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一段と、新型コロナウイルスの脅威に対する危機感が高まっています。

海外の惨憺たる状況、そしていま現在の感染爆発寸前のおそれがある日本の状況から、戦後最大の国難といってもいい非常事態になってきているかもしれません。
すでに志村けんさんの訃報が、身近な大切な人を失ったというような日本の方々の喪失感の共有と、そして「これはやはり大変なことになってきたぞ」という危機意識の共有を呼び、その危機意識のステージを一気に引き上げた象徴的な出来事になったかもしれません。

私は海外の感染爆発と甚大な死者数が決定的だと感じましたが、とにかくこの未知の敵に対する脅威は今まさに「ウイルスとの戦争だ」と言われるように、国を挙げて一丸となって乗り越えるべき戦いになってきたのです。

新型コロナウイルスの感染拡大、そして数日で死に至ることもある危険性。感染しても、無症状やごく軽症で済む方もいれば重症化して亡くなる方も出てきています。






各国のコロナウイルス現状

今回は少しボートから離れてコロナウイルスについて調べてみました。
ボート競技に関わる関わらないに限らず、今回の新型コロナに対して知識と心構えが必要不可欠です。

現在、ヨーロッパの国々とアメリカが大変な感染爆発と死者増加が出ていますが、4月1日現在、全世界で感染者数93万人、死者は4万6000人とのことで、WHOでは感染者100万人、死者5万人を超えるのは確実と言っています。

各国の感染者数および死者数は以下の通りです。(各国政府発表またはアメリカ研究機関の数字)

(4月1日時点)

アメリカ 感染者21万人 死者5138人
イタリア 感染者11万人 死者13155人
スペイン 感染者10万人 死者9053人
中国   感染者8万人  死者3318人
ドイツ  感染者7万人  死者775人
フランス 感染者5万人  死者4032人
イラン  感染者4万人  死者3036人
イギリス 感染者2万5千人死者2352人

韓国   感染者9976人  死者169人

日本   感染者2384人  死者57人

台湾   感染者300人程度  死者5人 (3月30日時点)



といったような現状の数字です。
日本は海外の大変な数字と比べると一見まだ多くないように錯覚しがちですが、感染爆発の瀬戸際に来ており、1日の感染者数は日増しに増加、ヨーロッパやアメリカなどと同じく指数関数的に激増する可能性があります。日本の現状は、数週間前のアメリカやヨーロッパだなどとよく言われます。たった1週間や2週間で1万人や2万人以上に感染者数が増える可能性だってありうるのです。
それをさせまいと、さまざまな対策を打っているのが現状です。

まず個別に見ていきますと、そもそもの発生源が中国の武漢市だというのは皆さん周知の事実だと思います。
中国の武漢がある湖北省では、生きた化石や実に多様な野生生物が生息しており、SARSや今回の新型コロナウイルスは野生のコウモリが媒介となって発生した可能性が指摘されています。
2019年11月に武漢にて発生が確認され、12月31日にWHOに最初に確認が報告。武漢は中国の長江流域の大都市で1100万人もの人口を持っていますが、11月17日の最初の患者の確認から年明け2020年1月には感染拡大の懸念を受けて中国政府は1月23日に都市封鎖を敢行、すべてのバスと列車、飛行機、フェリーの運行を停止しました。1100万人は隔離下におかれ、さらに翌週は湖北省全体の4500万人が2月初旬に隔離されました。日本の実に3人にひとりが隔離された形です。

その間、武漢では5万人が感染し、3000人が亡くなったとされていますが、中国の発表は改ざんされていると言われ、実際にははるかに多い数字かもしれないということです。そもそも、途中から無症状者は感染者としてカウントしていないそうですから・・・。

発生源とされる中国を抜いて、今や感染の最前線はヨーロッパ・アメリカになってしまっています。
初期にはイタリアが感染爆発を起こし報道にもあるように医療崩壊のために、全世界で最も死者を出してしまっています。致死率の高さは抜きん出ていますが、重症患者ばかりを検査しているということで感染者がもっとはるかに多いと言われています。イタリアでもコロナウイルスによる死者は高齢者が多く、死者の平均年齢は78歳だそうです。
各国、本腰を入れて国を挙げての対策をしているにも関わらず、イギリスでは今日の死者が500人以上出てしまったということで今後も最悪の事態が続く予断を許さない状況となっています。






台湾の施策と学ぶべきもの

その中で、早期から新型コロナウイルスの感染拡大を防止して抑え込んでいる地域として、中国のお隣、台湾が挙げられます。
発生源の中国が感染者8万人、死者3000人超(実は死者も含めもっと多いかもしれませんが)に対し、地理的に最も近い場所に位置しながら現在感染者300人、死者5人ということで被害を最小限に食い止めています。
中国の関係が噂されるWHO世界保健機関に、台湾は加盟を許されていません。SARS(サーズ、2003年香港や広東省を中心に流行したSARSコロナウイルスによる呼吸器疾患)の際はWHOの協力が得られず助けも借りられず国際防疫の孤児のようだったという当時の悔しさから、感染対策の法整備を一気に進め、2020年の今回、新型コロナウイルスに対して最も早い段階の1月下旬に中国からの入国制限を強化し、2月上旬には全面禁止に踏み切ったとのことです。



以下、『PRESIDENT オンライン』サイトの「なぜ台湾の新型コロナ対策は、こんなに早くてスムーズなのか」記事よりおもに引用して、台湾の具体的な施策をご紹介します。

感染症の国内への侵入や国内での流行を防ぐことを防疫(ぼうえき)といいますが、台湾政府は日本より1カ月は早く数々の強力な防疫対策を実施してきました。先に見た入国制限はもちろん、マスク転売禁止、休校措置。日本では2月末の休校措置は突然の発表でしたが、台湾は2月2日には学校始業日の延期を発表。「先決め・後補償」で大事な方針は即時決めてから、補償などは後でゆっくりと決める。台湾人も慣れたもので、ガタガタ騒がないそうです。

そして台湾の新学期は通常、春節(中華圏の正月)明けの2月11日ですが2週間の延期となっていました。日本が休校を要請する2日前の2月25日、予定通り学校は再開。
開校日までに台湾政府、衛生福利部、教育部、各自治体、教育機関は連携して必要な対策を策定し、実行しました。その内容がまた見事だというのです。


1.毎朝登校時に学校の正門で検温
額検温で37.5度以上、耳内検温で38度以上あった場合は出席停止。症状によっては即時病院へ。発熱や症状の疑いのある生徒は、休んでも欠席扱いにはならない。
2.教職員は、発熱や呼吸困難など何らかの症状が校内で出た場合、すぐにマスクをし、帰宅まで個室待機
3.645万枚のマスクを、全教育機関に予備用として配布済み
(全国の教職員・生徒・学生に対し1人1枚に相当)
台湾ではすでに国民全員に平等にマスクを有料配給する仕組みができており、十分な量とは言えないが、マスクを持っていない生徒は原則としていない。
4.アルコール消毒液8.4万トンが、教育機関に配布済み
校門、教室、トイレなどあらゆる所に設置されている。
5.額にかざす非接触式体温計2.5万個を全学校・教育機関に配布済み
6.2月23日までに学校の完全消毒完了

休校中に教職員が総出で、教室内の机や椅子、廊下などの全面消毒を実施。
7.開校中は教室の窓を開け、換気を十分に行う
8.感染者に接触したと思われる場合は、14日間自宅待機とする
9.大型の学校行事や入れ替え授業(複数クラスの交流など)は中止
10.感染者が1人出た場合は学級閉鎖、2人出た場合は学校閉鎖。
11.学校に医師を派遣し、感染予防指導や見回りを行う。


始業式前の2週間で、これらの安全対策をすべて整えての開校となりました。
なお、休校中、学級閉鎖中、自宅待機中のe-ラーニングなどインターネットによる学習環境はすべて整っています。
この内容を引用させていただいた記事によると、台北市では各学校に警察が動員され、教職員や保護者が生徒を手際よく誘導しており、大きな混乱は見られなかったとのことです。
オンライン講義や学習システムは、日本でも、小中高も大学でも今年から標準化しないといけないでしょう。

学校だけではありません。ビルやレストランの入り口で警備員に検温チェックされるのは当たり前、工事現場でも現場に立ち入る作業員全員に、検温と手指のアルコール消毒を励行させているのです。企業や工場などでは、入り口の検温で37.5度以上あればその場で出社禁止になりますし、病院でもマスクを着用しない人は建物への立ち入りを拒まれます。
警備員の役割は防犯だけでなくまさに防疫のための警備だというわけです。

不審者の侵入だけではなく、ウイルスの侵入を防ぐのが目的。そして、感染疑いのある人をしっかりと見極め、しかるべき対応をおこなう。自粛とか個人の判断にゆだねるような生やさしい対策ではないことがはっきり分かりますよね。断固とした衛生管理、防疫の意志です。
今や新型コロナウイルスは、飛沫感染、接触感染だけでなくエアロゾル感染も見られるとの報告もあります。咳やくしゃみなどの飛沫よりもさらに小さい霧のように空気中に漂う飛沫に3時間ほど新型コロナウイルスが生存している可能性があると。しかしこれはまだ不明であり、日本の厚労省はエアロゾル感染の可能性を否定しつつも、咳やくしゃみ以外の感染の疑いがある事例もあるようなので、いわゆる3密を避ける必要があります。(密閉空間、密集場所、密接場面)

とにかく、台湾の迅速で徹底した防疫政策や衛生管理は、逆に日本のほうこそ学ぶべき点が多々あるかもしれません。
台湾ではまだ感染者がほぼ皆無な時期に、中国や各国の新型コロナの情報を詳しくキャッチして対策を講じ、未来のリスクに対して大きな警戒をもって最悪のケースも予測して徹底した準備を展開したのです。
「うちの国は大丈夫だろう」などとたかをくくっていた国とは大違い、これもWHOに加盟していない危機感や過去の苦い経験があってこそだったのでしょう。自分の国、自分の組織は自分で守ると。歴史からしっかり学んでいると。

そして、上記の学校の感染防止対策、新型コロナ防疫政策は、われわれボート競技の合宿所運営、新勧の場面などにおいても役立つ内容が多いのではないでしょうか。
おそらく、しっかり対策をとったボート部は上記の内容をすでに実施していると思います。
これら例えばマスクやアルコール消毒液の支給や援助は、現状日本ではまだまだ品薄で供給が間に合っていない状況でしょうが、各高校や大学から支給を求めたり、ボート協会の施策として対応できるようになれば安全性をアピールできるものと思います。



今回、台湾で防疫の現場を支えていたのは陳時中・衛生福利部長だといいます。衛生福利大臣のこと、つまり日本でいう厚生労働大臣ですね。
「情報が多いほどパニックは防げる」と言う陳部長は、毎日記者会見をおこない、メディアから手が挙がらなくなるまで質問を受け付ける。常に鬼のような厳しい表情を崩さない中で、時に感染者を思っては涙を流すという人情味あふれる態度を見せて、国民の人気は急上昇だということです。
もともと歯科医だったという陳時中部長は、歯科医団体の幹部から能力を買われ政権入りをして、当時台湾で最大の課題となっていた健康保険制度の整備に着手し「アジアで最も優れた健康保険制度」とも称される台湾の健康保険制度を導入したそうです。

鬼のような厳しい表情で感染拡大への注意を呼びかける一方、台湾の基隆市にクルーズ船が到着し感染検査を行った際には、船に駆けつけて乗客に温かい言葉をかけたそうです。また、横浜港沖に停泊していた「ダイヤモンド・プリンセス号」の台湾人乗客が開いた帰国のお祝い会にも駆けつけたという情のあふれる行動。この硬軟取り混ぜたフル回転の超人的な働きぶりは、「1日で3日分働く」と国民を感動させていて、この新型コロナ騒動の中で見事に信頼と人気を勝ちとっているそうです。







疫病の時代

SFでよく見るような、ガスマスクなしでは外に出られない汚染された世界。そんな世界の到来はまだまだ先の未来にしても、この新型ウイルスの猛威は、人の社会行動や規範などを大きく変えうるような、パラダイムシフトとなるような予感を、多くの人が抱いているのではないでしょうか。
集団感染が発生したダイヤモンド・プリンセス号に乗船して感染の恐怖を伝えてメディアにもよく登場される神戸大教授の岩田健太郎氏(感染症専門医)は、新型コロナウイルスの終息について、このように言います。

「終息すればいいなあ、ぐらいの漠然とした希望しかない。一番悲観的な見方としては、終息しないで、ウイルスとともに生きていくしかないという最悪のシナリオも準備しておかないと」

「ワクチンや治療薬が開発されても、流行そのものを遮断する保証はない。新型インフルも一緒に生きていく覚悟を決めた。同じようになる可能性がある」

怖い病気のひとつとして、感染防止の行動が当たり前になるために、個人の衛生管理と公衆の衛生管理のレベルがしっかり高くなり、当たり前となるためのいい機会なのかもしれません。
大きな戦争や、大きな疫病や、大きな災害、大きな事件。こうしたものは時に多くの命が失われる巨大な災禍ではありますが、人の意識を根底から変えてくれるきっかけにもなるのだと思います。
早期終息は、今の段階に至っては難しそうになってきています。長期戦も覚悟し、国策としての時間稼ぎもあるかもしれませんが我々の精神的体力と長期の展望をやしなっていく必要がありそうです。



この新型コロナウイルスは、多くの尊い命を奪っていく疫病なのだと私はとらえています。
人類の歴史では、大規模な疫病は何度も人類社会を危機に陥れてきましたが、人は多くの被害を受けながら克服したり立ち上がってきました。バタバタと大勢の人を殺していく新型コロナウイルスですが、疫病自体は歴史上何度も人を苦しめてきたのです。
感染症のパンデミック、しかし私は日本語の「疫病(えきびょう)」がしっくりきますが、人類史上の疫病では、人口8000万人から1000万人にまで減らしたと言われる天然痘ウイルス。推定5000万人が死亡し黒死病と呼ばれたペスト。全世界の3割に当たる5億人以上が感染し5000万人以上が亡くなったという第一次大戦の終結原因とも言われる新型インフルインザのスペインかぜ。このスペインかぜには、今回の新型コロナウイルスと似たような世界流行ということもあり、類似点も指摘されています。このスペインかぜと呼ばれた新型インフルエンザは、およそ3年にわたり流行しましたが、一般のインフルが冬に流行するのと違い、夏から秋にかけて流行したそうです。
祈祷や祭礼によって鎮めようとした中世とは違い、現代では科学的で社会的な政策によってこうした疫病から自らを守り生き延びることが大切です。
こうした、何十年に一度訪れる疫病は、猛威をふるっては人の意識を変えていきます。

