新勧のような、初対面と素早く打ち解けてすぐ理解しあえるようになることが求められる場面では、このような感情の共有が重要になるのですが、それにはオープンマインド、開いた心で寛容性をもって接してください。自分から感情や身振り手振りを素直にさらけ出して、自信に満ちて優しい気持で接していくと、相手も徐々に信頼してくれるようになるでしょう。「人見知り」というのはまったくこの逆で、心を決して開かない、自分の情報や感情を伝えない、警戒しすぎて臆病、緊張して動きがなく身体が力んでいる、相手に向かうのでなく自分のことしか考えていない、このような状況になってしまっています。


この齋藤先生の言葉は色々と参考になる考察なのですが、特に最後の部分にも注目してみます。

私はコーチをしていたときから、学生と話す際には気をつけることがあって、やはり学生というのは中には言葉足らずな人も多いわけです。もちろん無理はありません。人生経験やコミュニケーションに対する自覚には個人差もありますし20歳そこそこの若者です。私自身も当然、言葉足らずの部分があります。まして、最初はボートを全く知らないのですから。ボートの知識に加えて、対人関係やコミュニケーションの機微に配慮し手助けし、学生の理解を補いつつ考えさせることが大事です。
そして選手というのは必ずボートで強くなりたいものだと私は最初思っていましたが、強くなりたくない人はいませんが選手のニーズや性格というものは実に個人差があって、選手自身の現状や目的の把握が曖昧なまま知識や情報を与えても、場合によっては全く効果がないことが分かったのです。

そしてまた、私自身の人間性を理解してもらい信頼を深めていく必要もありました。やはり一般的な知識ではなく私自身の経験や考えをふまえて伝え、そして選手その人自身のことを考えた配慮と尊重が大切です。
そのようにして学ぶ姿勢やモチベーション、問題意識という選手側に芽生えてくる「主体性」という、ボートで強くなるためのエネルギーを育てていかなければならなかったわけです。
また、私の場合は言葉が余分に出てしまう傾向があるので、やはり相手が何を感じて何を考えているのか、そして何を求めているか。その真意を、簡潔なやりとりの中で推察し洞察し、うまく手助けしながらお互いの求めるところに行き着くことが重要なのです。

これはもちろん、会社やビジネスにおいても、上司や同僚や部下、取引先や客との対応についても当然ながら仕事の極意ともいえるような肝となる能力や心構えです。しかしながら、自分勝手、自分本位に話や物事を進めていきたがる人は世の中多いもので、特に目上の人に対しては個々の性格や関係性によって臨機応変に対応することが大切です。そしてできるだけ後進やこのブログを見てくださっている方については、うまくバランスのとれたコミュニケーション力に役立ててくださればと思います。
やはりコミュニケーションとは発信側だけでなく受信側の対応によって、あるいは発信側の受信側への理解や配慮によって、お互いの合意に辿り着けるコミュニケーション姿勢が大事であるということです。

まさに、ボートの競技生活では艇と漕手、COXと漕手、マネージャーと漕手、クルーの意思疎通、チームの意思疎通、学年や役割の中での意思疎通、という色々なコミュニケーションの場面でお互いの合意に辿り着き目的を共有しようとする日々なのであり、コミュニケーションスポーツとして、コミュニケーション力が高い競技者であってほしいと考えています。




4.非言語コミュニケーション
先ほども言いました、非言語コミュニケーションについて見てみます。
昔から私自身も感じてきたのですが、コミュニケーション上手な人というのはどこにでも必ずいますよね。たわいもない話題を色んなエピソードとして脚色しては披露したり話題をリードする中心になったり、どんなリアクションも拾って場を明るくしたり面白おかしく皆を笑わせることが得意な人って、身近に必ずいると思います。これって学力などと全く関係がなく、やはりコミュニケーション力としか言いようがないのです。

