FC2ブログ
今回からは、新勧についての意識をボート界全体で高め、考えていくきっかけとしていただくためにまたシリーズを展開します。
またも再掲載記事ですが、もう12月なので新勧に向け本格的に活動を開始する時期です。来年度2017バージョンとしてタイトル付けをしていきます。
シリーズと言っても、いつもどおり続きものではなく、新勧に関する考えなどを各回に分けて述べていく感じで記事を掲載していきます。若干、似た内容が何度か重複するかもしれませんがご了承ください。


基本的には、一般の新入生に入部してもらう、つまり新人勧誘によって部員獲得をする大学チームに向けて書いています。セレクションがない、あるいは限られた推薦制度のため新勧が生命線となる私立大や国立大のボート部チームですね。

しかし、おそらく高校や中学でも、少子化の現代では今や新入部員獲得は重要な関心事。参考にしてもらえるところはあるでしょうし、最近ではセレクション私大チームも未経験選手やマネジメント強化のための人材を新勧で得ていると思います。さらには、社会人やクラブの中にも新人を多く必要としているチームが増えている昨今かもしれません。それぞれ、参考になる部分があれば有効活用してください。


私は、新勧こそが日本一への道の出発点だったと確信しています。
人を得ること。そこからはじまりました。それは、日本一になるためでも世界一になるためでも必要不可欠です。ただただ誇らしいチームを作るため、誇らしい競技に感じるための目的でもそれは同様です。
勝つため成功するため幸せになるために、カギは人を得ることです。すべて人です。





さあ、12月に入りました。本当は11月に動きたかったところですが、今年は全日本が11月中旬でしたので、そろそろ新勧について始動していきましょう!要するにオフシーズンに入ったタイミングが一番重要で、すべての始まりだということです。「秋から」とタイトルでうたっていますが、今年の場合は12月から動いてくださいね!

いや待って。まだ新勧のことを考えるには時期が早すぎる、と考える人がいるかもしれません。

しかしですよ。何もしないでいると年内が終わって、年が明ければ学校のテストも始まるでしょうし気がつけば2月半ばになってしまいます。いつもドタバタで毎年同じ失敗を繰り返すのはやめましょう。いくつかのブログをのぞくと、もう新勧に動いているチームが出てきています。大学によっては、2月の入試時期ですでに受験生に対してビラ配りやグッズ配布などの新勧行動に動いているところもあります。
新勧チーム体制と新勧の目標人数(選手・COX・マネージャーなどの内訳人数ももちろん)、これを最低限決めるだけでもけっこうしっかり話し合わないといけません。近い未来のチーム設計だからです。これを決めるだけで、2017年度シーズンの色んな動きが決まってきます。
そして同時に、人だけではなく、資金・物・情報のマネジメントについて考えることが必要になり、話し合って決めることが色々と出てきます。そもそも今は、強化と並行して運営の方針と計画を検討して決める時期です。「選手の強化」と同じくらい重大な、「チームの強化」についての方針を決めることになるからです。
スローガン 挑戦


実は人という資源を増やすことは、資金や物や情報の資源を増やすことと密接に関わっています。選手の強化とチームのマネジメントはチーム力の両輪であり、表裏一体。どちらを欠いても強いチームにはなれないのです。
簡単に言えば、新勧での最適目標人数を決めるのに、現状の組織の体力においてどれくらいの人数がいるとチームが強くなって結果が出せるのか。現在の部費はこれくらいだから、食費や活動費、遠征費などを考えるとこれくらいは増やせる。あるいは艇やオールや備品や艇庫キャパや合宿キャパがこの人数を超えると対応できなくなる。そうすると、お金がこれくらい必要だから、予算を増やすためバイトやOB会費徴収や大学にかけあって資金調達に力を入れないと。色々調べ事も増えてくるので監督コーチやOBに聞いたり他大の知り合いに聞いて情報を集めよう・・・、とすべてがリンクしてきます。

チームの「人・物・金・情報」の資源の現状として全てがつながっているので、これを新勧直前に決めようとしたら、結局資金不足で断念とか時間が足りないとかを理由に、あまり人数が増やせないとなってしまい、例年通りでいいかとなってしまうでしょう。こんな大事なことを後回しにしていたら、強いボート部への道をいつまでたっても歩み始めることができませんよね。
勝てないクルーがいつもスタートからついていけないのと同様、勝てないチームはいつもシーズン出だしで出遅れて勝負ができないのです。



今しかできないのです。シーズンが終わって、新体制となって皆で話し合う。強化の問題とマネジメントの問題として、選手・マネージャー・スタッフがしっかりと話し合い、理想のチームとはどうあるべきかをイメージして決めていき、具体的な目標として向かっていくタイミングがこの時期なのです。
人を増やすときに、先ほど言ったお金と物を増やす計画も同時に立てなければいけません。これは特にマネージャーの活躍が必要なところであり、漕手やCOXは陸トレや乗艇で個人能力アップをシーズン以上にハードに取り組まなければいけないのだから、お金と物に関しては(顧客・支援者も)マネージャーが責任もって増やすのが仕事です。マネージャーがいない場合は選手が兼任したり指導陣の幹部が担います。