社会体制や、生活様式、行動様式、仕事や勉強、大きな組織から身近な生活まで色々なことが変わっていく可能性があります。
環境が変われば人も変わっていく必要がありますからね。
ボートの環境も大きく変わっていくことになるかもしれません。大会の延期や中止、練習環境も確保が難しくなっていく中で、五輪自体も延期となり、代表選考も再開の見通しが立たなくなってしまいました。
スポーツや競技は、社会があってこそ成り立つものです。その社会の基盤が不安定になれば、まずは社会に生きる人間として務めを果たし、社会や人の命を危機にさらすウイルスとの戦いに対峙して、知恵や力を合わせて協力して立ち向かう必要があるのだと思います。

恐れや不安があるとは思いますが、過度に恐れることはないし、冷静に向き合っていく必要があるのはボートに対してと同じだと思います。
自分も大切だし、周りのひとりひとりも大切です。ボートの精神を大切にしたいものです。

ウイルスの介在しない方法、ネットやスマホなど通信技術を活用しながらチームワークを保ちつつ、正しいと思われる情報を常にインプットしながら判断し行動できるように努めていきたいものです。
歴史に学び、周りに学び、そして自ら考え、偏ることなく行動していく。


私のブログも、単なる個人意見のひとつに過ぎません。鵜呑みにせず参考程度に見ていただけたらと思います。

こうした混乱や災害時には必ず出てくるデマや思い付きの情報に気をつけながら、いま多くの人が多くの意見や感情を発信していますが私の発信も含めていずれも鵜呑みにせずよく吟味して判断材料のひとつにする形で、より深い思考と意識を獲得して頂けたらと思います。



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さあ、いよいよ五輪代表最終選考も大詰めです。
今週末3/20(金)~22(日)の三連休に行われる最終選考レース(2000m、戸田)で、東京五輪2020日本代表候補が決まります。


これは代表選考の最終レースではありますが、「日本代表候補」を決めるレースです。
スモールボートのM1X、W1X、M2-、W2-で代表候補を決めるのですが、それぞれ
①LM2X、LW2Xは、M1XとW1Xの軽量級上位者最大4名を「代表候補」として選出します。
②M1X、W1Xは、最上位者1名をアジアオセアニア大陸予選に派遣。軽量級が最上位者でLM2XやLW2Xで派遣される場合、その2名を除く最上位者とする。最大4名がいずれも高いレベルで拮抗していると判断した場合、M2XやW2Xの派遣も考慮。
③M2-、W2-は最大2クルーを選出。M2-とW2-の世界最終予選への派遣を総合的に判断。ただし1位と2位が拮抗していると判断した場合、M4-やW4-の派遣も考慮。

ざっくり言うとこのような選考方針であり、来週の3/28~30に熊本県班蛇口湖にてクルー決定トライアルレースが行われます。ここで正式に代表クルーが決まるというわけです。

とはいえ、今週末の最終選考レースでは最上位に残る、つまり最終選考で勝った選手が代表になれる資格を得る
ということで、ようやく分かりやすい選考になるわけです。






うーむ、今回は色々とあった(ありすぎた)選考になりましたね。
一部の選手や関係者の方々から選考基準が不透明すぎる、不公平ではないかといった声だとか。
M8+五輪挑戦の声がたいへん高まったりだとか。そして予選トライアルの結果が納得いかないとか。新型コロナウイルスの影響がたいへん大きくなってしまったとか。



まずはM8+挑戦の件ですが、これは私も声を上げていたので盛り上がることの小さな一因にはなったかもしれません。M8+挑戦の目標、エルゴクリアが叶わなかったりM2-エントリーが少なかったりしたために結果的に今回の東京五輪へのチャレンジはたいへん残念ながら潰えてしまったようです。たいへん残念ですが、しかしまったくあきらめていません。近いうちにM8+挑戦の機運がもっと高まって、実現に動いていってほしいです。例えば東京五輪が延期になったりして逆に新たなチャンスが出てきた場合などもありますし、東京五輪後は多くの種目をめざす日本になってほしい。以前も言ったように、日本ボートのためにM8+挑戦は絶対必要な事業だと考えています。



それから、今まではきちんとカテゴリー別で選考レースを行っていたのに、今回は重量級と軽量級が同じレースで選考を行っている。なぜ減量が必要な軽量級とベストで臨める重量級が同じレースを行うのか。重量級に敗れた軽量級は代表になれないのはおかしいいのではないかという声がありました。
ただ、重量級と軽量級の選手が同じレースに出ることになると聞いていましたが、最新の最終選考エントリーリストを見るとどうやら重量級と軽量級のレースは別々です。ただ、軽量級のレースにU23、U19が含まれています。U23が一緒のレースなのは昨年と同じですが、U19も一緒にレースをするのは日程の都合の関係でしょうか。



あとは、棄権の選手が予選を出場せずに審議中となり、最終選考に出るという件ですね。
これは事前に、「2020年東京オリンピック日本代表選手選考基本方針」において、疾病や弔事等やむにやまれぬ事由への対応として、予選トライアルまでは診断書等を書面提出すれば次のステップでの評価対象に含める場合がある、とあります。これが適用されたわけです。
要するに、O石選手、T田C愛選手、S原選手はおそらく腰痛や肋の故障などで予選トライアルは回避したということです。これも一部では不公平かどうかの話も出たようですが、私個人としてはこのように考えます。この3選手は女子の最有力候補であり、いまの日本のボートを知っている人は今年も代表になってもおかしくない、実績・実力ともに抜き出ていることは誰もが認めていると思います。ましてO石選手は昨年全日本W1X優勝、12月にエルゴ7'09を記録(自己ベストは7'08と思われます)。そしてT田C愛選手は昨年世界選手権W1X準優勝、12月と2月ともエルゴ7'05を記録。はっきりいって、女子軽量級は選考をしないでこの2人をLW2Xに決めてもいいくらいの選手なのです。2015年ユニバーシアードで世界一にもなっている2人です。世界と戦い、NZ、オランダ、イギリス、ルーマニア、中国らとのLW2Xメダル争い、優勝争いということを考えてみてください。
実績者でありエルゴのトップ2の2人に対して、少なくとも予選免除、最終選考からということを最初から決めてもよかったのかもしれませんが、代表選考については新たな力の出現やできるだけ多くの選手にチャンスを与え競い合って競技力を向上してもらうという選考の方針がおそらくあって、世界の実績がある有力選手にも基本的にはすべての選考ステップに出てもらっているのだと思います。
この2人に勝って代表の座を勝ちとる、という強い意志と実力のある選手が、今回出場している選手の方々だと思うのです。それでこそ、2人も負けられないとベストの力をさらに上げてくるのだと思います。



とにかく、選考には考えうるあらゆるケースを想定し、事前に明確に周知徹底することです。とにかく世界で勝つための競技力を高めるという目的があるわけですが、選手が納得できる選考のために、全体が強くなるために、よりよい選考を求めていく必要があると思います。










さて!
色々なことがありましたが、今回の記事でお伝えしたいことはそんなことじゃないんですよ。

代表選考という、ある意味で一番ボートの魅力を伝えてくれるこのビッグイベント。
競技によっては、最も注目のコンテンツにもなりうる最高の競い合いと勝負の醍醐味、ボートの魅力がたっぷりと詰まったこの最終選考レースを徹底解説していきたいと思います。
勝てばオリンピック!!
・・・とは実は言い切れません、代表候補であってまだ代表に確定ではありませんし大陸予選や最終予選がこのあとめざさなくてはいけませんので。いや、その大陸予選や最終予選がコロナで中止!?そんなことは考えても仕方ありません。勝ってオリンピック、それだけをめざすことで無限のモチベーションでビッグレースを見せてください。

明日3月20日、日本のボート界が注目する最終選考がスタートします。










前回と同じような形式ですが、カテゴリーごとの見どころをまじえつつ、最終選考に勝ち残った選手の皆さんを勝手ながら個々にご紹介させていただきます。

写真はすべて日本ボート協会より転載させていただきました。






LM1X


男子1Xは31名が先週の予選TTを通過しました。日ボHPを見ると、重量級と軽量級のレースは別。
LM1XはU23(BLM1X)、U19(JM1X)も含めて総勢26クルー。最新の競漕日程を見ると、1日目の午前に予選6組、午後にLM1Xは敗復がなく準々決勝4組となっているので、12クルーないし18クルーが準々決勝4組に進むとは考えにくく、26クルー中24クルーとほぼ上がれる形になるのでしょうか。準々決勝4組×6クルー、準決勝2組×6クルー、決勝6クルーという勝ち上がり方式か。
最終選考では「アスリートレーンセレクション」を採用するということなので、まず予選では先週のランキング順に好きなレーンを選択できます。先週は順番にスタートのタイムトライアルでしたが、今回はこのレーン選択も含め、並べの2000mレース。地力ももちろんですが、戦術、駆け引きも大きく影響し、代表になるためには勝負に強い選手であることが必要になります。

2019年の予選組み合わせから予想すると、次のような対戦になるかもしれません。
(予選TTのタイム順で予選1組1位、予選2組に2位・・・、と振り分けられる)
※ランキング順なので、棄権などがあればいっぺんに変わってしまうと思われます。
また、あくまでタイム順による予想です。大きく違うかもしれませんがご了承ください。


(予想組み合わせ)
予選1組
N村選手(Iリスオーヤマ)
S山選手(MY生命)
K田選手(MY生命)
N田選手(MY生命)
N村選手(MY生命)


予選2組
T田M弘選手(K電)
O元選手(Iリスオーヤマ)
IK田選手(T紡織)
Y井選手(T紡織)
K谷選手(◯TT東日本)

予選3組
N野選手(N野H志RC)
S賀選手(Tレ滋賀)
Y原選手(C電)
Y田選手(R教新座高)

予選4組
N良選手(N本製鉄)
U田選手(○TT東日本)
A井選手(K應大)
H谷選手(MY生命)

予選5組
MY浦選手(○TT東日本)
N選手(○TT東日本)
K林選手(T田中)
M口選手(S田工)

予選6組
S藤K選手(N本製鉄)
F田選手(○TT東日本)
A木選手(S立学園高)
I瀬選手(S台大)





準々決勝は4組もあるので、おそらく24クルーというきりのいい数字にして、実際の激しいサバイバルは準々決勝からになると予想します。そうすると、6クルーの中で3杯上がりという世界戦のような勝ち上がり方式となります。当然、予選タイムを出して有利な組に入ることが重要です。3日間で4回2000mレースをしてタイムを出しながら勝ち上がるレース体力も重要となりますね。

上の組み合わせを想定して、各組の顔ぶれをみていきます。




LM1X予選1組
N村M生選手(Iリスオーヤマ)に対してMY生命の4選手が入る組となる。N村M生選手は昨年の選考では敗復回りから敗復トップタイムで通過、準決勝でもB組1位で決勝に進み壮絶な決勝でIK田選手とともに大きく先行するもT田M弘選手やS藤K選手に中盤競り負け4位となったがトップ4の4位として代表候補選出された。スタートの強さと第2の攻めも特長としているが、前半勝負をかけるのはここぞというタイミングだろう。この1年間で後半の強さも伸ばしてきただろうが、スタート飛び出し、序盤抑えて中盤コンスタントの攻めなど多彩な戦術を持っている。
MY生命のS山選手、K田選手、N田選手、N村選手としてはタイムを狙っていきたいのでおそらく予選の第1から激しく飛ばすということはないのでは。いずれもテクニックがありスタート飛ばせる4選手だが、1'41とか1'42とかの飛び出しはせず、1'44-3'34-5'24-7'12あたりのラップでコンスタント1'50は必須だろう。代表のためにはコンスタント1'48を切る地力が最低限必要で、世界戦の基準では1'45が確実にほしいのである。

N村M生選手2日目
N村M生選手(Iリスオーヤマ)
この4年間、力を高め随一のテクニックを武器に、東京をめざす
写真はすべて日本ボート協会Facebookより転載させていただきました


MY生命S山O選手
S山O選手(MY生命)
MY生命を支えてきた大黒柱にして、I城大出身の国立大スカラー。代表の座を手にしたい。


MY生命 K田N隆選手
K田N隆選手(MY生命)
圧倒的なフィジカルナンバーワン軽量級選手にしてMY生命のエース、代表は射程圏内にあり。


N田Y介選手
N田Y介選手(MY生命)
大きな怪我からの劇的復活、冷静な勝負師は最後の最後に地元東京五輪の切符を手にしたい。


MY生命N村S人選手
N村S人選手(MY生命)
H橋大最強世代のエースはMY生命のエンジンとしてエルゴも1Xもまだまだ伸び続ける。







LM1X予選2組
激しい対戦となった。昨年トップで代表を決めたT田M弘選手(K電)を筆頭に、リオ五輪代表のO元選手(Iリスオーヤマ)、近年代表常連のIK田選手(T紡織)がおり、T紡織のY井選手、◯TTのK谷選手もチャンスをつかみたいところ。
T田M弘選手、O元選手ともにトップスピードを備えつつもコンスタントでの攻めのレベルが高い。IK田選手は勝負どころのレースで飛ばし続けて他の追随を許さない先行力も持っているがこちらもレベルの高いコンスタント力を武器にする。この組はどの選手もテクニシャン揃いで、一瞬のスピードがあるため一定のスピードを維持していくというより勝負ポイントの一気のアタックの切れ味がある。
Y井選手、K谷選手としてはこの経験豊富なライバルに対して、勝機を見出すためにどこかでアタックを決めて優位に運べるようにしつつタイム狙いをしていくのが重要だろう。