しかし、話にオチをつけたり起承転結が上手いという話の展開力や話術というのもありますが、多くはやはりイメージを相手に伝えるのがうまいんです。つまり、こういう話し上手は、身振り手振りを多用し、表情豊かに演技したりものまねしたり、擬音や状況の描写を演出したり、とにかく役者なんですよ。なりきるのがとても上手いと。
イメージを浮かべて言葉を選んでいるので、言語表現ではうまく伝わらないところもうまく身振り手振りを使ったボディアクションでおぎなう感じです。「例えば・・・だとするじゃん?」という感じで例えも多用し、相手に想像させます。一種の劇場空間をその場で作り出しますよね。

コミュニケーション上手な人って、こうした非言語コミュニケーションを大事にします。
おもに手の動きを中心に身体も使って相手に分かりやすく伝える身振り手振りを、ビジュアルハンドといいます。何か必死に伝えようとしていることが見た目からも分かりやすいし、相手の目が身体の動きに行くので、あまり照れることもなくなるはずですし、身体の動きをともなうのでリズムよく話すこともできます。
表情や身体の動きを見せると、会話のテンポはとてもリズミカルでスムーズにいきますし、相手の想像力もかきたてます。

こうしたボディランゲージは、表現力とともに説得力も生みます。
例えば、「ボートってこういう競技なんだ」と説明するときに漕ぐ真似をしたり、色々な動作をしてみせると相手は想像してくれますよね。新入生に「ボート部で一緒にがんばろう!」とただ口だけで言うより、両手で同時に拳を作って「ボート部で一緒にがんばろう!ね!」と見せたほうが見た目のアピールもできるでしょう。
「よし!じゃ今日試乗会や食事会に行くぞ!決まり!」手を挙げて賛成をする身振り。「ボート部に決めました」に対しては、「やったー!今日から仲間だ、おめでとう!よかった!!」とバンザイしたり握手したりと喜びを身体で表したりします。身体のアクションで相手を引き込み、仲間意識を共有します。

それから、重要なのは目です。
「目は口ほどにものを言う」、目の表情は相手にたいへん大きくアピールできる武器なのです。
目には、喜怒哀楽、驚き、賞賛、同意・賛同、真剣、説得、自信、信頼、決意、陳謝などさまざまな表情をつくることができるといいます。
目をみはる→「おぉー、すごいな!」
目が点になる→「え!まさか!?」
目を細める→「ほほえましいね~」
目を輝かせる→「素敵だね!」「考えただけでワクワクする!」
目で考える→「それって、どういうことなのかな?」
目つきを鋭くする→「それはだめだ。認められない」
目に力を込める→「大丈夫!」「任せろ!」
真剣な眼差し→「ボートを真剣に頑張っている」「日本一をめざしている」
弱った目→「まいったな」「それはできないよ」
感謝の眼差し→「助かったよ!」「どうもありがとう!」

そして、見ることは相手の存在を認めることだということです。ぜひ、話すときには要所でアイコンタクトをして「あなたに話しているよ」ということを伝えてください。
そしてさらに大事なのは、相手の話を聞くときで、相手の目をよく見てうなずいてあげてください。「話す人の目を見て聞く」、これはどこでも必ず教わる普遍的な聞く態度です。自分の話す内容を受け入れてくれると感じ、それはすなわち自分の存在を認めてくれていると感じることです。好意や感謝、熱意や誠実さも伝わります。自信や信頼感、共感も伝わります。目をそらされると、人は無視されたり軽く扱われていると感じてしまうのです。
しかし、長時間見つめすぎたり睨んでしまったりすると逆効果なので、きちんとタイミングよく目で通じ合って話しましょう。




5.話し上手になる
先ほども言ったように、オープンマインドで新入生に接していくわけですが、ボートや大学について知っているのはこちらですから、色々と教えてあげる気持で接しましょう。