もし、自分の部でマネージャーが部の中心として責任ある仕事を任されていない体制だとしたら、そこもよく話し合ってください。別にマネージャーと呼ばれる人だけが動かなくてはいけない決まりはないので、選手が計画を立てて資金調達や艇や備品の購入に動いてもいいのです。情報の整理や収集に動いていいのです。

大きなボート部では、日本の大学チームでも1000万円以上の部費を集めていると聞きます(多くはOB会・後援会の会費)。学生スポーツとはいえ、色々な資金の調達先があります。一番はやはりOBを中心とする後援会の会費や寄付金、そして現役のアルバイトによる工面が主だと思いますが、父母、大学、地域、企業スポンサー、個人スポンサー、一般などからも寄付や協賛をいただける先はあります。イベントで収入源を作ったり、大学チームブランドやクラブのグッズ販売企画など、その気になればいかようにも資金を集めることができます。

きちんと部の運営に必要な目標額を決めて、少し高めだが頑張れば達成できる数字をマネジメントチームとして達成に向かいます。そしていつまでに設備や艇備品などの物の購入や準備をするかに関しても、目標を決めます。こうした目標達成に動いていくことが、マネージャーが直接チームを強くするということになるわけです。
新勧目標人数の達成、会費目標金額の達成、新艇購入目標の達成、対校戦など運営の成功、対校戦・インカレ・イベントや式典の集客人数達成、その他多くの数字達成やプロジェクトの成功の瞬間というのが、マネージャーにとってこの上ない成果の喜びとなるのです。こういう各事業においては、選手が目標数値を達成するのと同様、チームにおいてもっと成果をアピールし顕彰すべきですね。食事などに関しても、月間一番人気メニュー賞とか、栄養品目バランス賞とか、表彰したりして料理技術の向上を促してもいいですよね。
トレーニングと同様、運営やマネジメントにおいても、最も重要なのはモチベーションだからです。




そして、人です。人を増やす新勧は、選手もマネージャーも総動員することが大切だと私は考えます。これもチーム状況やチーム構成によって異なりますが、私の意見ではそれぞれの新勧において、ボート選手を増やすのはボート選手が責任者をやるべきだし、ボートマネージャーを増やすのはボートマネージャーが責任者をやるべきです。COXはCOXが責任者をやるのがいいですね。
中でも、チームを強くすることに一番の情熱を燃やして責任感のある人間が新勧担当のリーダーになっていただきたいです。目標達成に妥協してはいけません。
レースでは負けてしまっても部がなくなることはありませんが、新勧は部の死活問題で、失敗が許されませんからね。そういう責任感や大役を意気に感じる、プレッシャーを楽しめる人がいいですね。なおかつ、人として成長できる役割でもあると思います。
やはり有望な新入生を目標人数分、入部させるのは本当にたいへんなことですからね。

来年、再来年、場合によってはその先までのチーム設計のために、目標人数をよく話し合って年内には決めていただきたいと思います。そうすれば、年明けから新勧の具体的な準備に動けるし、資金や物品準備もこの時期からプランを立てて個別に担当同士のミーティングを重ねてどんどん動いていけますよね。
そしてその都度、部員全体にはこうした新勧チームの動きについて、情報開示をしていきます。おもにはミーティングという形でしょう。まだ遠い時期の最初の段階では計画や大まかな予定を示し、全体からも意見を求めたりします。特に新勧があと2カ月、1カ月など近づいてきたときに、新勧で新たに取り組む内容や、実際に多くの部員に動いてもらうわけですから新勧までの協力をしてほしい内容や、新勧練習(ロールプレイ)や指導、準備の内容、そして新勧時期のスケジュール確認まで細部を確認していきます。
2015 新勧ミーティング




このように、チーム運営に関わることは新勧だけでなく、全体に関心を持ってもらい、特に意識を高めるためのアピール行動は必要です。ミーティングやレクチャー、そして日頃のコミュニケーション。マネージャーはあまりにもマネージャーだけで完結しないほうがいいですね。チーム全体、選手に直接関わることを担っているのですから。
食事作り、財務・会計、ビデオ撮り、練習補助、クルーサポートやクルーコーチ、対校戦、OB会、広報、記録、学連、大学、設備や施設管理、安全、コンディショニング、遠征や各種イベント運営、その他さまざまなチーム力強化やチーム運営のためのあらゆる仕事は、いつも選手が動向を知っておかなくてはいけない。マネージャー自身が選手からの要望やアイデアをもらえることにもつながるので、評価や理解ももらえて励みになります。そのように、モチベーションアップの方法もどんどん取り入れ、マネジメント能力と意欲を高めることがチーム力につながります。
選手は選手でどんどんマネジメントに関わり、マネージャーはチャンスがあればボートに乗ったり練習したりして、マネージャー目線からマネジメントのアイデアを見つけて主体的な存在になっていく。

実は新勧で結果を出していくことが、色んな形で組織力やチーム力のアップにつながりますし、個人の力を伸ばすことにもつながっていくのです。

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://rowingcox.blog.fc2.com/tb.php/260-632e26dc