T田M弘選手2日目
T田M弘選手(K電)
ここにきてしっかり調子を戻してきた。今や日本のトップスカラー、準備万全だ。


O元H照選手 2日目
O元H照選手(Iリスオーヤマ)
IリスのF1ストロークは熟達の域に達し、2度目の五輪を成し遂げもう一度世界と勝負。


Ik田Y紀選手 2日目
IK田Y紀選手(T紡織)
T紡織のエースは経験豊富なベテランとなり、世界にリベンジすべく代表の座は譲れない。


T紡織 Y井H哉選手
Y井H哉選手(T紡織)
R谷大のエースからT紡織のキーマンとなり五輪代表にチャレンジする。


K谷R選手
K谷R選手(○TT東日本)
クルーボートで本領を発揮しつつも個人の1Xでもクレバーさを生かし、軽量級ながらエルゴ6分10秒台をマーク。






LM1X予選3組
N野選手(N野H志RC)、S賀選手(Tレ)、Y原選手(C電)という世界実績のある経験豊かなシニア3選手に対し、新進気鋭の17歳の若武者Y田選手(R教新座)が立ち向かう。N野選手とS賀選手はたいへんレンジが長いロングストライドのドライブを武器とする、典型的なステイヤータイプだ。一瞬の高速レートによるトップスピードではなく一本一本のドライブの質と移動量に優れ艇速変動が少なく着実なラップを刻む。4人乗りなら3番、2番でエンジンとなるタイプで艇速の核となる。こうした選手に対するには、スタートで水をあけて優位に進め先手で攻めていく方法が考えられるが、真にイーブンでコンスタントの強いオドノバンやドライスデールのように結局は中盤と後半に鬼上げされていく熾烈な後半が待っている。N野選手の全く落ちない第2、第3の尻上がり加速アタック、190cmS賀選手による強撃コンスタントの競り合いが見たい。
個人的にはY原選手の復活が楽しみで、ジュニア時代はS崎選手(○TT)と2強争いをしていた天才選手でありテクニック、戦術ともに完璧なレースを見せてほしい。そして驚異の伸びを見せている高校生のY田選手にはシニアのトップ選手に対し真っ向勝負を期待したい。

N野H志選手2日目
N野H志選手(N野H志RC)
2019全日本M1Xチャンピオン。思いを発信し、ボート競技をよりよくしたい気持は誰にも負けないリオ五輪代表は東京で勝利をめざす


S賀T選手 2日目
S賀T選手(Tレ滋賀)
Tレのストロークから日本のストロークをめざす。ユニバーシアードLM4-優勝の3番が今復活する。


C電 Y原I選手
Y原I選手(C電)
こちらはC電のエース。1Xに専念し往年の力以上に過去最高の艇速が発揮できそうだ。


Y田Y恒選手 R教新座 代表選考
Y田Y恒選手(R教新座高)
この冬の伸び幅と成長は恒星の輝きのごとく。エルゴ6分20秒台も目前、念願のU19代表までわずか。







LM1X予選4組
N良選手(N本製鉄)、U田選手(○TT東日本)、A井選手(K應大)、H谷選手(MY生命)の対戦。好調な選手が多く、特にN良選手は予選TTの結果を見る限り昨年より大幅にアップしてきたようで、これは代表争いの中でも本命に近い状態でくるだろう。スタートの巧さは光っており、今年の感じだとコンスタントが素晴らしくなっているようなので中盤、終盤と隙のない攻めができると思う。U田選手は代表選考にスカルで挑戦し本来の力を発揮できているようだ。予選TTではO元選手やIK田選手など昨年までの代表選手よりも上位にいる。173cmとそれほど大きくはないがパワフルかつテクニックが卓越している。IK田選手もそうだが、170cmそこそこの選手が代表で活躍するところは常に見せてほしい。
この上位者に対し、一気に五輪代表を得たいA井選手(K應大)は長い手足で長身コンスタント型、エルゴで果てしない伸びを見せており、ぜひ6分ひとけたは近いうちに出してほしい。1Xでもさらに急成長を遂げてほしい。H谷選手はこちらもコンスタントイーブン型で、S間選手に激しく詰めていった2017年インカレM1X準優勝が思い出されるが、MY生命でテクニックも磨かれているだろう。

N良K紀選手 2日目
N良K紀選手(N本製鉄)
こちらは2015全日本M1Xチャンピオン。豊富な世界戦の経験を武器に、今季また一気に復調。


U田T大選手 トライアル
U田T大選手(○TT東日本)
やや小柄な身体から底知れぬ爆発力を秘め、エルゴとシングルを一気に伸ばし頂点へ。


A井Y大選手 U23 300サイズ
A井Y大選手(K應大)
エルゴ的にはオープンレベルも狙えそうな大器。まだまだとんでもない進化の可能性を秘めたスター候補。


H谷K介選手
H谷K介選手(MY生命)
今のMY生命には大学からボートを始めた選手が多く、こちらもT波大出身で2年目の若手だが飛躍を続ける。







LM1X予選5組
MY浦選手(○TT東日本)が本命視されるが、N選手(○TT東日本)も昨年以上にフィジカルとテクニックを伸ばしており◯TT対決はかなり紙一重の争いになりそうだ。この争いに割って入りたいK林選手(T田中央総合病院RC)は代表常連の選手であり今年は再び調子を上げてきている。しっかりと無風7'10を切るレベルを期待したい。
そしてこちらも急成長のU19、M口選手(S田工)がJM1Xでトップ通過を果たしており、この調子でY田選手とともに7'20レベルに近づき一気に切るような勢いを見せてほしい。

MY浦選手 2日目
MY浦M之選手(○TT東日本)
T田M弘選手とのアジア大会LM2X優勝クルーの再結成なるか。


NK希選手 2日目
N.K希選手(○TT東日本)
O阪府立大から◯TTへ、若手成長株は◯TTに不可欠の戦力へ変貌。五輪代表も一気に狙う。


T田中K林選手
K林M人選手(T田中央総合病院RC)
リオ五輪までもう少しだったLM4-、理想的なフォームからの美しいRowingでスカルでもスピードをさらに上げる。


M口T誠選手 S田工
M口T誠選手(S田工業高)
昨年S田S輔選手が所属し数々の代表選手を生んだ名門・S田工から今年もU19代表が生まれる。一気の成長で高校ナンバーワン選手へ。







LM1X予選6組
こちらも軽量級らしい最強のテクニックをもつ4人が揃った。S藤K選手(N本製鉄)、F田選手(○TT東日本)、A木選手(S立学園高)、I瀬選手(S台大)という4人。A木選手がU23代表に確定すれば、歴代U23対決となる。この中でもエリートアカデミーのA木選手の底知れぬスタミナには私は高い評価をしており間違いなく日本歴代トップクラスの選手になると見ているが、地力ではコンスタントの進ませ方とスタートの威力でF田選手が一歩リード。S藤K選手は昨年度までの強さが復活していれば元々のコンスタント力は証明済み、さらに世界で戦うためぜひ1'45コンスタント実現へ。ラストスプリントはワールドクラス。そしてI瀬選手は完成度という面でこの中で最もバランスが良く、前半有利に進めていければ勝負強さを発揮してくれるだろう。

S藤K選手 2日目
S藤K選手(N本製鉄)
リオ五輪ではLM4-としてN良選手、A川選手、K林選手とともに日本を牽引するも最終予選勝ち切れず無念あと5秒及ばず。LM2Xとしてリベンジを果たしたい。


F田選手 2日目
F田N輝選手(○TT東日本)
◯TTの若手は一気にエルゴを伸ばし歴代1位に手が届くところまできた。艇をスムーズに滑らせる動かし方は天下一品。


A木H樹選手
A木H樹選手(S立学園高)

エリートアカデミー1期生として卒業し、今シーズンからはW大より大学ボートに参戦。U23トップタイムをマーク。


S台大 I瀬T也選手
I瀬T也選手(S台大)
2019インカレM1Xチャンピオン、U23から今度はシニア代表として五輪の夢を掴みたい。




以上の26選手、軽量級のLM1Xの決勝Aは最終選考の最終日、トリのレースになっている。
紙一重にひしめく差のないトップ争いと、ハイレベルな選手の顔ぶれから、おそらく最大4名選出ということで4名が選ばれることになるでしょう。












オープンM1X
実績者のオープントップ3、A川選手(○TT)、S間選手(○TT)、Y尾選手(T紡織)の3つ巴となりますが、U23のN大・S田選手、N体大・T山選手も最終選考レースで同じ組のレース。圧倒的な力を誇るワールドクラスのスカラーA川選手に対し、S間選手とY尾選手も真っ向勝負で挑みます。
エルゴ6分ひとけた三銃士によるスカル対決。日本で最もパワフルに進める炎のスカラーは果たして誰か。そしてU23の2人もナンバーワンスカラーをめざし火花を散らす。


A川R太選手
A川R太選手(○TT東日本)
エルゴ6'00を叩き出し5分台も同然。日本最高のエンジン、最有力候補はゆるぎないか。


S間T也選手
S間T也選手(○TT東日本)
大きくスカルを駆動する。無限大の伸びしろではA川選手に負けない。


Y尾K太選手2日目
Y尾K太選手(T紡織)
さらに進化し続け、ライバル◯TTを上回りたい。大学未経験オープン3銃士の筆頭の座をねらう。


N大 S田S輔選手
S田S輔選手(N大)
昨年のU19ナンバーワン選手。独特の高いRowingフォームを武器に、豊富な世界経験で今度はU23カテゴリーの代表でもナンバーワンをめざす


N体大 T山H雄選手
T山選手(N体大)
エルゴも伸びており、こちらも将来的にはまず6分ひとけたを狙ってほしい。高い身体能力とパワードライブが身上。












オープンM2-
エルゴ基準の6'20を切らないと出漕資格が得られなかった代表M2-の選考。◯TTチームを中心としたM8+挑戦は、M1XやLM1Xの希望者も多かったようであり、スイープ挑戦者もパートナー探しなどが困難で結果的に見送りとなってしまったようです。
しかし、ごく近いうちに日本代表M8+で、日本チームがひとつにまとまり、各種目でチャンスが多くなる日を実現したいものです。
今回M2-出漕は2クルー。高いレベルでの拮抗で、日本M4-に向けてハイレベルなレースを展開してください。



T野選手&O塚選手 M2- 2日目
S:T野Y太選手、B:O塚Y宏選手(○TT東日本)
国内最強ペアの2人。言わずと知れた昨シーズン◯TTM8+日本ベストタイムの原動力。
エルゴでもT野選手は6'15、O塚選手は6'11とまだまだこれから伸ばし続けている。(もしかするともっと自己ベストは速いかもしれません)まずは6分ひとけた、そしてこのお2人が6分を切れば、日本M8+のストロークペアも決まりではないでしょうか。
最速コンスタントでまずM2-6'40の壁をクリアしてほしいと思っています。3'20-3'20です。カギはひたすらキャッチ、そしてドライブとリズムだと思います。



N溝選手&H選手
S:N溝T善選手、B:H.Y晴選手(○TT東日本)
このお2人もまだまだエルゴもテクニックもどんどん伸ばせる選手だと思います。◯TTチームのリーダーとしてM8+ミドルポジションのエンジンルームに欠かせない中核。オープン選手強化のためにも、日本のM8+強化のためにもひたすらパワーアップしてJAPAN OPENの先駆者となっていただきたいと思います。















LW1X
続きまして、女子です。
女子軽量級は17名のスタートリスト。ユニバーシアード金メダル、リオ五輪代表、そして現在女子軽量級ではエルゴもW1Xタイムもトップ2の、O石選手、T田C愛選手が実績と実力では抜けています。しかし、予選TTを見送り最終選考に合わせたことでベストの力が発揮できるか。また、そういう偉大な選手に挑むことで選考のレベルが急激に高まるのです。
O石選手、T田C愛選手とともに女子軽量級トップ4とみなされるY領選手、U田選手をはじめ、多くの成長選手が激戦かつ世界的なハイレベルレースを期待しています。どの選手もMAXパフォーマンスでベスト更新し続けてください。



(予想組み合わせ)
※先ほど組み合わせ発表が出ましたので、ブログアップ後に修正しました。

予選1組
Y領選手(Dソー)
T島選手(M大)
K谷選手(Iリスオーヤマ)
N瀬選手(C電)
F本選手(T自動車)

予選2組
U田選手(MY生命)
K野田選手(MY生命)
K本選手(T自動車)
T本選手(MY生命)
S方選手(K屋体大)
S水選手(M方高)

予選3組
O石選手(Iリスオーヤマ)
T田C愛選手(F井県スポーツ協会)
O西選手(Dソー)
H内選手(MY生命)
U野選手(S立学園高)
I野選手(K茂高)




こちらは予選3組、初日の午後に敗復がありますので、昨年とほぼ同じですね。
予選3組は2杯上がりで6クルーが準決勝へ、敗復2組で3杯ずつ6クルーが準決勝へ上がります。そして2日目準決勝は2組で3杯ずつが決勝進出、決勝Aでは最大4人が代表候補に選ばれるかどうか。
予選ではタイムを出しつつ準決勝に上がるため2着争いが重要になってくるでしょう。


この組み合わせを想定して見どころをご紹介していきます。


LW1X予選1組
予選TTでは粗いコンディションの中唯一の7分台を出したY領選手(Dソー)がやはり優勢か。予選TTを棄権したO石選手とT田選手がランキング最下位扱いになると思われたが3位4位扱いだったようでいずれにしても別組、ここは全クルー攻めのレースを展開したい。Y領選手の強みは正確なキャッチポジションとワイドなドライブレンジにある。さらに脚から強さが出ると勢いのあるスピードが出てくるだろう。エルゴは先日7'15という記録があるが、ベストは7'10前後。フィジカル的にO石選手、T田選手に拮抗しており最大7分切りのポテンシャルを持つ選手の1人。
T島選手(M大)はU23のスペシャリストだったがいよいよシニア年代となり五輪代表へのチャレンジがはじまる。いかにY領選手に競っていけるかがポイントだろう。K谷選手(Iリスオーヤマ)も昨シーズンを経て大きく進化を遂げており、エルゴも7'16のベストをマーク。この2人の争いに割って入りたいがまずは8'00を切ってW1Xサブエイトをしっかり果たしたい。U23枠だがシニアトップ争いできる力がある。
N瀬選手(C電)は、U19、U23代表経験でありT島選手、K谷選手と過去同じクルーで世界に挑戦している仲。それぞれ所属チームは分かれて代表をかけたレースで会うことになり、得意のコンスタントで激しく競り合うことになるだろう。そしてロンドン五輪代表のF本選手(T自動車)だ。百戦錬磨のレース巧者ぶりを見せて決勝に進む力は十分にある。