ボートっていうのはこう、ボート部はこういうところ、俺は(私は)こうなんだという、自分の情報を伝えます。以前の回でも挙げているように、自己紹介をしていく中で色んな情報を相手に話していくのです。
話好きな新入生なら逆に「自分はこうなんですよ」というアピールや質問してきたりしますので、話を弾ませて会話のキャッチボールをしていってください。受け身だったり慎重な態度であまり話してこない新入生には、こちらから質問して今度は相手の情報を聞き出します。質問は、わかりあうにはとても大事です。
教えて、質問。こうすれば会話が途切れることはありません。

そして、自分の情報は先に見たようになるべく相手がイメージしやすいように身振り手振りも使いながら、表現力や表情をうまく使うのがポイント。相手の反応を見つつ、話を広げていきましょう。ここでは、「共感、驚き、笑い」がたくさんあるといいですね!

うまくペラペラと饒舌に話せればいいというわけではありません。べつに朴訥としていてもいいのです。一生懸命に伝えようとすれば、誠意や気持は伝わります。




6.聞き上手になる
話すことが得意でなくても、聞くことが得意ならば、十分コミュニケーションが上手いといえます。本当に「聞く力」は大事なのです。
なぜなら、真剣に聞いてくれる人には、人は大事なことを打ち明けてくれるからです。しっかり耳を傾けてくれる人には、何でも話したくなるからです。多くのことを話してくれる以上に、多くのことを聞いてくれる人のほうが信頼を寄せていくようになるのではないでしょうか。しかし、きっかけやアプローチはいつもこちらから作って、質問しながら相手の話を聞くことになります。

自分が話しているときは熱心でたくさん話すのに夢中でも、いざ聞く側に回ると一転して、途端にエネルギーを小さく絞って閉じてしまいがちです。こちらが話しているときに、相手がこちらの目も見ずにつまらなそうな表情をしているほど虚しいことはありません。このようなとき、話している側は相手に無視されていると感じます。
話すときと同じくらい、聞くことに興味や関心、熱意と積極性をもって、相手の話と感情を受け止めてあげたいものです。
うなずきや相づちは、相手に与える、賛同と共感の最高のコミュニケーションなのです。
新入生が話しやすくなって、もっともっと色々話したくなるような、そんな最高の聞き役になってください。

そのために、効果的な相づちというものがあります。
「うん」「うんうん」「なるほど」「知らなかった」「さすが」「へえ~」「すごいね!」「いいね」「それから?」「面白いね!」

このような相づちと、それから相手の言葉をそのまま繰り返す相づちがあります。
「僕は高校の時サッカーをやってました」「サッカーやってたんだ!格好いいじゃん。ポジションは?」
「いちおうトップ下です」「トップ下か、じゃあエースで10番とか。すごいね!」

「私は埼玉県出身なんです」「埼玉?じゃあ戸田は近いのかな。どのへん?」
こんな感じで復唱して返せば、しっかり話を聞いていることが相手にも伝わりますよね。

しかし、がんばって相づちをひたすら多くして必死に相手に合わせようとするより、リズム良く合いの手を入れる感じです。
リラックスしてうまくお互いのリズムをシンクロさせて吸い込むように聞いていき、相手の意図をくむように共感していくのがいいでしょう。




このような形で、いわゆるコミュ力などといわれる昨今ですが、努力次第で誰でもコミュニケーション力は身につけることができる力です。
第一印象の良し悪しは確かにあると思いますが、第二印象、第三印象と出てくるその人の地の部分だったり、人間性というものが結局は最も大事なのではないでしょうか。
人それぞれの良さがありますし、あいさつ礼儀をしっかりとして、気持が伝わるようなコミュニケーションを心がければ問題ありません。聞く力に代表されるように、相手を大事にするコミュニケーションです。思いやりが一番のコミュニケーションでしょう。そして、堂々としてしっかりとボートの魅力を伝えていきましょう。その姿勢、その態度、コミュニケーションを大切にする心の構えそのものが、実は最大の魅力となって相手に伝わるのです。


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