Y領選手 2日目
Y領N実選手(Dソー)
昨年のワールドカップ第1戦LW2Xのファイナリスト。フィジカルにおいてもエルゴ日本レコード更新が狙える選手の1人。今回は五輪に向けW1Xでも7'45を切って代表を決めたい。T筑高からK本大出身、九州の熱き水上アスリート。


T島M晴選手
T島M晴選手(M大)
U23に5回代表となった、世界を知るT島選手はいよいよシニアの代表にチャレンジする。課題は常にフィジカルではないかと思うが、それを補うRowing思考力とテクニックで代表選考のトップをめざす。


K谷M緒選手アップ300サイズ
K谷M緒選手(Iリスオーヤマ)
R大に全日本とインカレの2つの初優勝をもたらした女子主将は新天地のIリスオーヤマへ。エルゴは7'10切りが期待できる1人であり、フィジカルもテクニックもまだ発展途上。正確なキャッチと力感あふれるフィニッシュで水平に動けるフォームが特長。


N瀬A美選手
N瀬A美選手(C電)
U19、U23代表経験。2015年全日本W1Xチャンピオンは、今年の選考で再びパフォーマンスを高めこれまでで最高のレースを見せたい。


F本A子選手
F本A子選手(T自動車)
ATSUKO選手ではなく、ATSUMI選手ですね。佐賀県のK津商高でインハイW1X優勝しMY生命に入り、2010年U23世界選手権ベラルーシ大会LW1Xで銀メダルを獲ったU23メダリストの第1人者。このときの最速タイムは予選の7'52。F本選手のU23での活躍が、のちのO石選手やT田選手のU23メダルにつながったと言っても過言ではない。現在はT自動車で活躍、再び代表をめざし東京での飛躍を誓う。







LW1X予選2組
U田選手(MY生命)が本命と見られるが、MY生命のチームメイトK野田選手(MY生命)T本選手(MY生命)が急成長を遂げており激戦の予感。
K野田選手は予選TTでY領選手、U田選手に次ぐ3位に入ってきており、MY生命の選考での奮迅の活躍は素晴らしい。T本選手はU19、U23代表経験者でありMY生命でさらに艇速に磨きがかかっている。同じ所属チームのメンバーが代表をかけたレースで会うことになり、得意のコンスタントで激しく競り合うことになるだろう。
K本選手(T自動車)は8分を確実に切る力がついてきていると見る。U田選手に対して前半から攻めていき後半でも勝負をかけていきたいところだろう。S方選手(K屋体大)はU23枠、昨年U23世界選手権のパフォーマンスを取り戻してきている。S水選手(M方高)は2月のエルゴで7'29を出し、U19代表候補に名乗りを挙げた。ジュニア代表候補もどこまで成長できるか。

U田K奈子選手アップ
U田K奈子選手(MY生命)
MY生命のW4Xをワールドクラスの艇速に高めた原動力。Z所高~K應大出身の明晰な頭脳と分析力で地道に積み上げた努力の才能が、ここ近年のさらなる輝きをきらめかせた。大きなストロークではなく力みのないフォームから脚だけで艇を動かして勝負。ハイレートで加速する回転の高いリズムを武器にする。


K野田S帆子選手
K野田S帆子選手(MY生命)
実力は代表級、国体も全日本もインカレも何度も優勝しているがまだ代表には手が届いていない実力者。今回は五輪への最大のチャンス、必ず射止めたい代表の座。個人的にはW大4年主将時代に借りがあるM大のライバルにも負けられないところだろう。


K本A選手
K本A選手(T自動車)
N稜高からN体大、T自動車へ。W4X種目で実績が多く、2017世界選手権ではT屋選手、Y領選手、F本選手とともにLW4Xで決勝6位。1X漕力をさらに磨き五輪代表をめざす。


T本H向子選手 (2)
T本H向子選手(MY生命)
U19、U23代表経験。昨年の最終選考では準決勝でO石選手についていけず差を見せられたが、MY生命で1シーズン最高の成長を得た。前半、中盤でアタックを続けることができるか。


K屋体大 S方選手
S方M咲選手(K屋体大)
U19、U23代表と来て全日本優勝も果たした昨シーズン。フィジカル、テクニックをさらに高めU23世代トップを目標に。


S水空選手
S水S選手(M方高)
福井県の名門M方高はどの選手も代表候補だ。今回、K村選手、K本選手、U野選手とS水選手で4人も出場させてきたが、結果的にはS水選手が最終選考に進めることになった。この4人でW4X組んでも代表になれそうですね。








LW1X3組
予選TT棄権のトップ2が3位4位のランクとなったことで、O石選手(Iリスオーヤマ)T田C愛選手(F井県スポーツ協会)がぶつかることになった激戦の組。
O石選手とT田選手が激しく争い、2杯が一気に引き離して上がってしまう展開になるかもしれないが、仕上がりは万全なのかどうか。日本女子ボートの限界値を押し上げて前人未到の地を切り拓く女子の両エースがO石選手とT田C愛選手であるが、名だたる有力選手、チャンピオンたちもこの2人を上回りたいところだ。
昨年の最終選考での決勝Aでは、T田選手7'48、O石選手7'49、U田選手7'50、Y領選手7'54、T島選手8'01、K谷選手8'09という決着だったが、エルゴの7'05にもみられるようにT田選手にはさらなるパワーアップを期待したい。O石選手はエルゴも水上もT田選手にナンバーワンをゆずれないところだ。
O西選手(Dソー)H内選手(MY生命)は社会人1シーズンを経て確実にトップレベルに近づいている。O西選手はエルゴ7'20前後、H内選手はエルゴ7'17、さらに伸ばしていけることだろうし、1X無風8分切りができる力がついてきているだろう。
そしてU19の2人。U野選手(S立学園高)は今年もU19代表を狙う。I野選手(K茂高)は予選TTで並み居る高校強豪を制しU野選手の2秒差に迫る平均タイムを出した。本番の最終選考でも2人争ってU19頂点の座を果敢に狙ってほしい。両者とも無風で8'05を確実に切れるレベルには到達していきたい。

2019ワールドカップにてO石選手
O石A美選手(Iリスオーヤマ)
ダイナミックで長いドライブを持つO石選手、全日本3連覇中の女王が世界をめざす。11月のヘッドオブアラでは男子並みのタイムを叩き出し、順流とはいえ500mラップ1'58、2000mあたり7'52ペースで5250mを駆け抜けた。T田選手とともに7'30前半がポテンシャルとして狙えると私は見ており、LW2Xでの五輪優勝ターゲットタイム6'52も可能性としてじゅうぶん期待できる。しかしそれにはあとわずかの期間でテクニックとフィジカルを向上させ続けることだ。
さまざまな逆風がある五輪選考だが、世界のライバルと戦うために負けられない国内対決。


T田C愛選手 2019世界選手権
T田C愛選手(F井県スポーツ協会)
研ぎ澄まされたフィジカルと抜群のテクニック、そして尽きることを知らないラストの驚異的なスプリント力をもって、東京五輪に挑むT田C愛選手。U23、シニア世界選手権と2つの銀メダルを手に、五輪では一番輝く色のメダルに挑みたい。エルゴも軽量級女子では未知のサブセブンに最も近く、まだまだ上り続ける進化の途中だ。最終選考での仕上がりはどうか。


O西K歩選手
O西K歩選手(Dソー)
R谷大のエースからDソーの赤いエースをめざす若手は成長を続け、今度こそ代表へ。


H内E美選手
H内E美選手(MY生命)
O阪市大で培ったスタミナはさらに向上を続け、エルゴはまだまだ伸びていく。MY生命の主力となる日も近いだろう。


S立学園 U野M歩選手
U野M歩選手(S立学園高)
Gふジュニアの全中チャンピオンは、高校世代でもトップ漕手に。エルゴも1Xタイムも、心技体ともに成長はまだまだこれから。


I野H向子選手
I野H向子選手(K茂高)
名門K茂高から今年もジュニア代表を出しそうだ。2018年からタレント合宿に選ばれており早くから代表候補として育成されており、選考では素晴らしいタイムで最終選考に臨む。




以上17選手、五輪の頂点を常に見据えて、全力で艇速を向上させるレースを展開してほしいと思います。













オープンW1X
4選手によるトップスカラー対決。ハイレベルなレースを期待し、W1X、W2X、どの種目でも世界で戦えるタイムをめざしてほしいです。


Y川選手 2日目
Y川S保選手(T自動車)
エルゴ6'39を出し自身の日本レコードを更新。世界での実績を積み重ねていくのはこれから。


N原K選手 2日目
N原K選手(Pリントパック)
瀬田を拠点に、社会人ボートでさらなる成長を続ける。今最も艇速を伸ばしており最高のパフォーマンスが発揮できそうだ。


C条S香選手 2日目
C条S香選手選手(Dソー)
フィジカルにおいての強みを生かし、パワフルにしなやかに1Xを加速していきたい。


S原H奈選手 2018軽量級
S原H奈選手(T自動車)
ロンドン五輪W1X代表。エルゴベストは6'50台、W1X最高タイムは7'45。こちらも好調であればW1Xトップ候補だが、仕上がりはどうか。










オープンW2-
最後にW2-です。エントリーは2クルー。こちらも高いレベルの拮抗によって、W4-結成に向かえれば個人的には楽しみなのですが、果たしてどうなるでしょうか。


T野選手&M松選手 W2-
S:T野A帆選手(R命館大)、B:M松選手(K電)
M2-と同じく、「T野選手」がストロークですね。良い艇速までにはもう少し時間が必要なようですが、できれば7'20に近いところまで最大で高めて、JAPAN W4-を見てみたいです。



M田K子選手&S木R奈選手
S:M田K子選手(S立学園高)、B:S木R奈選手(R命館大)
高校生のM田選手がスイープ、ストロークを漕いでいます。こちらもフィットしてくればものすごい艇速が期待できそうです。


素晴らしい艇速とタイムによって、女子はLW1XやLW2Xだけでなく、スイープが世界で活躍する日を楽しみにしています。














さあ、直前の見どころ紹介となってしまいましたが、無観客で伴走も一部の関係者しかできないと聞いていますが、だからこそできればテレビやネットで中継してもらえたらと思うのです。代表選考のレースによってボートの魅力を感じ尽くしたいところですね。ぜひともいずれはそうなることを願って。

この五輪代表選考が、最も熱いボートの戦いであり、そこにこそ面白さや惹き込まれる魅力が詰まっているのです。
その戦いの行方に固唾を飲んで見守り、最高のクルーが決まるべく、そしてこれによって日本ボートが一層強くなる選考になることを願って、注目していきましょう!
主役である選手の皆さんは、誰よりもこの戦いを、ボートのスピードを楽しんでほしいと思います。













ウイルスとの戦い

だいぶ更新があいてしまいました。

仕事でずっと忙しかったというのもありますが、言うまでもなく新型コロナウイルスの感染拡大防止政策による影響でボート界も例外なく大きな影響を受けているただ中であり、日々情勢が激変しこの1カ月あまりの間に社会も経済もスポーツもその対策に奔走しなければならない状況に陥っているからです。

私はブログ更新があくと早く書かなければいけないなとは思うのですが、年明けからの主題である五輪の代表選考にしても新勧にしても、この話題との深い関わりになることは避けられない上に、何を書いても先行きが不透明でおそらく二転三転するだろうなという気がしていたのです。
そして、今回ブログの筆をとってはいますが、また大きく状況が一変する可能性もあるだろうということはご了承いただきたく思います。


さて、ご周知のように経済や企業においては都市部の混雑緩和のために時差出勤や在宅勤務(テレワーク)をはじめさまざまなイベントを中止する動きが2月から始まっているわけですが、政府は2月下旬に感染ピークを抑えたり医療崩壊を防いだりする目的でさまざまな政策や全国一斉休校がスタートし大規模なイベントの自粛を各方面に要請しました。特別措置法が13日にも成立する見込みで、これまでにない新型ウイルスに対して「緊急事態宣言」を発令する準備もするわけです。

これに即して、スポーツ界もイベント中止や公式試合を延期するなど苦渋の決断を下す動きが続々と出てきました。
野球ではプロ野球の無観客試合から開幕の延期、春の高校センバツの中止も3月11日に決定。サッカーはJリーグが開幕したものの第1節のみ開催したところで中断。大相撲の春場所は無観客試合。他にもさまざまな競技で中止や延期が相次いでいます。


そしてボートもです。全国中学校選抜(福井県美浜町)の中止を皮切りに、全国高校選抜(静岡県・浜松市天竜)も中止。
各カテゴリーの代表合宿も中止となり、さらに東日本大震災の時でも中止しなかったお花見レガッタも中止を決定しました。
そして新型コロナウイルスの影響は大事なオリンピックイヤーを迎える世界のボートにも打撃を与えました。アジア・オセアニア大陸予選(韓国・忠州)が中止となり、5月17~19日の世界最終予選(スイス・ルツェルン)に同時開催となる案が出されていますが今のところ未定です。それからイタリアでの感染拡大を受け、4月10~12日のワールドカップ第1戦(イタリア・サバウディア)、5月1~3日のワールドカップ第2戦(イタリア・バレーゼ)も何と中止が急遽決定となりました。
また、パラローイングにおいても5月8~10日の世界最終予選とアジア・オセアニア大陸予選(イタリア・ガヴィラテ)が中止となり、代替開催地を議論中との発表がありました。

このように、ボート界でも猛威を振るう新型コロナウイルスの脅威。
最悪の本番、東京五輪の開催もどうなのか・・・?と囁かれ始めているのが3月12日時点での現状です。












勝負の新勧

それから、大事な五輪に向けた動きだけではありません。
大学、高校、中学のボートにとって最重要の事業、これから迎える新勧が、こうした新型コロナウイルスと無関係でいられるはずがありません。大変密接であり、学校が休校や部活動自粛を次々と打ち出している中で、不特定多数の学生が密接に接触する機会である新入生勧誘活動、これは学校側として自粛ないし延期という対応をとるのは必然的とさえ言えるでしょう。
すでにW大やM大などをはじめ、卒業式とともに入学式の中止を発表している大学が出ています。おそらくほとんどの大学が中止にするかもしれません。

この時期の大学側の対応、スポーツ界の動きは、2011年東日本大震災の年を思い出させるところがあり、あの時も入学式が中止になったり4月下旬になるなど多くの学校が中止となっていました。そして、新歓期間は4月下旬から5月上旬頃に遅らせていた学校が多かったと思います。
R大の例しか分からないのですが、2011年の東日本大震災、3月11日以降の状況からR大はM大などと同じく卒業式と入学式を中止。授業開始は5月6日からとなり、大学から体育会活動自粛の通達もあったため、監督の指示でボート部員は各自解散し一時実家へ避難しました。その後、3月26日に練習再開の許可が大学から下りて、2週間ぶりに合宿再開、4月10日に行われるNRM対校戦(招待レース中止、対校レースのみ)への練習をはじめます。戸田でも各大学が活動休止していましたが、だいたい同じくして徐々に戻ってきていました。この時、お花見レガッタは開催されています。

新歓期間はどうなっていたかというと、4月25日頃から大学では新歓期間を設けてくれていました。GW明けの5月6日が授業開始でしたが、オリエンテーションなど新入生の行事がこの期間に行われていたようです。
これまでにないような非常事態の年でしたが、これはR大の例ではありますが大きな災害の後に真剣に打ち込めるものを見つけたい新入生が多かったのか、R大ではいつもの年より多い15名の新入部員(男子6名、女子9名)が入りました。しかしもちろんウイルスの感染があったとかいう年ではないので、直接説得しての勧誘による成果でした。ちなみにこの年の新入部員の代が、最上級生になったときに初めてスローガンを定めインカレ2種目準優勝(未経験のみ)を果たしチームを急激に強くした代となりました。非常事態の年には、新勧を真摯な姿勢で取り組み心からの勧誘に努めれば、まっすぐで有望な新入生が入部してくれるのでしょうか。

このような2011年の経験があるのですが、2020年、状況は似ている部分もあれば全く違う部分もあるでしょう。そもそも、対面の勧誘は難しいかもしれません。飲食店での食事会など、果たして感染拡大防止が叫ばれる中で開催できるのでしょうか。
インフルエンザは季節性であり、1月下旬から2月上旬が流行のピークで3月頃まで続き、4月にはほぼ終息していきます。しかし未知の新型コロナウイルスはまだ治療法やワクチンが存在しませんし(開発途中と言われています)、同じウイルス感染症とはいえインフルエンザのように季節性かどうかは分かりません。
インフルエンザは12月~3月。ロタウイルス(感染性胃腸炎)は3~5月。ノロウイルス(感染性胃腸炎)は11~12月。そのほか春に流行するウイルス感染症もあります。しかしどうも多くのウイルス感染症というのは季節性があるということで、新型コロナウイルスもいずれ終息に向かってくれればいいのですが、希望的観測どおりに進んでくれるかはわかりません。


現状としては、ここまで全世界規模の警戒態勢に突入しつつある中、新勧においては新入生をたくさん集めておこなうイベントは難しいことを想定し、①マスク着用の上集団ではなく個別に勧誘していく方法を大学に認めてもらう、②小規模な試乗会実施を認めてもらう、③これが一番現実的ですがネット上のアピールで「ネット新勧」を行う。
このネット新勧は今私が思いついたアイデアですが、HP、SNS、そして各種動画を多数新たに用意します。
いま続々とアップされている各ボート部のPV動画はイメージビデオの役割のみです。もっと動画を用意し作成してください。あたかも目の前に新入生が見てくれてボートの魅力をアピールするように、具体的な説明と一年間の流れなどを説明します。説明PVによって、PC画面やスマホ画面の向こうの新入生を説得し勧誘するのです。
ネットのパンフレットであり、勧誘トークです。部員が熱く語ったり、大学ボートの世界を魅力的に紹介しながら、「ボート競技」と「ボート部の環境の良さ」と「ボート部員の人間性」をアピールしてください。実際には対面でパンフレットや試乗会を通じてアピールする内容を、ネットのPVやサイトでアピールするわけです。
そこにアクセスしてくれるには、やはり大学構内での掲示物やビラの設置など、新入生の目に多くふれるためのセッティングが必要となります。これは私のいうファーストコンタクト。人と人が最初のコンタクト(接触)をできないのなら、大学や学校に多く来るはずの交通の要所や教室、入り口などなどたくさん新入生が通る場所にしっかり広告を出す。そのファーストコンタクトは声をかけるのと同じ、圧倒的な数が勝負なので、ボート部を知ってもらいアクセスしてもらう(セカンドコンタクト)きっかけにします。
そして本当に入部するかどうか考え悩むサードコンタクトまで導くのです。ここまで来れば、直接ボート部の個別面談や小規模試乗会に来てくれる段階になっているのではないでしょうか。


これは一例ですが、接触感染や飛沫感染を極力避ける方法で、しっかり新入生と接触し心をキャッチする方法を考えていくべきです。もちろん、今より感染リスクが減少して通常の状態に戻れるのが望ましいのですが。












代表選考

さて、本日3月12日、五輪代表の最終選考がスタートしました。
まずは最終選考レースに向けた予選タイムトライアルです。

このような状況下において、五輪をめざす代表候補の選手の方々と運営の方々が高いレベルのレースを実施したことに対し深く敬意を表します。
素晴らしいタイムトライアルが展開されたようです。

そして、少しさかのぼりますが私がブログ更新しない間にボート界では素晴らしいエルゴ記録も出ています。
2月23日のエルゴ2000mトライアルです。
◯TTのA川選手が大幅日本レコード更新、6'00を出しました!!間違いなく日本史上最高エルゴスコアでしょう。このほか好記録続出、S間選手6'06、O塚選手6'11、T野選手6'15。
軽量級ではK應大のA井選手が6'16でこれもおそらく自己ベスト更新。軽量級の日本レコードは12月の◯TT・F田選手の6'15、そしてかつて公式記録として出したT田D作選手も6'15、これが軽量級の日本記録だと思われます。軽量級もあと一歩で6'10切りが見えてくるのではないでしょうか。
そして、このエルゴトライアルでの記録提出、東京五輪への気迫が一気に出たのか、6'20切りが15人、そして6'30を切ったオープン、軽量級の選手はなんと合計43人ですよ。特に軽量級は25人もいます。もう6'20台は当たり前、という時代になってほしいです。そして断言しますが5分台は時間の問題で、日本人初のエルゴサブシックスは必ず達成できるでしょう。私としては、6分切り、つまりサブシックスが10人出てきてほしいと思っているのです。そこからです、M8+世界戦Final Aへの戦いは。

さらに女子ではY川選手が6'39"1で自身の持つ日本レコード更新。これはアジアレコードにもなるらしいですね。軽量級ではT田C愛選手がまた7'05を出しています。他にも自己ベストを出した選手は男子同様に多かったようです。
女子もさらなるフィジカル革命の真っ最中。もっと貪欲に大幅に記録更新を狙ってほしいと思っています。


本日の予選タイムトライアル、しかしながら残念なことに女子ではO石選手とT田C愛選手をはじめ有力選手が5人も棄権してしまっていたようです。男子もK又選手が棄権とのことで、ここへきて怪我による棄権なのでしょうか、かなり心配です。

そして最終選考レースに通過したのは全体で6割ほどの上位選手。やはり有力社会人選手がトップ争いをしそうです。何とか勝ち残った大学勢にも頑張ってほしいですね。
U23はジュニア代表経験者と2019年U23選手が強さを見せています。
そしてU19は新しい力が出てきています。

ではここで五輪代表争いについて見てみましょう。





オープンM1X
U23のN大・S田S輔選手、N体大・T山選手も最終選考レースに残ったようですが、実績者のオープントップ3、A川選手(○TT)、S間選手(○TT)、Y尾選手(T紡織)の3つ巴となります。
エルゴ6分ひとけた三銃士によるスカル対決。日本で最もパワフルに進める炎のスカラーは果たして誰か。

エルゴ世界一A川選手 ○TTサイト
A川R太選手(○TT)
エルゴ6'00を叩き出し5分台も同然。日本最高のエンジン、最有力候補はゆるぎないか。
◯TT東日本ボート部サイトより掲載させていただきました


エルゴ世界一S間選手 ○TTサイト
S間T也選手(○TT)
大きくスカルを駆動する。無限大の伸びしろではA川選手に負けない。
◯TT東日本ボート部サイトより掲載させていただきました


エルゴ世界一Y尾選手
Y尾K太選手(T紡織)
さらに進化し続け、ライバル◯TTを上回りたい。大学未経験オープン3銃士の筆頭の座をねらう。
Crew Japan Facebookより写真転載させていただきました。







オープンM2-
◯TTより、2杯出漕。ということは、例のM8+挑戦はどうなったのでしょうか・・・?2月23日のエルゴ記録を見ると、M1XとLM1X以外の全員がM2-を組む形は難しかったように見えますが、個人的にはどんな形であれM8+挑戦の可能性を追い求めてほしいと思っています。
O塚選手、T野選手の◯TT最強ペアと、H選手、N溝選手の◯TT中核ペアの対決となります。







軽量級LM1X
最大の激戦区。誰がトップになってもおかしくない、軽量級のLM2Xをめぐる争い。
実績者に代表になってほしい反面、まったく新しいスターの登場にも期待したいところです。

N村選手長崎 CrewJapan
N村M生選手(Iリスオーヤマ)
この4年間、力を高め随一のテクニックを武器に、東京をめざす
Crew Japan Facebookより


T田M弘選手CrewJapan
T田M弘選手(K電)
ここにきてしっかり調子を戻してきた。今や日本のトップスカラー、準備万全だ。
Crew Japan Facebookより


2019全日本M1X N野選手 O東さん
N野H志選手(N野H志RC)
2019全日本M1Xチャンピオン。思いを発信し、ボート競技をよりよくしたい気持は誰にも負けないリオ五輪代表は東京で勝利をめざす
O東さん撮影

N良K紀選手(N本製鉄)
こちらは2015全日本M1Xチャンピオン。豊富な世界戦の経験を武器に、今季また一気に復調。

MY浦M之選手(○TT東日本)
T田M弘選手とのアジア大会LM2X優勝クルーの再結成なるか。

S藤K選手(N本製鉄)
リオ五輪ではLM4-としてN良選手、A川選手、K林選手とともに日本を牽引するも最終予選勝ち切れず無念あと5秒及ばず。LM2Xとしてリベンジを果たしたい。

F田N輝選手(○TT東日本)
◯TTの若手は一気にエルゴを伸ばし歴代1位に手が届くところまできた。艇をスムーズに滑らせる動かし方は天下一品。

N.K希選手(○TT東日本)
O阪府立大から◯TTへ、若手成長株は◯TTに不可欠の戦力へ変貌。五輪代表も一気に狙う。

U田T大選手(○TT東日本)
やや小柄な身体から底知れぬ爆発力を秘め、エルゴとシングルを一気に伸ばし頂点へ。

S賀T選手(Tレ滋賀)
Tレのストロークから日本のストロークをめざす。ユニバーシアードLM4-優勝の3番が今復活する。

O元H照選手(Iリスオーヤマ)
IリスのF1ストロークは熟達の域に達し、2度目の五輪を成し遂げもう一度世界と勝負。

S山O選手(MY生命)
MY生命の大黒柱にして、I城大出身の国立大スカラー。代表の座を手にしたい。

K田N隆選手(MY生命)
フィジカルナンバーワン軽量級選手でMY生命のエース、代表は射程圏内にあり。

IK田Y紀選手(T紡織)
T紡織のエースは経験豊富なベテランとなり、世界にリベンジすべく代表の座は譲れない。

Y原I選手(C電)
こちらはC電のエース。1Xに専念し往年の力以上に過去最高の艇速が発揮できそうだ。

A井Y大選手(K應大)
エルゴ的にはオープンレベルも狙えそうな大器。まだまだとんでもない進化の可能性を秘めたスター候補。

K林M人選手(T田中央総合病院RC)
リオ五輪までもう少しだったLM4-、理想的なフォームからの美しいRowingでスカルでもスピードをさらに上げる。

A木H樹選手(S立学園高)
エリートアカデミー1期生として卒業し、今シーズンからはW大より大学ボートに参戦。U23トップタイムをマーク。

I瀬T也選手(S台大)
2019インカレM1Xチャンピオン、U23から今度はシニア代表として五輪の夢を掴みたい。

H谷K介選手(MY生命)
今のMY生命には大学からボートを始めた選手が多く、こちらもT波大出身で2年目の若手だが飛躍を続ける。

Y井H哉選手(T紡織)
R谷大のエースからT紡織のキーマンとなり五輪代表にチャレンジする。

N田Y介選手(MY生命)
大きな怪我からの劇的復活、冷徹な勝負師は最後の最後に地元東京五輪の切符を手にしたい。

N村S人選手(MY生命)
H橋大最強世代のエースはMY生命のエンジンとしてエルゴも1Xもまだまだ伸び続ける。

K谷R選手(○TT東日本)
クルーボートで本領を発揮しつつも個人の1Xでもクレバーさを生かし、軽量級ながらエルゴ6分10秒台をマーク。



以上、失礼とは思いつつ最終選考に臨む代表候補の方々の一言コメントをまじえて紹介させていただきました。








オープンW1X

Y川選手長崎 CrewJapan
Y川S保選手(T自動車)
Crew Japan Facebookより

N原K選手 PリントパックHP
N原K選手(Pリントパック)
PリントパックHPより

C条S香選手選手(Dソー)


ここへきていずれも1Xのスピードが上がっており、LW1X以上のオープンらしい戦いが見られそうですね。ハイレベルな決着を期待します。







オープンW2-
W2-については、T野選手とM松選手のペア、そしてS木選手とM田選手のペアが出漕しています。こちらはW2-代表を狙っているのか、あるいはW4-結成も狙っているのかどうなのでしょうか。







軽量級LW1X
Y領N実選手 CrewJapan
Y領N実選手(Dソー)
Crew Japan Facebookより

日ボFB U田選手と井上アナスカル対決
U田K奈子選手(MY生命)
日ボFacebookより

K野田S帆子選手(MY生命)

T島M晴選手(M大)

K谷M緒選手(Iリスオーヤマ)

K本A選手(T自動車)

O西K歩選手(Dソー)

H内E美選手(MY生命)

T本H向子選手(MY生命)

N瀬A美選手(C電)

F本A子選手(T自動車)

S方M咲選手(K屋体大)



以上、軽量級女子については時間がなくなったのでお名前だけのご紹介とさせていただきました。
後日コメントを補足させていただくかもしれません。


男子も女子も、この五輪選考の中で急激に成長している選手ばかりです。
本当に、若手もベテランも、エルゴでも乗艇でも大きな成長をしていると感じます。











記事の前半では新型コロナウイルスによる影響で、五輪の開催がどうなるか分からないというようなこともふれました。
今のままでは、延期や中止もありうるとも言えるかもしれないのです。震災の時と違って、今回はこれから開催してしまうと拡大リスクが高く、場合によっては死者にもつながりかねないという未来に対するリスクだからです。


ただし、現時点でそんなことは少なくとも五輪代表をめざす選手たちにとっては考える必要も考えるべきでもありません。

今日の結果を見て感じるように、選手の方々は本気で五輪をめざしています。命がけで代表になることをめざしているのです。
この素晴らしい成長レースを、日本ボートの進化を、ただひたすらに加速して。

彼らの心技体の限りない向上が、日本のボートに勇気と希望を与えてくれるのです。
今の状況は今の状況として受け止め、対策もしていきながらも、水上ではひたすらにスピードを求める代表選手の戦いに力をもらいながら、それぞれこの季節を全力で、今日を大切に生きていくことだと思います。






強いチームを作るには人を増やすことが必要です。
毎年4年生は卒業しますが(チームによっては3年生)、1年生は新勧で入れなければ入ってくれません。ボートチームは毎年必ず一定人数減ることが決まっており、1年生を入れなければ弱く小さくなってしまうのです。2年、3年と新勧に失敗すると部は消滅してしまいます。
「部員は毎年必ず減る」
これを念頭において、小規模チームだけでなく現在どんな規模のチームでも常に危機感をもつことが大切です。

しかし、卒業し引退する部員よりもたくさん1年生を入れれば大きくなっていきます。
1年生をたくさん入れれば、活気が出ます。競争が起きます。仲間同士の刺激や輪ができます。
エイトが組めます。大きな艇で並べができます。インカレでの艇種の選択肢が増えます。1年生をたくさん入れて、ボートのリーダーをたくさん増やすことが、チームが強くなる王道です。
そうやって、1年生がたくさん入部することが彼らの代の基準となり、彼らが上に上がったときに新勧の大切さを認識して継続すれば、部の黄金期が続くようになります。1年生が大事だということが分かっているので、後輩指導にも全力を注ぐようになり、下級生への愛情のかけ方が定着すれば退部問題も自然と解消されるのです。
人は、自分が年長者にしてもらったことは下にもしてあげようと思うものです。大きく言えば社会全体がそうなることをめざしていくことが大切ですが、ボート界全体で若い人を増やしては愛情とボートの魅力や楽しさを伝えていく世界にしていきたいのです。

仲間を集めること。これは、ボートに限らずスポーツの大きな目的のひとつでしょう。
チームそのものの目標ですし、いつも人を得る力や方法をアップしていくことがチームの強さになる。
新勧力こそ、チーム力なのです。強いチームは、新勧が強いのです。
弱く小さくなるとき、それは新勧の心を忘れてしまったときです。アスリートが勝利に驕って感謝の心を忘れたときに人としても弱くなっていくのと同様、人の大切さを忘れたとき、仲間が多くいてこそ強いチームだったのに新勧を重視しなくなったとき、2、3年後にはチームがすっかり弱くなっていくのだと思います。



今回の記事では、これまで繰り返し述べてきたことを、言葉や例えをまた少し変えていきながらお伝えしていきたいと思います。






1.ボート競技の将来
私は、このブログで当初から新勧の重要性を訴えてきて、「新勧プロジェクト」を広めようとしてきました。近いうちに少子化が深刻になってきて競技間で選手の取り合い、競技人口減少を食い止める生き残りをかけたサバイバルが本格化するだろうと思いますが、そこではますます新勧力がカギになってくると思います。学校スポーツだけの「新入生勧誘」だけでなく、クラブや地域も含めた「新規者にボート競技を勧める力」ですね。

ボートを漕ぐことによって、身体と心が鍛えられ成長するだけでなく、社会性も身につき他チームや国際的な交流の輪も広がる。見た目も中身もかっこよくなり、人間性もリーダーシップも磨かれ、個人としても集団としても活躍できる能力を高められる。
そのための競技力であり、純粋にトップをめざす向上心は、理想を高くもち現実をよりよく変える力を得るための源になると考えます。自分のためにも、人のためにも、組織のためにも全力を尽くし貢献し、それがお互いに助け合いともに大きな目標に向かう。力を合わせて一つにまとまる。
こうした力を養う効用があるのがボートであり、また令和の世になっても依然として人間社会を脅かす自然災害やウイルスの脅威、そして精神の不均衡や未熟さがもたらす人間関係や社会のトラブルなど、自然や人の身体と心に徹底的に向き合うスポーツとして今後ますますボートはさまざまな学びやヒントを与えてくれる気がしてなりません。
日常的に大きな負荷がかかり楽しいだけでなく苦しさや悩みを常に与えてくれるボートは、我々自身と自然の摂理に常に目を向けさせてくれる競技なのだと思います。

しかし、多くの人とともにひとつの艇を進める。クルーのメンバーだけでなく、現代Rowingでは艇に乗らない多くのチームメンバーとともに、役割は違えど目的を同じくして艇を進ませることが求められてきています。
このような今日のボート競技、多くの人の関わりを必要としてきています。その多くの人の力を得るために、ボート競技自体が仲間をたくさん集める力、すなわち新勧力を向上させることが今後の生命線になっていくのだと思います。
ボート競技の目標として、「誰でも知ってる競技」「一般の人でもボートの知識がある程度広まり、レースを楽しめる」というくらいにまで認知度が高まることが理想ではないかと思います。
普通にボート競技のファンがいて、ボートの会話を経験者でもないのに楽しめるくらいになれば、私は嬉しいですよ!

それから、ボート競技人口の増加を願うもうひとつの理由として、純粋に競技人口が増えることで競技を支える人の力や資金力も増えると思いますが、それによってピラミッドのトップ、つまり社会人ボート選手の増加も支えることができます。ボートを長く続けたいという需要は年々増え続けています。さらにはプロのボート選手やプロのボートコーチがいずれ出てきて、こうした存在を支えるには競技の規模拡大があってこそです。ボートの国際競技力だけでなくボート競技の普及や発展にも、ボート競技だけで生活が保障されボート競技だけに人生をかけられる人々の存在は欠かせないでしょう。優れた選手とコーチがたくさん出てこないと日本のボートは強くなりませんし、それを社会に発信したり価値を創出するボートマスコミだったりボート産業も必要であり、日本のボートをある種の経済活動としてしっかり成り立たせて社会に対しボートによって価値と感動を生産する仕組みを築いていかなければなりません。
日本のボートは、トップのリーダーとフォロワー、そしてボートを愛するファンの増加が必要なのです。






2.どのチームも高い新勧力をそなえる
前回の記事でお伝えしたように、現在の大学ボート部は限られたチーム数の中で、規模もかなり差があるのが現状です。
高校ボートの学校別の人数なども調べようかと思いましたが、頓挫しました。ですがこちらも当然ながら部員がたくさんのチームと少数のチームとで差が大きいです。

新勧をはじめとする「チーム力の意識」は、外部との交流がかなり大事だと思います。他チームと交流して実際に刺激を得ることと、強く大きくするためのノウハウを、もっと感じる機会を作る必要がありそうです。
最近は、大学も合同合宿や合同練習などが増えてきました。海外に刺激を求めるチームも出てきていますが、海外Rowingの魅力とともに、他チームからの刺激や情報はとても大きな起爆剤です。
大学ボートでは、インカレで上位になる大学ほど他チームにも交友の輪があり情報も得ていて、なかなか結果が出ない大学は交流が少なく内部での活動になりがちな傾向があるように見受けます。大学ボートでは、いかにたくさんのボート仲間を作るかがそのまま大学時代の財産になるともいえます。対校戦や定期戦のある大学はそれを大事に受け継ぎ、そして毎年インカレに出て常に日本のボート競技の情熱を感じるようにする。同時に、戸田や瀬田が活気づいているように、自分の水域を大いに盛り上げこれまで以上に交流を増やす。ボートどころの強い水域で取り組んでいるように、OBOGのいる大学や企業を呼んで指導してもらったり交流を作り、また何の縁がなくてもボートをやっていれば仲間なのですから交流会を企画するなど色々な取り組みで外からの風を入れるようにしていくのです。

高校ボートでも、こうした取り組みが多い有力な都道府県は、まず力も人脈もある顧問の先生などがリーダーとして新勧にも力を入れていると思いますが、強い都道府県は顧問が力があるだけでなく戸田や瀬田にOBOGが多いので里帰りしてボート力の強化や普及に力を貸してくれる人が多いという、好循環があります。自前でこういう地域づくりをしていくのも大切ですが、時間がかかるので独自に他の県からこうした人材や指導者を招いたり講習などをしてもらうのも必要かもしれません。

いずれも、まずは新勧力が重要です。部員がいなければ始まりません。
必ずしも大所帯でなくともいいのですが、一定数の部員が毎年コンスタントに入部してくれないと、部の戦績だけでなく新勧の力もついてきません。現状よりも一気に増やしてその後は以前よりもずっと高い水準で部員規模を維持し続ける、そのためにはまず今年の新勧で高い目標をもつべきでしょう。

そうやって、どのチームも部員が増えると、どのチームも強くなろうと強化を競い合うようになる。ひとつのチームだけが単独で一人勝ちするのではなくて、優勝クルーは競争の結果分け合うのが理想です。地域全体、水域全体が強くなりレベルが高まり、地域のレースのレベルがたいへん高くなる。インハイ、インカレのレベルが大いに高まる。強くなれば、さらに部員を増やす努力がはじまり学校や地域でも注目されるようになる。その過程で、人が増えるだけで他の資源は増えていきますが、さらにお金やモノを増やすチャンスに恵まれるようになるでしょう。
どのチームも高い新勧力をめざすことが、すべての面で好循環を生み、全体で見れば日本のボート界の将来にもつながりますし個人でもボート競技で成長度が飛躍的に高まるのだといえます。






3.夢をもって、夢を語る
現状のチームがどうなりたいか。さらには、目標の前に、夢はあるか。その胸の内を自分に問いかけてみてください。
大学ボートなら、エイトを組みたい。エイトでインカレにチャレンジしたい。
高校ボートなら、クォドで全国制覇。
実はかなり多くのチームが抱いている夢ではないでしょうか。
自分はというと、関わったチームでは私が入部した頃は男女エイトなんて考えられませんでしたし、女子部ができたときも女子エイトなんて当時は考えられませんでした。しかし今では全日本優勝もしてくれて、自前の女子エイト艇まで用意できることになり、多くの人の力があってこそ実現したことですが、まるで夢のようです。
しかしいずれも人を増やすことからのスタートでした。部員を増やし、これは現スタッフの方たちの尽力ですが優れた選手も入ってくれるようになり大学の力も得て多くの支援者が増えたことで実現したのです。私自身、2013年に新勧の意識から変わったことが部員増加、インカレ優勝、全日本優勝、男女エイトという流れを作り出したとはっきりそのターニングポイントを示すことができます。

いま少数のチームの方々も、「こうなりたい」というチーム像のイメージがあれば絶対にそのとおりに変わることができます。
「2020年に新勧の意識から変わった」となるように、変わるのは今です。
いまが少数でも、エイトやフォアやクォドのイメージを持っているなら、それくらいの人数、たとえ今が仮に全部で5人の部員だったとしても新入生10人入れることは可能ですから、いきなり大きな艇でクルーを組むことはできるのです。
高い目標で、たくさん入れてください。昨年も、50人くらいの部が新入生50人入れたり、40人入れたりを実際に成し遂げているのです。

私がすすめるように高い目標で新勧に挑むチームの方は、たくさん入れたあとの計画をしっかり見据えておくことも重要かと思います。まだ結果が出ていないのに早すぎると思うかもしれませんが、新勧では高い目標のときほどたくさん入れた時に達成感で次の展開を考え切れていないことがあると思います。
例えば、先ほど言ったように現状5人の小規模チームが10人入れるのに成功した場合。仮に1年は全員漕手で男子8人、女子2人としましょう。先輩としては5人の上級生はその後インカレに集中したいところでしょうが、この新入生10人は夢を実現するための次期黄金期のリーダー的な代となるのです。全力でこの1年を指導し2年目からどんどん活躍してもらわなければいけません。上級生COXは1年指導役に回り、あとの4人は交代で1年女子2人を指導しながら男子8人もエルゴトレーニングや乗艇を見てあげつつ、インカレにはM2XとM2-でめざしていきます。東日本などの大会に出ながら(1年生には先輩のレースを見てもらうのがポイント)、インカレでは最終日をめざしたが準決勝でわずか1艇身最終日に届かず。しかし、1年生にとっては練習をずっと見てもらったことも大きかったですがこの先輩の全力の姿こそが絶対にチームを強くして今度は自分たちが先輩の悔しさを晴らしてみせる、という気持にさせてくれるものでありこのことが大きいのです。
次の年、この代はさらに新入生を増やし15人入れることができた。総勢30人近くなり、さらに部内が活気づいて次の年は一気に25人も入部に成功した。というようなイメージで、年々新勧を工夫し改善していきますが、部員が多くなれば当然新勧の活動量も増すので入部者数も増やす可能性が高まるのです。
ここでのポイントは、最初に新入生がたくさん入ったと思い先輩たちだけでインカレに向かう、ということをせずに1年生たちにしっかりボートの基本や漕ぎ方、練習を見る中でさまざまなコミュニケーションをとったことですね。大学にもまだ慣れていない時期に練習をつきっきりで見てくれる先輩の存在はとても大きいのです。その中で「インカレへの思い」だったり「チームを強くしたい」という夢を語っていけば、なおさら新入生はボート部に入っての明確な目標ができあがってくることでしょう。そして先輩たちがインカレに向かうとき、「自分が出ないからあまり関係のない世界」ではなく、「同じチームとしてのインカレ、来年自分が出るべき舞台」というふうに一緒にインカレを戦うような気持になることでしょう。
新入生というか、1年の時から「同じチーム」という意識を持ってもらうようにするには、先輩が自分たちの練習や予定ばかり優先してはなかなかうまくいきません。後輩思いの先輩がいるから、後輩はチームのためにボートを頑張ろうと思えるしチームをもっと大きくしたいという意志を継いでくれるのではないかと思います。

そして実際に、新勧のときは夢を語ってください。
「うちはエイトを組みたい。もっとチームを大きくしたい。そのために君が必要なんだ」
「女子部でクォドを出したい。さらには女子エイトも組んでいくのが夢。○○さん、一緒に頑張ろうよ」
最初はよく知らなかったボート、勧誘を受けていても何となくしかイメージはできない。しかし大学でひとつのことを頑張ってみようという気持や未知のスポーツに惹かれた興味のほかに、感じのよい先輩からこういうふうに必要とされたなら、夢に向かう先輩に憧れる心とともにボート部で合宿して4年間かけてみてもいいかもしれないと思う新入生はいるのではないかと思います。






4.ボート部を知ってもらう
新勧でのノウハウ的な話をしていきます。
具体的な流れなどの詳細は、「新勧プロジェクトシリーズ」などをご参考にしてください。

すっかり新勧力が強い大学ボート部としておなじみになったD大では、「D大 3大新歓」として、ボート、アメフト、ラクロスが有名だそうです。(D大から直接聞いたわけではありませんが(笑))

この3競技は共通点があり、「大学から始める人が多いスポーツ」として「新勧にものすごい力を入れている」ことがあります。大学の短い新歓活動期間だけで、いきなり初対面の新入生をほとんど入部にまで漕ぎつけてしまうということでたいへんな新勧の力を持っているのです。アメフト、ラクロスは強いですよ!同じカレッジスポーツとして良きライバルとして、ボートはこの2つに勝つつもりで新勧力を高めなければいけません。そしてノウハウと準備をもって臨むべきです。
まあしかし、こうして「3大新歓」などと呼ばれる時点でボート部が有名だと知ってもらえるのは大きいのです。それだけで新入生にはボート部のことを覚えてもらえますからね。

「ボート部は新歓有名だから1回はイベント参加してみようか」
新入生がこれくらいの認識を持っていてくれたら強いですよ。
そもそも、「同志社 新歓」と検索したら、1ページ目にすぐに「新歓イベントの詳しい日程 D大ボート部」「D大ボート部新歓レガッタ開催!」と出てくるではありませんか。D大がどこ大学なのか言ってしまってますが。
さすがです。ネット検索してすぐボート部が出てくる、これくらいでないと。

なかなかここまで学内認知度や検索ヒット上位のボート部はないとは思いますが、D大も新勧が強くなったのはここ5、6年ほどの話。
「○○大 ボート部」
と検索したら、新歓ページやサイトが出てきて、新入生向けのイベント日程やボートの紹介、ボート部紹介など新入生の関心をひくサイトが出てこないといけませんよね。基本、新入生はボートを知らないわけですから、ボート部を知ってもらうのと、ボートを知ってもらうのと。そしてイベント参加が最重要なので、このためにSNSとネットでの新歓用サイトは必須です。

大学生でも高校生でも、新入生は何か初めての情報にふれたら、まずはスマホで検索ですよ。
ほぼ100%、新勧で知った部やサークルを調べてみるんじゃないでしょうか。
いまどきの若い人は、スマホで情報を調べ、確認する。まずはこれらのページの準備をして、イベント参加しやすいアピールと広報に努める必要があります。
私も何か知らない情報や初めて聞くワードがあったら、検索してしまいますからね。検索魔は世の中たくさんいらっしゃることでしょう。

そしてスマホで見てもらうために、ビラ配りだけでなくポスターや掲示物、さまざまにボートのかっこいい写真やちょっとひねりのきいた目に付く広告物をたくさん用意し、とにかく新入生に知ってもらうのです。
知ってもらい、検索やアプローチを新入生からもしてもらい、試乗会や食事会などイベント参加してもらって、直接の説得やコミュニケーションを増やす段階に進んでもらうということですね。

ですから、最初に知ってもらい印象付けるためのコンタクトと、検索できるページでの情報は、かなり力を入れる必要があります。
そうやって、できるだけ多くの新入生との接触を増やした上で、イベント参加時とそれ以降の直接の説得ノウハウを鍛えていくのです。
最初の出会うときには対面のキャッチもありますが、これは効率的に。有望な新入生が多くいる日時と場所を選び、学部などもピンポイントでアタックしていくべきですね。






5.入部の確率を高める
新勧は、数字です。ボートも数字ですが、新勧も目標人数達成には、数字にこだわる必要があります。
D大によれば新勧でたくさん入部者を得るには数なので、声をかける人数、名簿を書いてもらう人数(個人情報の問題があるので取り扱いに注意)、イベント参加人数。これらの数をどれだけ増やせるかですが、この数字は密接に入部者と関わっており、試乗会参加者数でだいたい入部者はわかります。多ければかなり入部者が見込めるし、少なければ追い込みをかけなければ厳しい、ということです。

以前の監督インタビューでの過去情報ですが、D大では約6000人の新入生がいます。たった4日間のオリエンテーション期間に、3000枚のビラを配り切り、声掛けをして1800人の名簿を作ります。1800人の連絡先と聞き出した情報ですよ!?そして、試乗会には延べ150人~200人が来て、40人が入部するそうです。

これって、75枚のビラにつき1人、50人近い名簿につき1人、試乗会は延べ4~5人あたり1人入部、ということです。
私は試乗会に来ても10~20%が入部、と昔から割り出しているんですが、延べ人数というよりは合計人数ということですね。つまり、毎回参加の常連は1人でカウントということです。

ここですごいのは、1800人の名簿がすごいと思いますが、その前段階の3000枚のビラですよね。
いまのボート部が仮に10人の部だったら、1人が4日間で300人にビラを渡すのはやはり至難の業ですから、50人以上の部ができる数だとは思います。10人の部なら頑張って4日間で部員1人あたり100枚配って(ビラ受け取ってくれるのは2人に1人くらいか)声掛けして、合計1000枚配りきって600人の名簿を作って試乗会に70人くらい来てくれれば15人入部達成できるかな、という感じでしょうか。目標人数から逆算すると、この逆の流れからだいたいの数字が出てくるでしょう。
だいたい、数のことを考えるとそういう計算になり、その上で熱のこもったアプローチを何十人にもしていくわけなので、根気と体力は当然必要ですが、気力と熱意が原動力になります。

そのために、新勧に対する目的を全員が共有し、目標を見すえた準備やモチベーションが大切なのです。1人ではなかなかできません。チーム全体で目標をめざすのです。
前もってこれくらいの多くの人数にアタックする、となれば想定はできるでしょうし、そこで新入生によい印象をもってもらうロールプレイなど事前のトレーニングが必要です。
そして大事なのは、新入生と接すること、はじめての出会いを楽しむことです。
こうした経験が、自分を大きく変えてくれて、さらには目の前の新入生と一緒にインカレ優勝をめざすかもしれない、同じクルーで素晴らしいレースをする仲間になるかもしれないと思えば、一つ一つのアプローチを大切にできるはずです。
社会人になって、きっとこの経験は貴重なものにもなるでしょう。

すべては、新入生のため、自分のため、チームのために仲間を増やし、夢を実現することへのチャレンジであり、それを楽しみ、時には自分らしさをたくさん出して、最高の表現ができ思いが伝わると良いのではないかと思います。


それから、試乗会の前に食事会などもあると思いますが、こうしたイベントというのは、私のいうところの最初の接触(ファーストコンタクト)から次の説得ができる段階としてセカンドコンタクトと呼んでいますが、このイベントでようやく人間関係を築いていく段階だということです。最初はできれば友人のように接したいですが、ファーストコンタクトではまだ向こうに壁があるかと思います。
しかしセカンドコンタクトではどれだけ打ち解けて、ボートの魅力、熱い話や深い話をして印象付け、距離を少しずつ縮められるかだと思います。
そして個別接触のサードコンタクトへ進み、悩み相談や入部へのアプローチとなっていくと思いますが、何度も会うことで人は人間関係の距離をさらに近づけていくか。要は、だんだん同じ仲間へと近づいていくのです。
礼儀を大切にしながらも、親しく楽しい会話ができるようになり、それでこそ自分の夢や新入生の存在が必要だというアピールもしていきたいですよね。
こうした人間関係を作ることで、ボートの魅力や詳しい話も、しっかり聞いてくれるようになるのです。
入部の確率を高めるには、先輩と新入生との性格的な相性などもありますが、いい関係を築いてからコミュニケーションを適切にとれたかどうかによると考えています。その上で、ボート自体も知ってもらわなくてはいけないので、ボートの魅力、ボート部の環境のよさ、部員の人間性の3つをアピールしてください。


また、聞いた話によるとD大の新勧力のコツは、新入生の情報はできるだけ上級生の間で共有しておくこと。新歓期間には綿密に部員間での情報共有がなされているということでしょう。誰が新入生に話しかけても、自分のことを知っててくれる、どの先輩も話しやすい、話すネタがちゃんと用意できている、ということですね。せっかくの入部候補者である新入生とは、話題に困って話が弾まないということになりたくないですもんね。
それから、恒例の新入生自己紹介などでは気分よく話してもらうために合いの手や先輩の盛り上げ方がうまいということで、新入生のおもてなし、大勢の前でも1対1でも話しやすくしてあげる気遣いや相づちなど、さまざまなコミュニケーションの工夫が必要になりますね。このへんも、「新勧プロジェクトシリーズ」などに載せていますのでそちらもご参考に。






新勧2020、ぜひとも成功させて、万全の準備で強く大きなチームを作っていきましょう!!






さあ、大学ボート部員の皆さん、テストもだいたい終わっていよいよ春休みでしょうか?
春休みはボートに最も集中できる時期!

もちろん部員の方々、中には引き続き勉強が忙しかったり、学科・学部の実習や夏だけでなく春のゼミ合宿、留学制度などさまざまな学校関連の勉強もあるでしょうし、長期休暇ということで自動車免許や資格勉強など専門の勉強、あるいは部費資金としてバイトをたくさん入れるなど春休みならではのさまざまな予定を組む人もたくさんいるでしょう。
しかしボートにとって最も重要な、個人としてもチームとしても大きく成長ができる時期。いかに時間を有効に使うのか。学校の時期と同等以上に時間の使い方で大きな差が出る期間だと言えるのではないでしょうか。

暖冬とはいえ、まだしばらく寒波も何度かやってきて寒さは続くこともあるかもしれませんが、この2月から3月の2か月弱で大きく進歩し成長を掴んでいきましょう。
そうです、ここでさらにボートとチームに向き合って、夏に結果が出せるように大きく変わっていきましょう!


※今回の記事は大学ボートだけでなく、高校、中学にもふれています。





まず何よりも重要なのは新勧です。

以前の記事で、私は「新勧とマネジメントのスタートは秋から」というタイトルで新勧プロジェクトシリーズを書いています。
基本的には、新体制の2020年シーズンに向けて新しいチーム作りを始めるのはインカレ、新人戦が終わったあたりの秋からのはずです。このブログの読者の方なら、すでに新勧とマネジメントの準備はかなり進んでいますね!?
しかし春休みとなり、選手はトレーニングに集中できる時期に入ったいっぽうで、新勧担当をはじめ、マネジャー陣もさまざまな運営の仕事が本格化し一気に忙しくなります。対校戦や定期戦のある大学は、こちらもたいへん忙しくなっていきます。

選手向けに技術やトレーニングの話もしたいですが、まずは「インカレよりも新勧が大事!」と言い切る私としては、チームの存亡を左右する新勧について記事を書いていきたいと思います。(もちろんインカレも当然大事ですよ!)
チームがなくなるかどうか、今後もにぎやかなボート部を継続するためには、皆さんひとりひとりの意識と心構えがまず何よりも大切なのです。皆さんの努力によって、新しく入ってくる新入生がボート部に入ってよかったと思えるかどうかが決まってしまうのです。そしてこれからの人生でも大切な存在となり縁が続いていくであろう同期の数を決めるのも、皆さんの新勧次第なのです。



ここで語ることは、だいたいは過去の新勧プロジェクトシリーズでお話していることばかりですが、さらに今年は2020年という節目の年でもあるということでボート人口をさらに増やす取り組みをしていこうではありませんか。
ボートの競技人口、ボートに関わる人を増やすには、まず最も重要なのは大学新勧、高校新勧。中学新勧です。つまり学校の課外活動いわゆる部活動での新入生勧誘です。

大学ボートでは、このブログではたびたびご紹介していますが100名前後のビッグクラブが増えてきており、大所帯の大学ボート部の数は増えております。そしてそうしたチームはほとんどが競技力もトップレベルで、大きいチーム=強いチームということが言えるのではないでしょうか。
男女合計でインカレ・オッ盾にエントリーした選手数が40人を超える大学が10大学、30~39人の大学が9大学、20~29人の大学が10大学で、20人以上の選手をインカレに出せるチームが29大学もあったのです。1Xや2X、2-種目はエルゴ男子6'55、女子8'00を切らなければ出漕できない中でこれだけ増えているのです。
これはやはり、強化の一番の近道はまず選手をどれだけ集めるか、新勧に加え、経験者のリクルートも含めとにかく部員を増やすことに尽きると断言できるでしょう。未経験者にも経験者にも魅力のあるチームであることをいかに新入生と高校生にアピールできるかということです。


そこでこのブログ名物(?)、ボート部規模の調査をしてみました。
まあ、だいたいインカレ特集などで調べた内容ですね。さまざまな調査をすることで、比較もできるでしょうし新たな発見やアイデアにもつながるかもしれません。
現状の数字を把握していきましょう。


大学ボート部 部員数(2019年夏の4学年全体、当ブログの調査による)

今回は実名となることをご了承ください。さすがにこれだけ大学を出すと伏字はわかりにくいのと、S賀大とかがSHIGAなのかSAGAなのか紛らわしいのもあるからです。
これらの数字、HPで調べるとすでに4年生の名簿を消している大学が多く、だいたいは推計となることをご了承ください。
1年生はやはり数人やめてしまうことがあるため入部直後と冬の部員数は異なるでしょうが、最大規模の時点を基本にしています。
現在は冬ですので、この数字の3/4から2/3くらいの数と思ってください。
( )のマネは、マネージャーだけでなくトレーナーほかスタッフを含みます。

部員数ランキング

1位 同志社大 130名 (選手106人、マネ24人) (44名入部)
2位 神戸大110名? (選手約84人、マネ約26人) (30名以上入部か)
3位 東北大107名 (選手約85人、マネ約22人) (50名入部)
4位 一橋大103名 (選手約70人、マネ約33人) (約34名入部)
5位 大阪市大 94名 (選手約58人、マネ約36人) (30名以上入部)
6位 大阪大 90名 (選手約70人、マネ約20人) (30名以上入部)
7位 京大  84名 (選手約64人、マネ約20人) (40名入部)
8位 慶應大 76名 (選手68人、マネ8人) (約20名入部)
9位 早稲田大 74名 (選手54人、マネ17人) (25名入部)
10位 東大  72名 (現在メンバー分からず) (25~30名入部か)
11位 明治大 71名 (選手46人、マネ25人) (17名入部)
12位 立教大 68名 (選手48人、マネ20人) (19名入部)

重要なのは新入生を何名入れているかですね。
そして、毎年20名くらいでもやめさせないで退部を減らせれば安定した部員規模を保つことができます。
やむをえない事情があるとは思いますが、入部させる際にも、入部した後にも退部候補の可能性があると思って、厳しく楽しいボート部ライフを送ってもらう工夫にはまだまだ改善ができるのかと思います。


全国の大学ボート部の部員数をざっと調べてみました。(昨年インカレで調べた数字もありますが、時間かかりました・・・)
それから、インカレにあまり出ない医学部は明らかに大所帯が多いのと6学年在籍が多いので後述いたします。
(とりあえず、医科歯科大と日医大のみ全学と一緒にしました)
また、選手とマネの人数は参考になるかと思ってカウントしましたが、時間がなくなり割愛するチームが多くなりました。だいたいどの大学にもマネージャーが3割程度の比率になっていると思って頂ければと思います。


北海道
北大   54名 (水産学部2名含む)
小樽商大 20名前後?


東北
東北大 107名 (選手約85人、マネ約22人)
仙台大 59名
山形大 16名?


関東
茨城大 30名前後
千葉大 15名前後?
防衛大 20名前後?


戸田
東大  72名
一橋大 103名 (選手約70人、マネ約33人)
筑波大 9名
外語大 20名前後
東工大 50名
海洋大 19名
早稲田大74名 (選手54人、マネ17人)
慶應大 76名 (選手68人、マネ8人)
日大  56名 (選手38人、マネ18人)
立教大 68名 (選手48人、マネ20人)
明治大 71名 (選手46人、マネ25人)
東経大 25~30名?
中央大 50名前後?
法政大 42名 (選手27人、マネ15人)
日体大 35名
東京医科歯科大 29名(選手19人、マネ10人)
東海大 15名前後?
学習院大 21名? (選手約18人、マネ約3人)
成城大 42名
成蹊大 49名
早大理工 30名
共立女子大 5名
日医大 10~15名?
首都大東京 不明
青学大 6名前後
日女体大 1名?
中央理工 34名



北信越
新潟大 37名 (院生5名含む)
富山国際大 38名
金沢大 27名


東海
岐阜協立大 15名前後?
名大  70名前後?(HP調べられません。名大の方情報お願いします)
名工大 29名
南山大 25名
三重大 1名?(2017年頃、休部から復活の活動をしているとの情報あり)


瀬田・琵琶湖
京大  84名 (選手約64人、マネ約20人)
同志社大 130名 (選手106人、マネ24人)
立命館大 40名前後 (選手27名、マネ13名)
龍谷大 45名前後
滋賀大 45名
滋賀大教育学部 25~30名?


近畿
大阪大 90名 (選手約70人、マネ約20人)
大阪市大 94名 (選手約58人、マネ約36人)
大阪府大 65名 (選手41人、24人)
大阪工大 54名 (選手45人、マネ9人)
関大  65名 (選手53人?マネ12人?)
近大  13名
追手門学院大 8名
関西学院大 60名前後 (選手52人?マネ8人?)
甲南大 19名 (選手14人、マネ5人)


中国
鳥取大 35名
島根大 少数?
松江高専 26名(高専1~3年も含む)
岡山大 49名 (選手39人、マネ10人)
広島大 42名 (院生10名含む)
広島工大 13名?
山口大 25名(選手19人、マネ6人)


四国
愛媛大 10名
松山大 5名
香川大 6名
徳島大 8名?
高知大 4名


九州
九州大 15名
福岡女子大 18名(マネ13人※栄養担当としてスタートしたため九州大のマネージャーが多い)
福岡教育大 9名
熊本大 20名前後?
熊本学園大 4名
鹿児島大 ごく少数?
鹿屋体育大 8名?


以上、インカレに出るような76大学です。
合計部員数は2724名
戸田はだいたい1000人の大学ボート部員。関西(瀬田、近畿すべて合計)は840人くらいの大学ボート部員となります。

このボート部員のうち、1043名がインカレに出て、261名がオッ盾に出たことになります。2724人中1304名がインカレ・オッ盾出漕、ほぼ半分ですが、マネージャーを除き選手だけを純粋に見れば4学年の選手のうち実に6~7割はインカレ・オッ盾に出ているのではないかと思います。そしてマネージャーもトレーナーも部員の多くがインカレ参加しますから、2000人くらいがインカレの戸田に集まっていることでしょう。




続いて、医学部ボート部です。
医療系、歯学系を含みます。



東日本(東医体)
北大医学部 50名(選手34人、マネ16人)
北大歯学部 13名
岩手医科大 不明
東北大医学部 26名
東北医科薬科大 4、5名?(2019年の令和元年に創部)
秋田大医学部 3名
福島県医大 35名
自治医大 37名?
山梨大学医学部 45名
東大医学部 23名
慶應大医学部 30名前後?
国際医療福祉大 20名
北里大学医学部 30名前後?
杏林大 40名前後?

東日本医科学生 14大学、357人
※前述のとおり、医科歯科大、日医大を除く


西日本(西医体)
金沢大医学部 推定30名?
浜松医大 31名
岐阜大 54名
滋賀医大31名
京大医学部 42名
大阪歯科大 15~20名?
和歌山県医大 40名
鳥取医大 51名
岡山大医学部・歯学部 48名?
福岡大学医学部 23名
久留米大学医学部 49名
産業医科大40名
熊本大学医学部 70名
佐賀大学医学部 82名
長崎大学医学部 推定30名前後
宮崎大学医学部 41名

西日本医科学生 16大学、682人


というわけで、医学部ボート部は1000人超えてしまいますね。
30大学1039名の医学部ボートマンがいました。これは私もびっくりです。82名の佐賀大医学部すごい!全学の中でもベスト8には入ります。
医学部のボート部員は多いとは思っていましたが、いくら6学年まで在籍しているとはいえこれほどまで部員がいるとは。医学部ボートの盛り上がり、部員増、分かっていただけたでしょうか。
もちろん医学部や医療系は、学業がたいへんなので、まずあまり合宿はしていないでしょうし、けっこうライトな参加での活動が主体のところが多そうなのです。しかしもちろん、全学と同じくガチでボートをやっている学生もいますしトップ層の実力は全学をしのぐ選手がいます。マネージャーばかりというわけでもなく、Rower登録が意外と多いことも驚きました。ぞれでも、3割くらいはマネージャーでした。


推計ではありますが、4学年を合わせた大学ボート部員(医学部ボート部は6学年)は、全国で3763人ということになります。
そして現在休部の疑いのある大学もありますが上記の活動していると思われる大学は107校というところでしょうか。
以前に選手マネを合わせて大学はだいたい3000~4000人のボート部員がいる、ということを言っていましたがおおむね合っていそうです。

最大部員数に合わせてはいますが、頑張って数えていますので(笑)、実情とかけ離れてはいないはずです。
また、雑なカウントなので、失礼ながら見落としや間違いもあるかと思います。うちのチームが入っていない!という方はご指摘ください。









それから、高校ボートです。


高校ボート部 部員数

2019年、令和元年度での全国での高体連の資料では一目瞭然です。

男子 3023名 215校 
女子 1768名 193校 

2019年 高校ボート部員数 4791名


これは、2015年の資料と比較すると、実はやや減少傾向です。

2015年 高校ボート部員
男子 3426人(加盟校226)
女子 1698人(加盟校181)

2015年 高校ボート部員数 5124名

加盟校というのは、たぶん県ごとにボート部登録をしている高体連加盟の高校数だと思いますので、同じくくりだと思います。
少子化があるために、高校ボートは危機的状況とは言えないと思いますが、男子はやや減、女子はボート部が増えて現状維持、というところなのでしょうか。

しかし、全体の競技から見ればまだまだボート部員を増やせる余地はあるかと思います。高校ボートの奮起をお願いしたいです!大学と同じで、大規模チームと小規模チームの部員数格差は開いているようには見受けます。
全国的には各県の高校ボート部員数ベスト5は以下の通りです。

男子
1位 埼玉県 264名 (10校)
2位 静岡県 229名 (9校)
3位 滋賀県 150名 (7校)
4位 東京都 146名 (13校)
5位 愛媛県 117名 (11校)

6位に僅差で京都府が115名(7校)で、かなり部員を増やしています。


女子
1位 埼玉県 154名 (8校)
2位 滋賀県 113名 (7校)
3位 愛媛県 98名 (9校)
4位 静岡県 86名 (8校)
5位 東京都 65名 (8校)

6位にやはり僅差で岐阜県が63名(6校)となっています。
高校ボートでも、戸田と瀬田は強いと言えますが、元になるのは顧問の先生やコーチの方々の新勧の意識、そして部員の皆さんの頑張りなのではないでしょうか。その中で、静岡の浜松・天竜・沼津の3拠点での普及の取り組みや、愛媛も今治・松山・宇和島の3拠点での意識の高さ、水域の多さだけでなく県ボート協会の先生方の協力関係や競い合いが素晴らしいのではないかと思います。
高校ボートは水域つまり地域性や都道府県協会のリーダーシップによって新勧の成果が出てくると思いますが、ボートのまち、ボート王国といったボートを根付かせてきたこれまでの尽力が根本には新勧力となってくると思いますので、これからも時間はかかりますが地道なボート振興を全国のボートマンの皆様にお願いしたいと思っています。










中学ボート部 部員数

中学ボート部員数は、高体連のようなボート部在籍の部員数がわかるような資料は見つけられませんでしたので、マシンローイング参加の中学生から推計したいと思います。

2019年度マシンローイング参加中学生
中学男子 376名
中学女子 219名
中学生合計 595名
 

ということで、こちらも以前調べた2013年度のマシンローイングと比べると、男子500名、女子200名だったので、やや男子が伸び悩んでいるかもしれませんね。マシンローイングの参加なので、中学生ボート競技人口が減っているかどうかは言い切れませんが。
しかし、1月の近畿マシンローの記事で見たように、瀬田中や瀬田北中などのように、100名近いボート部員がいる中学もあったりで、すごいチームはすごいです。中学で野球部やサッカー部でもいまどき100名の部員なんていないんじゃないでしょうか、本当にすごいですよね。全校生徒の3割以上がボート部員だったりするんですかね。(ボート部員ではないのに地元の大会だからとマシンローに参加してもらっている可能性もありますが)

これくらいの、めちゃめちゃ強力な新勧をぜひしていきたいですよね。










さて、現状の大学、高校、中学のボート部員の数字について見てまいりましたが、とにかく目標を高くして、「強く大きくなる」ことをめざし、ボートでもっと世界を変えていこうというチャレンジが、この新勧プロジェクトであります。
少子化ではありますが、ボートは多くの人を得る競技として、人の魅力にあふれたスポーツの実現に向かっていきたいものです。


もちろん、現状で少数であり、艇庫や道具もない、合宿のキャパもない、お金もないなどさまざまな事情で少数精鋭を志向しているチームも多いとは思います。
その方針は、チーム作りのひとつのあり方だと思います。

しかし、人の数をふやすことは、ボートを存続し次代へとよりよくしていくためには必要不可欠だと私は思っています。

これからもますます多くの人を得て、それによってお金や物の資源を増やし、たくさんのクルーが素晴らしく競い、高め合い、多くの出会いがある競技へと成長させていこうではありませんか。






これまでの新勧プロジェクトの記事も掲載しておきます。
さまざまなヒントから、2020シーズンで躍動するためにたくさんの新しい人材を得てほしいと思います。

そして、オープン種目の強化をめざすであろう日本のボートに適性のある人材、それだけでなくスポーツを愛する、人のつながりを求める多くの若い力を得られるように、そのための準備を今からさらに加速させていきましょう。



新人勧誘、新人指導・育成についての記事

2014年記事
「新勧必勝法①」
「新勧必勝法②」
「新勧必勝法③」
「ボート未経験者を育てる」
「強くなりたいボート初心者へ①」
「強くなりたいボート初心者へ②」
「体力を、エルゴにつなげる!」

2015年記事
「新人レクチャー」
「新人教育について」
「楽しく!厳しく!指導する」
新勧プロジェクトシリーズ
「新勧プロジェクト①~新勧とマネジメントのスタートは秋から」
「新勧プロジェクト②~チーム設計のシミュレーション」
「新勧プロジェクト③~新勧はチームにとって最重要の事業」
「新勧プロジェクト④~新勧の意義」
「新勧プロジェクト⑤~新勧戦略」
「新勧プロジェクト⑥~理想のチーム作り」
「新勧プロジェクト⑦~新勧の流れ」
「新勧プロジェクト⑧~入部を決める要因」
「新勧プロジェクト⑨~コミュニケーション力アップ!」
「新勧プロジェクト⑩~PV研究」

2016年記事
「新勧から広げる協力体制」
「新勧を元気にする一言シリーズ①」
「新勧を元気にする一言シリーズ②」
「新勧を元気にする一言シリーズ③」
「新勧を元気にする一言シリーズ④」
「新勧を元気にする一言シリーズ⑤」
「新勧を元気にする一言シリーズ⑥」
「新勧を元気にする一言シリーズ⑦」
「新人レクチャー~選手もマネージャーも勝つための育成」(2016年版)
「新人教育について」(2016年版)
「楽しく!厳しく!指導する」(2016年版)
「新入部員がたくさん入ったら」

2017年記事
「新勧の季節」
「新勧プロジェクトと強化プロジェクトを両立する」

2018年記事
「新勧への準備、本格化!」
「新入部員がたくさん入ったら 2018」
「Rowingの魅力発信。退部率の激減に挑む!」